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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

そば所よし田 @東京・銀座 (※移転)

2013年12月09日 | 東京都(老舗)

Photo

昼時を過ぎ、歩き疲れて休む場所を探し、たどり着いたのは銀座の中央通りから一本入ったところにある創業明治18(1885)年という老舗蕎麦屋「そば所 よし田」。中休みのない店って本当にありがたいなぁ。みんな休み過ぎだよ(笑)。店頭には珍しい丸い看板があり、その佇まいは、もう「ザ・蕎麦屋」という風情で、中に入ると外れた時間にも関わらず結構な人の入り。店柄か年輩の方が多い。それでも男性は紳士然とした方、女性は着物を召した方なども見えるのは銀座という場所らしいところ。ここは蕎麦はもちろんのこと、うどんも、そうめんも、ひやむぎまである。一品料理も品書きの他にいろいろあるようで、この日は予約の客用だろうか、テーブルに小型コンロが用意してあった。

長居は苦手だが、ちょっと疲れたのでゆっくりしようと、まず充実した蕎麦前の品書きの中から名物の玉子やきとお酒を注文。しばらくして結構な大きさの玉子やきに大根おろしが添えられて出てきた。玉子やきはとても綺麗にふわっと焼きあげられていて旨い。ゆっくり飲みながら味わい、後から「もり」を追加。本当はここならではの「コロッケそば」(コロッケとはいいつつつくねだそうだ)を頼もうと思っていたが、ちょっと入りそうになかったのであきらめた。自家工場製だという蕎麦だがそれ自体はあまり印象には残らなかった。つゆも醤油強めだったがあまり記憶に残っていない。疲れていたかな。

ゆっくりとした午後の時間が流れていく。普段は車社会の中部地方で暮らしているため、昼に一杯なんて休日でもなかなか出来ないが、やっぱり格別。それがこういう歴史ある店だと尚よい。銀座でゆっくり腰をおろして過ごすにはもってこいのお店。ただ料理の品書きには値段が書いていないのでちょっと頼みにくいのが残念。どこかに載ってるんだろうか。(勘定は¥2,000 ←つまり酒と玉子やきで1,400円)

※閉店していましたが、6丁目のビル2Fに移転して営業を始めています

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そば所 よし田

東京都中央区銀座7-7-8

( そば処 よしだ そば所よし田 そば処よし田 移転 閉店 KNビル )

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Messege From Beat Street : The Best of Grandmaster Flash, Melle Mell & The Furious Five

2013年12月08日 | ヒップホップ

Grandmaster250

Messege From Beat Street : The Best of Grandmaster Flash, Melle Mell & The Furious Five (1994)

ラップ、ヒップ・ホップの創始の1人でありながら、ここ日本では圧倒的に知名度の低いグランドマスター・フラッシュ(Grandmaster Flash)。そういう自分も完全な後追いで、さまざまなヒップ・ホップのコンピに収録された6や10のような有名曲を、それこそ歴史を勉強するみたいな感じで聴いたのが最初。それから彼らの所属したSugarhill Recordsのコンピ盤(この盤と同様にRHINO製)を購入して聴くようになった。

日本ではディスコ・ミュージックの延長で、白人アーティストがラップのエッセンスをヒット曲に取り込むようになったり、映画で注目されてやっと認知され始めたと記憶しているので、当時はアフリカ・バンバータ()の名前ぐらいしか知らず、80年代の半ばになってランDMC(Run DMC)やL.L.クールJ(L.L.Cool J)の人気が爆発すると、オリジンである彼らの名前もあまり表に出てこなくなった。少なくとも自分の読んでいた洋楽雑誌に彼らの特集記事を見た覚えはない。アクの強いファッションと容姿だが、彼らの動く姿をビデオで見たのも彼らがヒット曲を出したずっと後だ。

