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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

寿司英 (2) @名古屋市港区・築地口

2015年09月20日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

熱田区に用事があった日の夜、足を延ばして築地口の「寿司英(すしひで)」へ。予約して2年ぶりの訪問。店は地下鉄名港線の築地口駅で降り、歩いてすぐのところ。まだ口開けの時間とあって店の中には先客がおらず、カウンターの端に案内される。前回のようにおまかせでお願いしてある。酒は前にもいただいたことのある、こちらの店の名前の付いた北陸のお酒。瓶入りで氷入りの木の升に寝かされて出てくる。酒肴を邪魔しない、なかなか使い勝手の良い酒だ。そのうちにだんだんと客も増えてにぎやかになってきた。

まずこちらの名物とも言える八寸(順番で言うと先付だけれど鮨屋なので)。ひと口の酒肴が綺麗に盛りつけられている。じゅんさいや揚げた沢ガニ、お凌ぎの押し寿司など。見た目も涼やかでいい。自分のような早喰い、早呑みだとあっという間になくなってしまうので、出来るだけゆっくりといただく。その後、これまた定番の穴子の洗いや青柳の茶碗蒸し、それにイシガレイの肝醤油などが出されて握りへ。この日はとろ、関さば、漬け鮪、鰯、海老、赤貝、雲丹、穴子など(順不同)。どれも端正な握り。やや小ぶりの握りだが口に入れた時のバランスはとてもいい。巻物は海苔巻き(干瓢)をもらい、追加はこはだ(新子)をいただいた。2枚づけで丁度いい大きさ。せめて2枚づけくらいでないと「らしい」味わいは出てこない(と思う)。水菓子(西瓜)が出て、了。

特におまかせの組立は変わっていないが、値打ちな勘定でしっかり楽しませてくれる。若い人達でもここだったら鮨屋入門として最適じゃないだろうか。実際にテーブル席には若いカップルの姿もあった。若旦那は2年も前の自分の事を覚えていてくれたようだ。自分は人の顔を覚えるのがとても苦手なので、飲食店でそういう場面に出くわすと無条件で尊敬してしまう。帰り際に隣の席に腰かけた派手めなカップルは、女性がプンプンと香水の香りを振りまいているし、男性はごつい腕時計を木のカウンターの上にのせてしまっている。どちらも鮨屋ではご法度(というか、どこでもね)。帰り際でヨカッタ…。まるで漫画のエピソードような状況だったが、自分も人のフリ見て気を付けよう。(勘定は¥7,000程)

前回の記事はこちら

寿司英 (すしひで)

名古屋市港区港楽3-5-21

( 築地口 つきじぐち 名古屋港 名港 めいこう 寿司英 すしひで 銀座久兵衛 久兵衛 )

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北極 @大阪市中央区・難波

2015年09月19日 | 大阪府(老舗)

難波の戎橋筋にある昭和20年(1945)創業の「北極」。手作りのアイスキャンデーを販売している。外国人観光客でごった返す日曜日の大阪。人混みを掻き分けて歩き、店の前へ。蒸し暑い日だったので、とりあえず1本購入してその場で食べる。間口の広くない店先には冷蔵庫が置いてあり、中にぎっしりとアイスキャンデーが入れられている。現在は全部で8種類の味。どれも美味しそうだが、この日は創業時からあるという「ミルク」「あずき」「パイン」の中から「ミルク」を購入した。

さっそく店先で食べる。アイスキャンデーの持ち手は棒が斜めに刺さっているのが特徴。HPによると持ち帰りの際にドライアイスを入れるスペースを作る為にわざとそうなっているんだとか(ちなみに持ち帰り用にドライアイスを初めて入れたのもこの店だそう)。アイスは練乳風味でしっかり甘いが、あまりべたつかない、さっぱりした味わい。かき氷の時は練乳が好きじゃないけれど、アイスの練乳風味は好きなんだよなァ。こういうアイスキャンデーが戦前からあったものなのかどうか知らないが、その頃から現代まで、数多ある氷菓子の中から選ばれてずっと親しまれているのはすごいことだ。他の味も食べてみたいけれど機会が…。催事かなんかで中部地方でも買えないかな。(勘定は¥140)

