岐阜県可児市の広見にある創業明治23年(1890)という歴史ある和菓子屋「丸万」へ。「元祖・廣見饅頭本舗」とあるが、これも屋号なのかな。この辺りにはあまり老舗と呼べる店は多くないので貴重な店だろう。大通りから1本入った所にあるが、周辺には新しそうな商業テナントもあった。店に入るとガラスショーケースに様々な菓子が並んでいる。洋菓子もあって、最近どの和菓子屋でも扱うことの多いフルーツ系の大福を推しているようだ。種類も沢山ある。他の菓子の種類も多いので迷ったが、”廣見饅頭”はシンプルな酒蒸し饅頭のようだったので、ものは試しと「モンブラン大福」、それに「栗のしずく」という菓子をお願いしてみた。
持ち帰った菓子をいただく。「モンブラン大福」はもちろんもっちりとした餅皮で包まれているが、食べてビックリ、中にはスポンジ生地も入っている。そうか、”栗”大福ではなくて”モンブラン”だもんな。生クリーム、栗ペーストが入っていて、アクセントに桃が使われている。もう何が”モンブラン”か分からなくなってしまうが(笑)、フレッシュな口当たりがあってこの工夫は面白い。これはコーヒーだな。「栗のしずく」は、いい香りの葉っぱで包まれていて、透明でプルプルの葛粉の皮の中に栗きんとんが入っている。味としては当然想像通りだが、なかなか手がこんでいてこれも旨い。老舗も色んな事にチャレンジする時代。(勘定は大福¥270/個、栗のしずく¥200/個)
元祖 廣見饅頭本舗 丸万
岐阜県可児市広見630-6
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