このアルバムはライノ(RHINO)レーベルの編集。選曲やセンスは飛び抜けていたこのレーベルも大会社に吸収されてからは以前のようなぶっ飛んだパッケージやギミックは減ったかな。このアルバムが発売された90年代前半には1に収録されているようなメガミックスが流行ったが、正直あまりいい出来ではない。蛇足。それでも中古店の棚をチェックしていて「RHINO」のマークを見つけると手に取ってしまうのは、やっぱり今でも一番信頼出来るレーベルだから。そのレーベルの魅力はこのサイトで知ることが出来る。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1994/4/19)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Rhino
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    チョウシ屋 @東京・東銀座

    2013年12月07日 | 東京都(老舗)

    Photo

    東銀座の歌舞伎座の裏手にある創業昭和2(1927)年の惣菜屋「チョウシ屋」。自分の宿は東銀座に取ることが多いが、その存在は今まで知らなかった。今回初めての訪問。この辺りは銀座といっても生活の匂いがあり、小さな商店もまだわずかながら残っている。そんな中に全く気取る事の無い「昭和」なお店があり、ランチ時には近隣に勤める方や、近所の方々でにぎわい、売り切れになる事もあるそうだ。外れた時間に行ったので他の客は見当たらなかったが、店の前に着くとホッと安心できる店構え。手書きっぽい垂れ幕が微笑ましい。まさに「昭和」。昔の総菜屋とか肉屋ってこうだった。

    いろいろ試してみたかったが、今回は用事があり、鞄にたくさん持ち帰ることが出来なかったのでサンドイッチ類は控えてコロッケを購入。肉を入れたコロッケはこのお店が初めて売り出したのだとか。耐油の小袋に入れてもらって歩きながら食べた。サクッと揚がったコロッケは中がトロっとしていて、油臭さは全くない。旨い。ソースも旨い。これなら他のものももっと食べられたかな。確かにこれをサンドイッチにしたら旨いだろうなぁ。全メニュー制覇したい。こんな店が近くにあったら昼食で店に入る時間が無くても問題ないね。いや、昼食だけでなくわざわざ酒肴としてビールと合わせたい。

    お店には「チョウシ屋オリジナルソース」が売っていたのでこれも購入。小さなペットボトルに入ったいわゆる中濃ソースだが、市販メーカー品に比べるとやや酸味が強く、フライに合う合う。小さい方(100ml)を買ったが大きい方(180ml)でもよかったな。(勘定はソース込みで¥320)

    この後の記事はこちら

    チョウシ屋

    東京都中央区銀座3-11-6

    (ちょうし屋 チョウシヤ ちょうしや)

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    さきと @福岡県福岡市 (※閉店)

    2013年12月06日 | 福岡県

    「鮨安吉」から出てバスで向かったのは博多の居酒屋の中でも名店として知られる「さきと」。天神のバス停で降り、路地を歩く。実は前の日に行って早仕舞いで振られたのはここだ。この日はまだ早い時間だったのでセーフ。それでもカウンターのみの店はほぼ満員で、ちょうど出る人がいたから入れたものの、断られている人もいた。すごい人気だな。店はわりと新しめの建物の1階テナントで、意外にも風情とかとは無縁。ここがなぜそんなに評判なの?と拍子抜け。カウンターには15人位入れるだろうか。目の前の漬け場も結構狭く、主人と女将さん(?)の2人がすれ違うのもやっとくらい。壁には所狭しと色んなお酒の名前や品書きが貼られていて、狭い中にも効率的に一升瓶が棚やカウンター下の冷蔵庫(たぶん)に納めてある。