 

 ↓ 南へ下ると難波駅、高島屋の入る「南海ビルディング」(昭和7年・1932・建造)。国登録有形文化財。

 

大阪近代建築散歩その7 (その1その2その3その4その5その6)。

 ↓ 「コニシボンド」で有名なコニシ株式会社の「小西家住宅(旧・小西儀助商店)」(明治36年・1903・建造 ※重要文化財)。この会社がアサヒビールの前身だとは知らなかった。

  ↓ 「三井住友銀行大阪中央支店(旧・三井銀行大阪支店)」(昭和11年・1936・建造)。イオニア式列柱に三井銀行らしさが。

 

 ↓ どの角度から見ても絵になる「高麗橋野村ビルディング」(昭和2年・1927・建造)。角の丸みといい、綺麗に塗り替えられた外壁といい、佇まいが素晴らしく、とても味わい深い建物だ。

 

 

北極

大阪府大阪市中央区難波3-8-22

( 難波 なんば 戎橋筋 ほっきょく 手作りアイス アイスクリン 551 蓬莱 )

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魚國 @岐阜県関市

2015年09月18日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県関市にある割烹「魚國」。創業は明治10年(1877)とのこと。関市のかつてのメインストリート、本町通りから一本入った狭い路地にあり、川魚の佃煮などを売る店と、会席料理の食事処がある。小売の店は木のガラス引き戸に大きな暖簾がかかり、中も土間という、昔を偲ばせる風情ある佇まい。建物の反対側に大広間の座敷がある食事処がある(写真上の門扉の中)。この日は仕事の関係で広間を利用した。門をくぐり店の中へ。堅苦しい挨拶(笑)と乾杯の後、次々と食事が運び込まれる。こちらは以前にも利用した事があるが、いわゆる宴会料理ではあるものの、あまり大きくない店とあって、さすがに煮たり焼いたりした品は出来てすぐのものが出されるので、さほど冷めておらず、どれも美味しくいただける。お膳に並べられる造りは川魚ではないが質もなかなかのもの。最近はこういう宴会だとビールで通す人の方が多いが、自分は料理に合わせてすぐに日本酒をもらった。吸い物はすっぽん、椀物は穴子が調理されている。その他にも鱧、天然鮎など季節を感じさせる品々が出たが、それぞれ素材の調子も良く、酒がすすむ。

仕事での宴会は注いだり注がれたりがどうしてもつきまとうが、日本酒を呑んでいるとなぜか大酒呑みに見られてしまう。猪口で呑んでいると、そのうちに「面倒くさいでしょ」なんて言って気を効かせてコップを持ってくる人が出てくるので困るのだ(笑)。コップにお酌をされると(意地汚く呑んでしまうので)あとが大変。宴席は進み、その他にもビーフシチューや、主人が打ったという手打ちうどんなど、意外な品が出てきたりして驚かされた。どれも美味しくいただくことが出来た。宴会料理もこれ位バラエティに富んでいて、それぞれの品の調子も良いものだったら悪くないし、お酒も美味しくいただける。たらふく呑んで食べて、帰路についた。

 ↑ 店のマッチ

割烹 魚國

岐阜県関市兼永町 20番地

( 関 関市 魚国 うおくに 割烹 料亭 日本料理 鮎 いかだばえ あまご うるり 子持ち鮎 )

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Going Back Home / Wilco Johnson, Roger Daltrey

2015年09月17日 | クラシック・ロック

Going Back Home / Wilco Johnson, Roger Daltrey (2014)

いい意味で「死ぬ死ぬ詐欺」(笑)のウィルコ・ジョンソン(Wilco Johnson)と、ザ・フー(The Who)のロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)が組んだアルバム。末期癌に侵されて、余命幾ばくも無いとアナウンスされ、引退興行までやったウィルコ・ジョンソンが、最近の診断で腫瘍を取り除き、癌を克服したと発表された。このアルバムはまだ彼の余命が…と言われていた頃に録音され、発表されたもの。自分にとってはこの組み合わせが意外だった事もあり、その背景はよく分からなかったが、以前から旧知の仲だったんだとか。何はともあれ、ウィルコの危機が遠のき、音楽活動に復帰した事はめでたい。

