Come 1958-1993 / Prince (1994)
プリンス(Prince)が1994年に発表した作品。レコード会社とのトラブルでレコーディングを休止する宣言を出し、例のシンボル・マークに改名した頃。世間ではあのマークの呼び方に困り(苦笑)、苦肉の策で「TAFKAP(Artist Formely Known As Prince)」(以前プリンスとして知られたアーティスト)と呼んだ。で、発表されたのがこれ。タイトルに”1958-1993”とあって、”プリンス”との決別的な意味合いがあったと捉えられている。自分はその頃、その騒動を音楽誌等で「あー、やってんなー」と傍観していただけでアルバムは全然買っていなかった。
アルバムは全体を通してクールな雰囲気が漂う。実際は殿下のヴォーカルはいつものようにファルセットも多用してかなり抑揚に富んでいるけれど、弾けるのを抑えているというか、あえてCメロを控えめにしているというか。”Come”と言いながらイカせてくれない(笑)。タイトル曲の01では、ある意味オールド・スクールなトランペットもいいアクセントになっていてカッコイイ。ビートが強くハイテンポな04でさえもポップな派手さは感じない。でもアルバムを通して退屈さとは無縁。ちゃんと当時しっかり聴いておけば気に入ったに違いない。ハードコアなプリンス・ファンにはどう評価されているんだろう。最後はタイトルがらみでちょっとベタなエロ展開。ここだけ何か”想像通り”という感じ(苦笑)。
中古店にて購入(¥110)
- Label : Warner Bros / Wea
- ASIN : B000002MT0
- Disc : 1
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