    どれも迷うほどいい日本酒ばかりだが、出来ればこちらのお酒ということで「若波」をぬる燗で注文した。ちゃんと一升瓶のラベルをこちらに向けて置いて見せてくれるのは気が効いている。主人の手元は見えないのだが、次々と入る注文をどこでどう調理しているのか、まるで魔法のように捌いている。自分にもお通し(ヒラマサの煮つけ)が置かれるが、これが滅法旨い。しかもお通しといってもちゃんと量があり、酒を邪魔しない丁度いい味付け。これでもう降参(笑)。カウンターの冷蔵ケースの中の大皿に大好物のクラゲが見えたので注文。コリコリとした食感と酸っぱ過ぎない味付けが日本酒でもばっちり。壁には食べたい品書きがぎっしりと書いてあるが、ひと通り鮨を食べてきてしまっているので、あれもこれも頼みたいのに(食べきれないと嫌だから)我慢しなくてはいけないのがつらかった。酒肴のジャンルはいろいろなのに、どれもが日本酒、ビール、焼酎、その他にそれぞれ合いそうな絶妙なラインナップ。その中から食べた事の無い「さえずり(鯨の舌の刺身)」とお酒をもう一銘柄追加注文し、味わう。いやぁ、これも旨いわ。もっとあれもこれも喰いたい…。

    主人も女将さんも特に饒舌でもないし、どちらかというと注文をテキパキこなしていくばかりなのに、その姿をボケっと見ながら壁に貼られたメニューに目を走らせているだけで妙に居心地がいい。隣りには若い女性のお一人様客が座ったが、自然に店に入って旨そうにビールを喉にくぐらせている。特に客をいじるでもなく、主人は淡々とまた別の旨い酒肴を生み出している。うーん、箱(店舗)が歴史的だとか、意匠に凝っているとか、いい調度品を使っているとかでなくても不思議なくらいに居心地のいい空間。接客はベタベタもしていないし、かと言ってつっけんどんでもない。シンプルに酒とつまみが旨い。ここはいい。名残惜しいが、勘定を終えると主人は店頭にまで出て見送ってくれた(あんなに忙しいのに!)。あぁ、この店に通えたらなぁ…。(勘定は¥3,000程)

     

    ↓ 写真はほど近い「旧・日本生命保険株式会社九州支店(現・赤煉瓦文化館)」明治42年竣工

    Photo

    さきと

    福岡県福岡市中央区舞鶴2-8-25

     

    ( 福岡 ふくおか 居酒屋 酒場 )

    コメント (4)
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    広小路キッチンマツヤ @名古屋市中区・伏見

    2013年12月05日 | 名古屋(中区)

    Photo

    名古屋市中心部の栄(さかえ)から名古屋駅方面へ向かう広小路を車で走らせると、伏見駅近くの建物から歩道にせり出したテント庇に「広小路に生まれた名古屋の味」という文字が目に入る。そこが、創業昭和37(1962)年の洋食レストラン「広小路キッチンマツヤ」。なかなか入る機会がなかったが、伏見に用事があったのでランチで利用してみた。

    店は通りに面したビルにあり、1階と2階が店舗となっている。店内は大箱で店のHPによると160席もあるそう。内装は昭和期によく見た煉瓦とこげ茶色の木を合わせた洋食レストランらしい意匠。懐かしい。メニューに目を通すと、いわゆる名古屋名物の味噌カツ、海老フライ、手羽先、どて、やらが並んでいて、普通の洋食屋とはちょっと違う。想像するに錦で遊ぶ市外、県外の人向けにご当地メニューや居酒屋メニューに重点を置いているような感じだ。

    この日は日曜だったが、土日祝日専用の「創作ホリデーランチ」というランチ・メニューがあったので、その中からデミグラスバーグ・ランチを注文。しばらくして丸い形のハンバーグにたっぷりのデミグラス・ソースがかかった平皿と小さいサラダ、ご飯、赤だしが運ばれた。熱々のハンバーグは外側が固め、中が軟らかいもので、濃いめの味付けのデミグラス・ソースがご飯のおかずにピッタリ。どちらかというとケチャップよりの味付けで分かり易い味だ。おかわりが自由だというライスは残念ながら調子のいいものではなかったが、おしいくいただいた。

    いろいろあり過ぎて、メニュー的にはちょっと節操がない感じだが、大衆食堂として考えるならばいいかも。実際、お客はサラリーマン、カップル、家族連れ、年輩の方、とさまざま。次はハム系のつまみか、単品のトンテキを頼んでビール飲んでみたいな。(勘定は¥980)