自分はザ・フーに関してはかなり力の入ったファンだが、ウィルコに関してはドクター・フィールグッド(Dr.Feelgood)時代のアナログ・アルバムを持っているくらいで、熱心なファンとは言い難い。小気味良いカッティング・ギターとステージ・アクションが印象深いが、断片的に聴くだけで、ソロ活動までは網羅していなかった。ロジャーの方は、フーとしての活動はもとより、ソロで来日したり、10代の癌患者をサポートする慈善活動を活発に行ったりと、老いてなお盛ん。80年代以降はあまりパッとしなかった印象が強いが、最近は逆にノリにノッているかんじさえする。

さてそんな2人が組んだこのアルバム。ウィルコの病状の事もあってか、採用された曲はウィルコのキャリアからが大半(財政的な支援の意味もあったのかな?)。初めて組んだとは思えない程まとまりがある演奏で、ロジャーも(年相応に)絶好調という感じ。ヴォーカルは力強いが、肩に力が入っておらずリラックスした雰囲気で素晴らしいロックンロール・アルバムとなっている。バッキングにはウィルコの盟友ノーマン・ワットロイ(Norman Watt-Roy)や、スタイル・カウンシル(The Style Council)のミック・タルボット(Mick Talbot)らが参加していて、ジャケットやライナーには若かりし頃からの2人の写真が散りばめられている(鮎川誠の写真も!)。CDはユニヴァーサルからの発売なのだが、なぜかジャケットやCDレーベルにはチェス・レコード(Chess Records)のマークが。リイシュー・レーベルのHip-Oはチェスを扱ったらしいが…、なぜ彼らがチェス?そもそもレーベルとして復活しているのかな?

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2014/4/8)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Universal,Hip-O Select
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ペリカン @名古屋市中区・栄 (※閉店)

2015年09月16日 | 名古屋(中区)

古い建物ながら、文字通り味のある飲食店が並ぶ名古屋・栄の栄町ビル地下食堂街。その中のひとつ、喫茶店「ペリカン」。栄町ビルの開業が昭和39年(1964)だから、ひょっとしてその頃からある古参だろうか。店先のショーケースにはサンドイッチの食品サンプルメニューがずらり。昭和のまま時が止まった店内へ。ムード音楽が流れる店内はまさに「あの頃」の喫茶店。奥が厨房になっており、ご主人が中で調理、女将さんが給仕という役割。軽めのエッグサンドとコーヒーを注文。パンの耳を切るかどうか尋ねられたが、切らずにそのままにしてもらった。テーブル席にはこの近辺を紹介したイラスト・マップなんかが置いてあり、栄近辺の町名の由来とか、見落としていた史跡なんかがイラストで載っていて、再発見もあり楽しく見させてもらった。

しばらくしてエッグサンドとコーヒー、それに小さいサラダと豆菓子が同時に運ばれる。サンドイッチを口に運ぶと、なんだか懐かしいパンの味。そうそう昔の喫茶店のサンドイッチって、こんなパンの味だった。業務用だろうが、どこのパンなのかな。ちょっと喉に詰まりそうな(笑)、懐かしいサンドイッチを頬張り、コーヒーで流し込んだ。旨かった。店はほどよく客が入り、酷暑の屋外から避難してきた人達のオアシスになっていた。(勘定は¥950)

※令和2年9月25日を以って閉店されました

 ↓ 栄町ビルに入る飲食店の看板。階段にあるこんな看板も昭和のビルらしいところ。

・ジュース・サンドイッチ「うめや
・とんかつ・ハンバーグ「いし河
・天ぷら「松月
・スパゲッティ「チャオ

 ↓ ビルの向かいにある老舗デパート「丸榮(マルエイ百貨店)」(昭和28年・1953・建造)。設計はあの村野藤吾。西側の外壁にはモザイク壁画がある。名古屋で戦後初めてエスカレーターが設置された建物だったとか。

