ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

はり重グリル @大阪市中央区・道頓堀

2022年10月09日 | 大阪府

大阪短期滞在最後の訪問は、道頓堀にあるすき焼き・しゃぶしゃぶの「はり重」の洋食部門「はり重グリル」にて。創業は大正8年(1919)とのこと。少し昼の時分どきを外れて遅めの時間帯。風情ある大きな建物の正面入り口の横に洋食部門の別の入口がある。サンプルの並ぶ棚の横のドアを開けて中に入ると、やや暗めの照明で落ち着いた雰囲気の店内。給仕男性に一番奥に案内され、テーブルクロスの上からビニールがかけられたクラシックな装いのテーブル席に腰を下ろした。メニューを渡され眺めるも、どれも食べたいものばかり。でも1人なのでいくつも頼む訳にもいかない。でも「はり重」といったらやっぱり黒毛和牛。「ビーフカツレツ(フィレ)」をお願いした。すぐに銘の入った三角形の紙ナプキンにカトラリーが用意される。

そしてまずは白いスープ皿で冷製のコンソメスープが供された。アスパラガスと崩したトマトが浮く。暑い中を歩いて来たので冷たいスープが喉に嬉しい。風味爽やかだがしっかりと旨味がある。ちょっとジュレのような口当たりも。旨い。そしてメインの「ビーフカツレツ」が登場。薄衣をまとい、最初から半分ぐらいにデミグラス・ソースがかかっている。口にいれるとややとろみがあってマイルドなデミソースと衣、そして本体のフィレ肉が混然一体となって、旨い。もちろん肉質はステーキでもいけるクオリティのものだけに最高。火入れも中がややレア気味の絶妙な加減。たまらずビールの小瓶(アサヒ・スーパードライ)を追加した。付け合わせは茹でたポテト、ブロッコリー、人参。それにキノコをトマトソースで煮込んだもの。カツの衣はデミソースですぐにふやけてしまうが、旨いソースをたっぷりとまとってくれるのでそれはそれで嬉しい。新幹線に乗って帰る前に腹に入れておこうと寄っただけで腹ペコという訳ではなかったのに、それでも無くなってしまうのが惜しくなる旨さだった。ここのメニューに載った品々を片っ端から食べていきたいなァ。(勘定は¥4,000程)

自分の趣味で歴史ある店ばかり厳選して食べ歩いた今回の大阪短期滞在。でも歳を重ねる毎に昔みたいに続けて何軒も食べ歩くことは難しいし、まだまだ入ってみたい店は沢山(それでも妻によると私の胃は強靭らしいが)。なるべく近いうちにまた行く機会を作って歩いてみたい。

 

 


 

↓ 店のすぐ横は歌舞伎でお馴染みの「大阪松竹座」(平成9年・1997・建造)。歴史ある建物に見えるが、実は建て替えられた新しいもの。この日は歌舞伎も上演されていたのにしっかり下調べしておらず、観劇開始時間には間に合わなかった。仁左衛門、雁治郎、幸四郎、勘九郎、七之助っていう豪華な配役だったのに…。不覚。

 

 


 

 

はり重グリル

大阪府大阪市中央区道頓堀1-9-17

 

( 大阪 おおさか どうとんぼり はりじゅう はりじゅうグリル ビフカツ ビーフカツ ビーフカツレツ ヘレカツ 洋食 歌舞伎 松竹座 )

コメント
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