     ↑ マッチ

    広小路キッチンマツヤ (ひろこうじ キッチン マツヤ)

    名古屋市中区錦1-20-22 広小路YMDビル

    (広小路 キッチンマツヤ マツヤ)

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    人形町志乃多寿司總本店 @東京・日本橋人形町

    2013年12月04日 | 東京都(老舗)

    Photo

    人形町の甘酒横町を明治座の方へ歩いていくとある「人形町志乃多寿司總本店」。創業は明治10(1877)年という神田や浅草の志乃多寿司と共に有名な稲荷ずし店。こちらも建物は新しいビルディング。創業年はこちらが一番古いが、どういう歴史的な経緯があったのだろう。暖簾分けしたのか、それとも…。前回は神田で購入したので食べ比べしようとこちらにも入ってみた。

    こじんまりとした店内にはガラスのショーケースがあり、色々な組み合わせの稲荷ずしとのり巻きのサンプルが並んでいる。ここでもやはり大阪寿司(押し寿司)があるんですね。その中から一番小さい「のり巻き志乃多」(稲荷4、のり巻き3)を注文。

    食べ比べての感想は、神田がしっかり油をまとっているのに対して、こちら人形町は油抜きがしっかりしてあってあっさり。手に持っても神田の方はたっぷりとつゆを含んでいて油が多いのは一目瞭然。何回も食べ比べると、どちらが好みかはっきりしてくるんだろうけどどちらも旨い(笑)。あえて言うと、食べ歩いてあまりお腹の減っている状態でない今の自分ならバランスは人形町の方が好きかな。ただ、そうなると数多あるその辺で売られている稲荷ずしとの差が見えにくいか。たまに食べるならよりつゆと油が多く、揚げの甘味がより強く感じられ酢飯とのコントラストが強い神田の方が旨いと言うかもしれないな。

    神田志乃多寿司の記事はこちら

    人形町志乃多寿司總本店 (にんぎょうちょうしのだずしそうほんてん)

    東京都中央区日本橋人形町2-10-10

    (しのだずし しのだずしそうほんてん にんぎょうちょうしのだずし 志乃多寿司 人形町志乃多寿司 志乃多寿司総本店 人形町)

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    ok_computer (MOJO magazine) / Various Artists

    2013年12月03日 | 雑誌付録CD

    Okcomputer1

    ok_computer (MOJO Magazine) / Various Artists (2008)

    英音楽誌「MOJO」の2008年2月号付録のCDはレディオヘッド(Radiohead)のアルバム名をもじって編集されたエレクトリック・ミュージックのオムニバス盤。最初期の1960年代後半~1970年代中期からニュー・ウェーブ期を経て2000年以降まで、やや偏りはあるものの、その道では有名なアーティストの作品がコンパイルされている(そうは言っても2000年以降のアーティストは知らないものばかりだけれど)。年代が違っても不思議と違和感が少ないのは、古い音楽が新しいのか、新しい音楽が古いのか…。こうして聴いてみると、この分野の過去と現代では方法論はほとんど変わっていないように思える。

    コンピュータを使用した音楽は日本では「テクノ」と呼ばれて時代のアイコンとなり馴染みがあったが、一時は正直廃れた感があった。それが、1990年代にはアシッド・ハウス、レイヴの流行からダンス・ミュージックとして確立され、復権したというのが自分の持つイメージ。だから現代のダンス・ミュージックで「テクノ」という言葉が使われるとちょっと違和感というか、その「テクノ」と自分の思ってる「テクノ」は一緒じゃない、というおじさん思考が働いてしまう(笑)。

    中古店にて購入(¥280)