 

ペリカン

愛知県名古屋市中区錦3-23-31 栄町ビルB1F

 

( 栄 栄町ビル 喫茶ペリカン サンドイッチ サンドウィッチ 丸栄百貨店 丸榮百貨店 村野藤吾 閉店 廃業 )

コメント (2)
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石田屋 (2) @名古屋市熱田区・金山

2015年09月15日 | 名古屋(熱田区・中川区)

新鮮なホルモンを生でいただく事が出来た金山の「石田屋」。以前の訪問でもその新鮮さと旨さを堪能したが、とうとう6月から豚の生肉の提供が禁止された。名物料理はどうなったかと、酷暑の中、金山駅から歩いて石田屋を目指した(訪問したのはまだ雨続きになる前です)。盛夏で連日高気温が続き、この日も日差しが強いこともあって、店に着くころには汗だく。まだ日の高い開店直後に着いたが、もう先客がいるというのもすごい(笑)。店の中はまだ男性店員ひとりだけで、女将の姿は見えず。カウンターに座って、さっそくサッポロの瓶ビールを注文(アサヒ、キリンも選べます)。エアコンはついているが、店の戸や窓は開け放しなので、どれほどの効果も無い。時々ルーバーが回って冷風が当たると幸せ(笑)。

まずは心臓とさがりを2本づつタレで注文。相変わらず焼く前の串を見ただけで切り口の角が立った肉の新鮮さが伝わってくる。ちょうどテーブルに座っていた先客が「刺し」を欲しい旨伝えていたが、店員が「申し訳ないけど、法律なので…」と断りを入れていた。でもボイルする事でこぶくろやさがりの提供は続けているとの事だったので、自分も説明に乗じてこぶくろを注文。カセットコンロにお湯を沸かし、そこに見るからに新鮮なこぶくろを湯通しして、以前のようにアルミの皿にわさびを添えて提供された。この店に箸は無いのでいつもの爪楊枝で口に入れる。うん、これでも旨いよ、やっぱり。そのうちに女将さん登場。店もだんだん混んできた。確かに刺しが食べられなくなったのは残念だけれど、仕方がない。それよりも何も、肉の新鮮さは変わらず、相変わらずどのホルモンも旨いので満足です。外に出るとまだ日差しが…。ビール1本分の汗が出るな、こりゃ。(勘定は¥1,500程)

前回の記事はこちら

石田屋

愛知県名古屋市熱田区金山町2丁目7-18

( 金山 かなやま いしだや ホルモン とん焼き とんやき とん焼 やきとん ホルモン焼 )

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鶴屋八幡 @大阪市中央区・淀屋橋

2015年09月14日 | 大阪府(老舗)

平日ならサラリーマンで一杯だろう今橋の近辺。この日は日曜の午前で、しかも時折小雨がパラつくやや不安定な天気とあって、人通りも少ない。でもある意味、近代建築を見て廻るには絶好の条件。というのも人が多いとなかなかカメラを向けられないし、日差しが強過ぎると細部が見渡しづらいのだ。雨は勘弁だけれど、この日は濡れる程ではなく、問題なし。重厚で風格ある「大阪倶楽部」の建物の隣にある文久3年(1863)創業という老舗和菓子店「鶴屋八幡(つるやはちまん)」に入ってみた。店は大きなビルになっているが、古そうな木製看板といい、格子の付いた窓といい、老舗らしさは充分にある。HPには江戸時代から続くレシピとも言うべき「菓子絵図帳」の資料なんかも載っていて、歴史の長さを感じさせる。すごいなァ。

店内にはお菓子がたくさん並んでいるが、食べ歩いているので上生菓子は持ち運べず、いつものように好物の最中を物色。ひとつだけもでいいですか、と「百楽(ひゃくらく)」と名付けられた最中のつぶ餡の方を買ってみた。薄紙に包まれた最中は四角形で、ちょうど4つに割れるような最中種(皮)に文字が浮き上がり、その中にぎっしりとつぶ餡が入っている。厚くはないが皮の食感も良く、ほど良い甘さの餡とあいまって、旨い。こし餡の方は最中種も種類が違うようだ。そっちも買えばよかったな。外で食べているのでペットボトルのお茶なのが残念。(勘定は¥190/個)

