ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鶴屋八幡 @大阪市中央区・淀屋橋

2015年09月14日 | 大阪府

平日ならサラリーマンで一杯だろう今橋の近辺。この日は日曜の午前で、しかも時折小雨がパラつくやや不安定な天気とあって、人通りも少ない。でもある意味、近代建築を見て廻るには絶好の条件。というのも人が多いとなかなかカメラを向けられないし、日差しが強過ぎると細部が見渡しづらいのだ。雨は勘弁だけれど、この日は濡れる程ではなく、問題なし。重厚で風格ある「大阪倶楽部」の建物の隣にある文久3年(1863)創業という老舗和菓子店「鶴屋八幡(つるやはちまん)」に入ってみた。店は大きなビルになっているが、古そうな木製看板といい、格子の付いた窓といい、老舗らしさは充分にある。HPには江戸時代から続くレシピとも言うべき「菓子絵図帳」の資料なんかも載っていて、歴史の長さを感じさせる。すごいなァ。

店内にはお菓子がたくさん並んでいるが、食べ歩いているので上生菓子は持ち運べず、いつものように好物の最中を物色。ひとつだけもでいいですか、と「百楽(ひゃくらく)」と名付けられた最中のつぶ餡の方を買ってみた。薄紙に包まれた最中は四角形で、ちょうど4つに割れるような最中種(皮)に文字が浮き上がり、その中にぎっしりとつぶ餡が入っている。厚くはないが皮の食感も良く、ほど良い甘さの餡とあいまって、旨い。こし餡の方は最中種も種類が違うようだ。そっちも買えばよかったな。外で食べているのでペットボトルのお茶なのが残念。(勘定は¥190/個)

 大阪近代建築散歩その6 (その1その2その3その4その5)。

 ↓ 重厚な「大阪倶楽部」(大正13年・1924・建造)。たった22ヶ月で建てられたのだとか。よく見えなかったがバルコニーにはステンドグラスも。もちろん国の登録有形文化財。

 

 ↓ 90年代まで現役の消防署だったという「ダル・ポンピエーレ(旧・大阪市中央消防署今橋出張所)」(大正14年・1925・建造)。現在はイタリアン・レストラン。店名は「消防士」の意なのだとか。バルコニーの下に消防署時代の赤丸の照明が残る。こちらも登録有形文化財。

 

↓ 「日本生命保険相互会社本店」(昭和13年・1938・建造/完成は昭和37年)。

 ↓ 個性的な「芝川ビル(旧・芝蘭社家政学園)」(昭和2年・1927・建造)。戦前は花嫁学校だったんだとか。日曜だったがここだけは中に入る事が出来た。やはり現役の建物っていいな。

 

 

鶴屋八幡

大阪府大阪市中央区今橋4丁目4-9

( 今橋 高麗橋 淀屋橋 つるやはちまん 百楽最中 ひゃくらくもなか もなか )


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