ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

来福亭 @東京・日本橋人形町

2013年12月01日 | 東京都(老舗)

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向かって右は大正7(1919)年創業の「喫茶去快生軒」、左は宝暦10(1760)年(!)創業の「玉ひで」に挟まれた老舗洋食店「来福亭」。このお店も創業は明治37(1904)年というから凄い、この並び。ガラスの入った引戸を開けて店に入るとエッとびっくりするくらいの狭い間口。土間にテーブルが2つだけなので5、6人でいっぱい。靴を脱いで上がる2階もあるようだが客を入れているのだろうか。まだ先客が居なかったので奥のテーブルに座ってメニューを見る。カキフライを見つけたのでビールと共に単品で注文。ビールは小瓶があった。ちょっと飲むのに丁度いいんだよね、小瓶って。

ゆっくりと味のある店内を見回す。どの木材も年月を経て貫禄が出ていて渋い。自分の目の前にある四角い箱状の造りつけの調度品に目が止まる。蛇口は塞いであるようだが手水鉢のようだ。内側が銅板で細工されており、いい色になっている。普段は店内の写真を撮らないが思わずシャッターを切ってしまった。いいよね、コレ。

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お通しの柿の種を摘まみつつ、ビールを喉に流す。しばらくしてカキフライ登場。揚げ色は淡く、粒は小振りなもの。シーズン初めとあって大きさも味わいもまだまだだが、昼にビールと流し込むカキフライはどうやったって旨い。狭い店だけに客が入ってくるとおのずと相席に。みんなが注文するメニューが気になって、気になって(笑)。こういう店が馴染みの客に支えられてやっていける人形町という街がうらやましいね。(勘定は¥1,200)

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来福亭 (らいふくてい)

東京都中央区日本橋人形町1-17-10

(西洋料理 来福亭)

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