 大阪近代建築散歩その6 (その1その2その3その4その5)。

 ↓ 重厚な「大阪倶楽部」(大正13年・1924・建造)。たった22ヶ月で建てられたのだとか。よく見えなかったがバルコニーにはステンドグラスも。もちろん国の登録有形文化財。

 

 ↓ 90年代まで現役の消防署だったという「ダル・ポンピエーレ(旧・大阪市中央消防署今橋出張所)」(大正14年・1925・建造)。現在はイタリアン・レストラン。店名は「消防士」の意なのだとか。バルコニーの下に消防署時代の赤丸の照明が残る。こちらも登録有形文化財。

 

↓ 「日本生命保険相互会社本店」(昭和13年・1938・建造/完成は昭和37年)。

 ↓ 個性的な「芝川ビル(旧・芝蘭社家政学園)」(昭和2年・1927・建造)。戦前は花嫁学校だったんだとか。日曜だったがここだけは中に入る事が出来た。やはり現役の建物っていいな。

 

 

鶴屋八幡

大阪府大阪市中央区今橋4丁目4-9

( 今橋 高麗橋 淀屋橋 つるやはちまん 百楽最中 ひゃくらくもなか もなか )

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青春ライブラリー ~ あの頃聴いた歌

2015年09月13日 | ロック(日本)

青春ライブラリー ~ あの頃聴いた歌 (2008)

通販専用の5枚組CDボックス・セット。「あの頃」と言っても自分はここに収録されている大半の曲の時代よりも若い世代の人間なので、幼い頃に耳にして覚えている程度の曲が多く、思い入れは強くない。ただ、今と違って70年代頃の曲は、自分が好きなアーティストとかでなくても、ある程度ヒットさえしていれば(ラジオとかテレビとかで)耳にする機会は多かったので、うすぼんやりとだが知っている曲も多い。中には耳にするのさえこっぱずかしい曲や、一度もまともに聴いていない(聴けない)曲も多い。当時フォーク~ニューミュージックと言われた音楽のほとんどは、今の自分の趣味とは相容れないし、どういう思惑で編集されたものか80年代以降の収録曲がどうもしっくりこない気がする。それでも中には(自分に)引っ掛かる曲も収録されている。ひと通り聴いてみたところ、琴線に触れる曲も10曲ほどあった。ま、これが250円(ホントなんです)でなかったら買っていたかどうかは怪しいが、いい買物だったナ。

収録曲の中で、この曲が入っているのならと購入の決め手になったのはダウンタウン・ブギウギ・バンドの「身も心も」。大好きだったドラマ、松田優作主演の「探偵物語」の最終回で、主人公の工藤俊作が刺されるシーンで一度だけ流れた曲で、ずっと印象に残っていた曲だ。この最終回は、おちゃらけて作りの粗い放映回も目立ってきたシリーズの中にあって、ストーリーも最後までシリアスで、松田優作をはじめとする演者も痺れるくらいにかっこよく、強く記憶に残る回だった。昔渋谷で偶然最終回のロケ地のひとつに出くわして感動した事もあったなァ。この曲を聴くだけで映像が甦ってくるだけでなく、その頃の記憶までも甦ってくる。毎日学校帰りの夕方に一緒にTVの再放送を見て、主人公の工藤俊作にあこがれて、免許を取ったらすぐに本物のべスパを買った同級生のケンゴは元気だろうか…。

ブックオフにて購入(¥250)

Disc1
01 しおさいの詩 / 小椋 佳
02 僕の胸でおやすみ / かぐや姫
03 神田川 / 南こうせつとかぐや姫
04 妹 / かぐや姫
05 追伸 / グレープ
06 22才の別れ / 風
07 めまい / 小椋 佳
08 なごり雪 / イルカ
09 風の街 / 山田パンダ
10 シクラメンのかほり / 小椋 佳
11 無縁坂 / グレープ
12 縁切寺/ グレープ
13 あの唄はもう唄わないのですか /風
14 ささやかなこの人生 / 風
15 雨の物語 / イルカ
16 雨やどり / さだまさし
17 案山子 / さだまさし
18 海岸通 / イルカ

