ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Tina Turner(1939 - 2023)

2023年06月27日 | ソウル・ファンク・R&B

ティナ・ターナー(Tina Turner)が亡くなった。最近は音楽活動が聞こえてこず、歳をとって随分表情の変わってしまった写真だけ見ていたのでむべなるかなという感じだった。自分が最初に彼女の映像を観たのは、中学生ぐらいの頃にVHSでレンタルした西ドイツの音楽番組「Beat Club」に収録されていた「Proud Mary」の映像だったと思う。もちろんアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)名義で、バックにはアイクの超低音ヴォーカル、アイケッツ(The Ikettes)のダンス有りのサイケデリックな映像処理をしたものだった(←今はそんな映像もすぐに観れてしまうのがスゴイ)。そのパワフルさにたじろいだ。もちろん後年に自叙伝で明かされ映画にもなったアイクのパワハラなんていうのは全然知らなかった時代だ。

1984年の復活ヒット作「Private Dancer」(ジャケ写真上)はアナログで購入。当時はまだ海賊盤でしか見られなかった映画「Gimme Shelter」でのエロチックなライヴ映像、映画「Tommy」でのアシッド・クイーン役等それまで観ること聴くことの出来なかった色々なアーカイヴを体験する機会がだんだんと増えていく。Live Aid でのミック(Mick Jagger)との共演や、ライヴでのボウイ(David Bowie)との共演も懐かしい(ミックのソロ来日公演でのゲスト共演は名古屋だったので観ていない)。ソウル・レヴューの常として昔からカヴァーが多かったが、どれも圧倒的な迫力でティナ色に染まってしまうのは凄かった。2009年にはストーンズ(The Rolling Stones)の69年のツアー前座でのコンプリート音源まで聴けるようになった。

あの自伝映画があってから以降は、アイクのそういう面が頭から離れなくなってしまったが(※ただしアーティストとしてのアイクは好き)、彼女のパワフルなヴォーカル・パフォーマンスはもちろん、後年の解き放たれたようなはち切れんばかりの笑顔が印象的だった。そんなレジェンドであったにも関わらず、90年代から00年代の活躍はコラボ作品以外あまりよく知らないのだが、調べてみると自分が思っていたよりも活躍していた様子。自分がよく聴き返すのはアイク&ティナ・ターナー時代の作品なのだが、そちらは権利関係が複雑でレコード会社がバラバラなのでコンピ盤でも選択が難しい。レーベルの垣根を越えた決定盤はあるのかな。合掌。R.I.P.

 

 

  Tina Turner(1939 - 2023)

 

 


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