ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Tina Live In Europe / Tina Turner

2017年02月18日 | ソウル・ファンク・R&B

Tina Live In Europe / Tina Turner (1988)

ティナ・ターナー(Tina Turner)の1985年の「Private Dancer Tour」と1987年の「Break Every Rule World Tour 」を収録したライヴ盤。これは2枚組だが、それぞれ単発で発売された「Tina Live」、「More Live!」と同じ内容(編集は違うかも)。60年代からソウルの女王として活躍したティナだが、映画にもなったように夫のアイク・ターナー(Ike Turner)に暴力で支配され、70年代半ばの人気凋落で離婚を含め、どん底に陥るが、84年の名盤「Private Dancer」で一線に復活し大ヒット、それに伴うツアー、そして更なるヒットと続いた(でもアイクのギターと低音ヴォーカルは最高だ)。復活後、順風満帆の頃の音源だけに、彼女の溌剌とした雰囲気と大聴衆の前で歌う喜びに満ち溢れている。バックの演奏は音楽的には高テクだが面白みはなく、いわゆる80年代のバックバンドらしくまとまっている。ま、メインがティナの歌なのでこれくらいがちょうどいいのだ。

2枚目にまとめて収録された豪華ゲスト陣(2-3,4 Robert Cray、2-6 Eric Clapton、2-9,10 David Bowie、2-12 Bryan Adams)との共演は、それぞれがヴィデオ映像で発表されたりもした有名なものばかり。もともとこういう共演の場合、どのくらいリハーサルをするものなのか知らないが、しっかりとした映像で残っているということは入念にリハーサルしたのかもしれない。出来も最高に良く、彼女の明るさや性格を表わしているし、どのテイクからも彼女が(共演者からも観客からも)愛されていることがよく分かる。最近活動を聞かないのが心配だが…。

amazonにて購入(¥663)

  • CD (1991/12/16)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Live, Import
  • Label : Capitol

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