    01  Circus of Death - The Human League   
    02  Down in the Park - Tubeway Army / Gary Numan   
    03  Silent Shout - The Knife   
    04  Ankle Injuries - Fujiya & Miyagi   
    05  Fleece on Brain - Matthew Dear   
    06  Burning Car - John Foxx   
    07  Place I Know / Kid Like You - Arthur Russell   
    08  Afraid of Monsters - Xela   
    09  Rubycon (Part One) - Tangerine Dream   
    10  Dead Dogs - cLOUDDEAD   
    11  Dead Eyes Opened - Severed Head   
    12  The Acid Life - Farley Jackmaster Funk   
    13  Pepper Box - The Peppers   
    14  Plastic Man - The Gentle Rain   
    15  Space Child - The Sounds of Tomorrow 

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    下郎参上 / 下郎

    2013年12月02日 | ロック(日本)

    Gerou250

    下郎参上 / 下郎 (1991)

    泉谷しげる1991年のお戯れバンド「下郎」。このバンド結成のいきさつは全然知らないし、聴いた事があったのはCMで流れた8ぐらいだった(曲の出来もやはりこの曲が一番だと思う)。彼らの出で立ちから言ってまずコンセプトありき(笑)だったとは思うが、まずメンバーが凄い。

    下泉茂兵衛(泉谷しげる)
    下下淳之介(下山淳…ルースターズ)
    藤下伸之介(藤沼伸一…アナーキー)
    川下恭之助(KYON…ボ・ガンボス)

    濃すぎる…(笑)。この面子だからお遊びといっても音楽的には結構すごくて、コンセプトで縛りはあるものの、曲や演奏にはアイデアが一杯詰まっている(むしろ縛りがあるからと言った方がいいか)。今まで全く聴かなかった事を少し後悔。泉谷の書く歌詞は難解というか、ストレートに意味が感じ取れる歌詞ではないから、こういうコンセプト・アルバムだとお題が決まっているだけに分かりやすいところも普段の泉谷と違う魅力なのかもしれない。検索して初めてライヴ映像を見てみたが、この面子だけあってライヴ演奏もかなり凄い。下山淳のギターもルーザー(The Loser)以上にはじけている。観てみたかったな。

    このバンドの一般的な評価はどうだったんだろう。初期にルーザーを追っかけていた割には、当時このバンドに関心がゼロだったので、その辺の事は全く分からない。このアルバムも買っていなかったんだから当たり前か。

    ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1991/10/21)
  • Disc: 1
  • Label: ビクターエンタテインメント
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    来福亭 @東京・日本橋人形町

    2013年12月01日 | 東京都(老舗)

    Photo

    向かって右は大正7(1919)年創業の「喫茶去快生軒」、左は宝暦10(1760)年(!)創業の「玉ひで」に挟まれた老舗洋食店「来福亭」。このお店も創業は明治37(1904)年というから凄い、この並び。ガラスの入った引戸を開けて店に入るとエッとびっくりするくらいの狭い間口。土間にテーブルが2つだけなので5、6人でいっぱい。靴を脱いで上がる2階もあるようだが客を入れているのだろうか。まだ先客が居なかったので奥のテーブルに座ってメニューを見る。カキフライを見つけたのでビールと共に単品で注文。ビールは小瓶があった。ちょっと飲むのに丁度いいんだよね、小瓶って。

    ゆっくりと味のある店内を見回す。どの木材も年月を経て貫禄が出ていて渋い。自分の目の前にある四角い箱状の造りつけの調度品に目が止まる。蛇口は塞いであるようだが手水鉢のようだ。内側が銅板で細工されており、いい色になっている。普段は店内の写真を撮らないが思わずシャッターを切ってしまった。いいよね、コレ。

    Photo_2

    お通しの柿の種を摘まみつつ、ビールを喉に流す。しばらくしてカキフライ登場。揚げ色は淡く、粒は小振りなもの。シーズン初めとあって大きさも味わいもまだまだだが、昼にビールと流し込むカキフライはどうやったって旨い。狭い店だけに客が入ってくるとおのずと相席に。みんなが注文するメニューが気になって、気になって(笑)。こういう店が馴染みの客に支えられてやっていける人形町という街がうらやましいね。(勘定は¥1,200)

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    来福亭 (らいふくてい)

    東京都中央区日本橋人形町1-17-10

    (西洋料理 来福亭)

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