The Game / Sham69 (1980)
シャム69(Sham69)の4枚目のアルバム。一旦このアルバムを最後に解散するので第1期のラストアルバムといえる。このアルバム発表前にはすでに別活動を模索していたらしいジミー・パーシー(Jimmy Purcey)は「Sham Pistols」結成だの何だのとゴチャゴチャしていて当時の活動実態は正直よく分からない。
彼らのレコードは最高にカッコ良かったシングルの数々と最初の3枚までのアルバムしか持っていなかったので、アルバムとしてこの「The Game」を聴くのはこれが初めて。アルバムとしてのインパクトは弱いが佳曲も収録されていて悪くない。初期のシンガロン・タイプの曲と比べるとメロディアスだけれどジミーの潰れかけで哀愁ただようヴォーカルは健在。パンクバンドの括りが無かったら充分イケていたと思う。実際最近ネットでこの頃の映像を見たけれどパンクバンドというよりはポップなロックバンドという感じ。ビートルズまでカヴァーしてるし。ま、それでも初期の右寄りのハードコアなファンは認めないわな…。
再結成後の1990年の川崎クラブチッタでの来日公演に行ったが、ジミーの声が完全に潰れてるわ、演奏はキーボード、サックス入りで締まらないわ、同時期に来日していたスティッフ・リトル・フィンガーズ(Stiff Little Fingers)を「あんなのパンクじゃねぇ」とむなしく貶すわ(みんな心の中で「お前もな」と思ったはず・笑)、でガッカリして帰った覚えがある。しかもそのダメダメな演奏の来日公演がCD化されているのには…あ然。←つい買ったけど(笑)。
オークションにて購入(¥340)