Disc2
01 空よ / トワ・エ・モワ
02 花嫁 / はしだのりひことクライマックス
03 あの素晴しい愛をもう一度 / 加藤和彦と北山 修
04 たどりついたらいつも雨ふり / モップス
05 タイムマシンにおねがい / サディスティック・ミカ・バンド
06 我が良き友よ / かまやつひろし
07 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ / ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
08 遠くで汽笛を聞きながら / アリス
09 マイ・ピュア・レディ / 尾崎亜美
10 身も心も / ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
11 冬の稲妻 / アリス
12 ジョニーの子守唄 / アリス
13 春の予感~I've been mellow / 尾崎亜美
14 君のひとみは10000ボルト / 堀内孝雄
15 HERO~ヒーローになる時、それは今 / 甲斐バンド
16 安奈 / 甲斐バンド
17 ロンリー・ハート / クリエイション
18 デイ・ドリーム・ビリーバー~DAY DRAEM BELIEVER / THE TIMERS

Disc3
01 春うらら / 田山雅充
02 銀の雨 / 松山千春
03 気絶するほど悩ましい / Char
04 あんたのバラード / ツイスト
05 みずいろの雨 / 八神純子
06 夢想花 / 円 広志
07 道標(しるべ)ない旅 / 永井龍雲
08 真夜中のドア~Stay With Me / 松原みき
09 恋 / 松山千春
10 いまのキミはピカピカに光って / 斉藤哲夫
11 愛はかげろう/ 雅夢
12 サヨナラ模様 / 伊藤敏博
13 夏をあきらめて / 研 ナオコ
14 メリーアン / THE ALFEE
15 もう一度夜をとめて / 崎谷健次郎
16 部屋とYシャツと私/ 平松愛理
17 プライマル / オリジナル・ラヴ
18 ひだまりの詩 / Le Couple

Disc4
01 八月の濡れた砂 / 石川セリ
02 春夏秋冬 / 泉谷しげる
03 母に捧げるバラード / 海援隊
04 ウィスキーの小瓶 / みなみらんぼう
05 「俺たちの勲章」のテーマ / (インストゥルメンタル )
06 明日<あす>に向かって走れ / 吉田拓郎
07 ダスティン・ホフマンになれなかったよ / 大塚博堂
08 てぃーんずぶるーす / 原田真二
09 たそがれマイ・ラブ/ 大橋純子
10 人として / 海援隊
11 いっそ セレナーデ / 井上陽水
12 恋の予感 / 安全地帯
13 唇をかみしめて / 吉田拓郎
14 SUMMER CANDLES/ 杏里
15 彼女とTIP ON DUO / 今井美樹
16 最後のニュース / 井上陽水
17 PIECE OF MY WISH / 今井美樹
18 永遠の嘘をついてくれ / 吉田拓郎

Disc5
01 グッバイ・マイ・ラブ / アン・ルイス
02 青春の影 / TULIP
03 踊り子 / 下田逸郎
04 俺たちの旅 / 中村雅俊
05 ブルー・スカイ / TULIP
06 「人間の証明」のテーマ / ジョー山中
07 時代おくれの酒場 / 加藤登紀子
08 この空を飛べたら/ 加藤登紀子
09 戦士の休息/ 町田義人
10 ステップ! / RCサクセション
11 Wake Up / 財津和夫
12 トランジスタ・ラジオ / RCサクセション
13 Goodbye Day / 来生たかお
14 夢の途中 / 来生たかお
15 ネグレスコ・ホテル / BORO
16 輝きながら… / 徳永英明
17 壊れかけのRADIO / 徳永英明
18 ロード / THE 虎舞竜

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福丸 (3) @岐阜県岐阜市 (※移転)

2015年09月12日 | 岐阜県(岐阜)

