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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Only After Dark / Mick Ronson

2017年09月14日 | クラシック・ロック

Only After Dark / Mick Ronson (1994)

ずっとデビッド・ボウイ(David Bowie)が好きだったが、自分が聴くようになったのは70年代の後半からだったので、もちろんそれ以前の彼のキャリアは後追いになった。その為にグラム・ロック期のボウイにはあまり思い入れが強くなく、名盤「Ziggy Stardust」を聴いた時も、もちろんかっこいいナとは思ったが、バンドとしてのザ・スパイダース・フロム・マース(The Spiders From Mars)がどういう存在だったかまでは知らずにいた。このアルバムは1973年のスパイダース解散後、ミック・ロンソン(Mick Ronson)が発表した2枚のソロ・アルバム「Slaughter on 10th Avenue」('74)と「Play Don't Worry」('75)にシングルB面曲などをボーナス・トラックに加えた2枚組編集盤。この2枚を自分は買っておらず、以前に買った「Main Man」という編集盤で断片的に聴いたのみだったので、改めてこの便利な編集盤で聴いてみようという算段。

以前聴いた時も思ったが、この頃のミック・ロンソンってボウイと瓜二つ。もう双子と言って差し支えないくらい。もちろん顔とかじゃなくて、声の出し方とか曲調とか音の組立てとか。もちろんファーストの曲はボウイとの共作、あるいはボウイが書いたものもあるし、バンドの屋台骨を背負って重要な役割(ステージ上のボウイとのカラミとか)を担っていたのだから当たり前だが…。実際にボウイのソング・ライティングにロンソンがどれほど関わっていたのかは知らないが、ドラマチックな曲展開や、意外とピアノがキーになったりするところも、流して聴いているとボウイと間違えそう。オーソドックスなロックンロール曲では、グラム・ロックが”ロックン・ロール・リヴァイヴァル”だったという側面がよく分かる(でもプレスリーのカヴァーは正直言って…)。まさに「Pin Ups」の世界。ボーナスのライヴ音源ではラッパを加えて煌びやかな面も聴くことが出来る。ボウイ自身も後年までずっとライヴ・レパートリーにしていたヴェルヴェッツ(The Velvet Underground)の「White Light / White Heat」も収録されている。この2人、どうして短期間で袂を分かったのかな?

オークションにて購入(¥524)

  • CD (1994/6/9)
  • Disc : 2
  • Format: Import
  • Label : Mainman

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2 コメント

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Unknown (RW)
2017-09-14 20:27:48
ミックロンソン初めてしり、自分の不勉強を恥じるばかり・・。今年2月天王洲アイル・寺田倉庫で開催されていた回顧展「David Bowe is」を観に行ってきました。彼の名前を初めて知ったのは1971年。異星から到来した架空ヒーロー「ジギー」がロック王者として成功する映画作品主題歌を歌い、ML誌でその存在が強烈に紹介された日でした。歴史的な名曲「ライフ・オン・マーズ」や「スターマン」など当時のボウイはまさに宇宙人そのものでした。ロックに嵌った1970年初頭、彼は「グラムロック」の旗手に変身してマークボラン(T-Rex)とともに大活躍しました。ド派手・奇抜な衣装とメイクでキワモノに見えましたが、その後の彼は音楽性・ファンションは時の流れに合わせてドンドン変化させていき、間違いなく最先端を疾走しましたネ~!アポロ11号打上げに合わせて制作された「スペース・オデティはが洋楽カラオケで得意に歌いあげる名曲の一つです!癌闘病生活)に耐えながら天に召されましたが、遺作「ブラックスター」で精悍な声で「私は死に往く・・」と歌ったボウイの姿、最後まで男の美学を貫いて死を迎えた宇宙へと旅立ったのですからカッコよすぎます。

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Unknown (ハリー)
2017-09-15 10:39:08
ローリングウエストさん、こんにちは。

>回顧展 「DAVID BOWIE is」

行かれたんですねー。仕事を休んでも行きたかった展覧会でしたが
結局行くことが出来ませんでした。羨ましいです。

中部地方では無理でも大阪、あるいはボウイに所縁のある京都だったら
行けたんですけど。

彼の晩年は圧巻でしたね。音信無しからの突然の復活。名作連発。
なのに表に全く出ず。そして静かに…。まるで演劇を観ているような。
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