Only After Dark / Mick Ronson (1994)
ずっとデビッド・ボウイ(David Bowie)が好きだったが、自分が聴くようになったのは70年代の後半からだったので、もちろんそれ以前の彼のキャリアは後追いになった。その為にグラム・ロック期のボウイにはあまり思い入れが強くなく、名盤「Ziggy Stardust」を聴いた時も、もちろんかっこいいナとは思ったが、バンドとしてのザ・スパイダース・フロム・マース(The Spiders From Mars)がどういう存在だったかまでは知らずにいた。このアルバムは1973年のスパイダース解散後、ミック・ロンソン(Mick Ronson)が発表した2枚のソロ・アルバム「Slaughter on 10th Avenue」('74)と「Play Don't Worry」('75)にシングルB面曲などをボーナス・トラックに加えた2枚組編集盤。この2枚を自分は買っておらず、以前に買った「Main Man」という編集盤で断片的に聴いたのみだったので、改めてこの便利な編集盤で聴いてみようという算段。
以前聴いた時も思ったが、この頃のミック・ロンソンってボウイと瓜二つ。もう双子と言って差し支えないくらい。もちろん顔とかじゃなくて、声の出し方とか曲調とか音の組立てとか。もちろんファーストの曲はボウイとの共作、あるいはボウイが書いたものもあるし、バンドの屋台骨を背負って重要な役割(ステージ上のボウイとのカラミとか)を担っていたのだから当たり前だが…。実際にボウイのソング・ライティングにロンソンがどれほど関わっていたのかは知らないが、ドラマチックな曲展開や、意外とピアノがキーになったりするところも、流して聴いているとボウイと間違えそう。オーソドックスなロックンロール曲では、グラム・ロックが”ロックン・ロール・リヴァイヴァル”だったという側面がよく分かる(でもプレスリーのカヴァーは正直言って…)。まさに「Pin Ups」の世界。ボーナスのライヴ音源ではラッパを加えて煌びやかな面も聴くことが出来る。ボウイ自身も後年までずっとライヴ・レパートリーにしていたヴェルヴェッツ(The Velvet Underground)の「White Light / White Heat」も収録されている。この2人、どうして短期間で袂を分かったのかな?
オークションにて購入(¥524)
- CD (1994/6/9)
- Disc : 2
- Format: Import
- Label : Mainman
>回顧展 「DAVID BOWIE is」
行かれたんですねー。仕事を休んでも行きたかった展覧会でしたが
結局行くことが出来ませんでした。羨ましいです。
中部地方では無理でも大阪、あるいはボウイに所縁のある京都だったら
行けたんですけど。
彼の晩年は圧巻でしたね。音信無しからの突然の復活。名作連発。
なのに表に全く出ず。そして静かに…。まるで演劇を観ているような。