ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

In Concert / The Rolling Stones

2022年08月15日 | クラシック・ロック

In Concert / The Rolling Stones (2020)

一昨年、とんでもない音源がネット上に出回った。ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の69年マジソン・スクエア・ガーデン(以下MSG)における2公演分のオンライン音源。このツアーではいくつかの公演を編集したものが1970年にライヴ・アルバム「Get Yer Ya-ya's Out!」(ジャケ写真下左)として発売され、2009年には40周年記念として3枚組+DVDのボックス仕様(ジャケ写真下中)で発売され、前座のBBキング(BB King)やアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)の演奏部分も含めた当初予定されていた形での発売が叶った。映像としては映画「Gimme Shelter」(ポスター写真下右)の主要演奏部分がこのMSG公演で撮影されたもの。

  

自分は数あるストーンズのライヴ・アルバムでもこの69年公演が一番好きで、玉石混交のこのツアーのブートレグも沢山集めていたが、50年の月日を経てとうとうMSGでの11月2公演のライン音源が出回ってビックリ。もちろんライヴ・アルバムや映画を作成したのだから存在を疑ったことは無かったが、こうして出てくるとその素晴らしさに感動。早速オンラインで音源を手に入れむさぼり聴いた。惜しむらくは何かの信号音が途中でいくつも入るところ(ブートレグ対策音かな)。

すでに聴いていたのでフィジカルを手に入れる予定は無かったが、ネット上で安価に見付けたのでついポチッと。ブート各社が色々なタイトルで出したが元の音源は同じ(はず)。こちらは「Moonchild Records」という定番音源を中心とした、特に良くも悪くもないレーベル。ま、元の音源が同じなのだから大差ないだろうと安価な物で様子を見た。ネットで出回った音源と詳しい聴き比べはしていないが、音の輪郭を若干はっきりさせつつ、件の信号音はやや聴こえ辛く修正されているだろうか。何にしてもここでのシンプルでいてねちっこい演奏は最高にカッコイイ。ミック(Mick Jagger)のヴォーカルもわざとそう唄っているのかドープでもキメていたのか、色っぽさと艶がある。新入りのミック・テイラー(Mick Taylor)の流麗なギターも、どんどん上手く溶け込むようになっていてキース(Keith Richards)との役割分担も自然になっている。全体的にBPM遅めなグッと腰を落とした演奏が、当時サタニック(悪魔的)なイメージを振りまいていたストーンズの真骨頂という感じ。こういう音源が表に出る時は大抵オフィシャルにリリースの動きがあった時だが、何か予定されているのかな。あるなら早くしてくれェ…。

※ストーンズに関してはこの後、もっと驚く音源が出回ることになる…

ネットにて購入(¥1,200)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« すずや (2) @愛知県犬山市 | トップ | 高岡福信 @大阪市中央区・... »

コメントを投稿

クラシック・ロック」カテゴリの最新記事