もうひとつは岐阜。何度も紹介している岐阜市・美殿町商店街の「福丸」。盛夏に嫁と一緒に日差しのきつい商店街を歩き、遠目にあまり並びが長くないことを確認して店先までたどりついた。もちろん、ここに来る前には「美殿屋漬物店」で嫁の好物「きゃらぶき」を仕入れている。幸い数人の待ち。ここから歩いても遠くない某有名店ではとんでもない行列が出来ていたので有難い。嫁はたぶん一杯は食べられないと言うので2人で分けることにして、限定のメニューからグレープフルーツを注文した。ほどなく自分達の順番になったが、グレープフルーツの蜜がもう残り少ないとかで、相変わらず腰の低い店主がゴソゴソと収納庫をひっくり返し、「よかった、まだありました!」とにっこり。

丁寧に擦られた氷の上に果肉たっぷりの自家製蜜をかけ、またその上に氷を足し、また蜜をかける。こぼれ落ちそうなボリュームで手渡された。2人でつつき合うも、こんもりと盛られた氷を崩すのは至難の業。案の定ポロポロと路上に氷を落としながら、果肉は絶対落とすまいと慎重に口に運ぶ。グレープフルーツの酸味と若干の苦味、そしてしっかり甘い蜜が口の中に入ると最高。嫁も旨さに瞠目していた。最近はかき氷流行りで、1,000円をオーバーするようなものもザラにあるが、こちらのかき氷は限定でも申し訳なくなるような安さと、値段に不相応な旨さ。値打ちだなァ。帰りには薄皮たい焼きも買っていったが、こちらはいつもと違って焼いてからちょっと時間が経っており、いつものパリッとした美味しさには届かなかったけれど、満足(普段は待たせても焼き立てを渡してくれます)。(勘定は氷¥400、たい焼き¥100)

前回の記事はこちら、 前々回の記事はこちら

福丸 (ふくまる)

岐阜県岐阜市美殿町49 (※現在は西約20m先に移転しています)

 

( 薄皮のたい焼き福丸 薄皮鯛焼き うす皮鯛焼き 薄皮たいやき 美殿町商店街 美殿町 みとのまち 鯛焼き かき氷 )

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澤田商店 @名古屋市中区・伏見

2015年09月11日 | 名古屋(中区)

今年は強烈に暑いと思っていたら、雨ばかりの不安定な天気になり、そうこうしているうちにちらほらとトンボの姿を見るようになってきた。そうなると一気に秋の気配。夏が去る前にかき氷の店を2題。ひとつは名古屋。伏見にある氷屋「澤田商店」。こちらは戦前からの氷屋だそうで、ビルの間にある風格ある看板が掛かる木造の建物は築60年以上だとか。かき氷を出すようになったのはここ10年位と聞く。午前中は氷の配達があるので午後から店を開くそうだ。この日は日差しも強く、湿度が高く、絶好のかき氷日和。店の前まで来ると「氷」の文字を篆書体で図案化した涼しげな幕が飾ってある。店の中は女性が2人で切り盛りしていて、何人かの先客が氷をつついていた。店の前を通りかかったサラリーマンも汗を拭きながら涼を求めて入ってくる。

右手のところでお金を払い、土間に並べられた手作りっぽいテーブルと椅子の所で待っていると、塗りの盆に載せられて氷が運ばれた。スプーンではなく木の匙が付いている。頼んだのは季節限定という「シークワーサー」。限定の品は時々で変わっていくそうだ。蜜は手作りなんだとか。それでも本業が氷屋だからだろうか値段も安い。のんびりと首を振る扇風機の風にあたりながら氷をすくう。ふわっとした口当たりの氷は口解けもよく、それまでの道中で汗べっとりだった体がスーッとクールダウン。シークワーサーの蜜は酸味と苦味がほどよく、いい感じ。さすがに今流行りの果肉入りの蜜ではないけれど、この味ってかき氷に合うなァ。(勘定は¥350)

澤田商店

愛知県名古屋市中区栄1-13-31

( 伏見 さわだしょうてん 沢田商店 かき氷 かきごおり 純氷 氷屋 )

 

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