ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

魚國 @岐阜県関市

2015年09月18日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県関市にある割烹「魚國」。創業は明治10年(1877)とのこと。関市のかつてのメインストリート、本町通りから一本入った狭い路地にあり、川魚の佃煮などを売る店と、会席料理の食事処がある。小売の店は木のガラス引き戸に大きな暖簾がかかり、中も土間という、昔を偲ばせる風情ある佇まい。建物の反対側に大広間の座敷がある食事処がある(写真上の門扉の中)。この日は仕事の関係で広間を利用した。門をくぐり店の中へ。堅苦しい挨拶(笑)と乾杯の後、次々と食事が運び込まれる。こちらは以前にも利用した事があるが、いわゆる宴会料理ではあるものの、あまり大きくない店とあって、さすがに煮たり焼いたりした品は出来てすぐのものが出されるので、さほど冷めておらず、どれも美味しくいただける。お膳に並べられる造りは川魚ではないが質もなかなかのもの。最近はこういう宴会だとビールで通す人の方が多いが、自分は料理に合わせてすぐに日本酒をもらった。吸い物はすっぽん、椀物は穴子が調理されている。その他にも鱧、天然鮎など季節を感じさせる品々が出たが、それぞれ素材の調子も良く、酒がすすむ。

仕事での宴会は注いだり注がれたりがどうしてもつきまとうが、日本酒を呑んでいるとなぜか大酒呑みに見られてしまう。猪口で呑んでいると、そのうちに「面倒くさいでしょ」なんて言って気を効かせてコップを持ってくる人が出てくるので困るのだ(笑)。コップにお酌をされると(意地汚く呑んでしまうので)あとが大変。宴席は進み、その他にもビーフシチューや、主人が打ったという手打ちうどんなど、意外な品が出てきたりして驚かされた。どれも美味しくいただくことが出来た。宴会料理もこれ位バラエティに富んでいて、それぞれの品の調子も良いものだったら悪くないし、お酒も美味しくいただける。たらふく呑んで食べて、帰路についた。

 ↑ 店のマッチ

割烹 魚國

岐阜県関市兼永町 20番地

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コメント
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