ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

桃太郎 @愛知県一宮市

2022年10月06日 | 愛知県(尾張)

愛知県一宮市の中心部から少し北に外れたスーパーマーケットの道路を挟んだ駐車場にあるたこ焼き屋「桃太郎」へ。ある日曜の昼時に店に辿り着くと、なんと何人もの客が列を作っている盛況ぶり。外は日差しも強く暑かったし(訪問8月)、どの位の時間がかかるか分からなかったので出直すことに。時間を外して再訪。今度は客が1人立っているだけだったので車を停めた。テントに”昭和の味””大タコ入”と書かれた店舗は小さいが3人もの方が立ち働いていた。「たこ焼」と「昭和のお好み焼き」をお願いする。受け取った「たこ焼」は出来上がり済みだったがまだ熱々。喉も乾いていたので向かいのスーパーでノンアルコール・ビールを購入して車の中でいただくことに。

少し停めておいただけで灼熱になっている車内に戻り、エアコンを強風にして透明パックの包みを開ける。”しょうゆ味”でお願いした「たこ焼」は下が平らな形のもの。この形のたこ焼きは粉っぽいことが多く、旨かったことは数少ないので「ん…」となる。上から花鰹がかかっているたこ焼を爪楊枝で取り上げ、口に放り込む。心配は杞憂に終わり、やや作りは乱雑だが粉っぽさはなく、特段出汁の風味が強い訳ではないものの、いい味のたこ焼だった。花鰹は要らないナ。「昭和のお好み焼き」は銀紙無しで白い紙に包まれている。綺麗な半円形の半分折りタイプ。中はキャベツとネギと紅生姜のみだが、口当たりがとろっとしていい感じ。確かに昭和時代に自分が好んで食べたお好み焼はこういうタイプ。ソースの味付けはもっと濃くてもいいが、この値段であれこれ言ってはいけない。冷たい擬ビールで口中を冷しながら平らげた。(勘定は、たこ焼¥350、お好み焼き¥100)

 


 

↓ いつもコメントを下さる南田神田さんに教えていただいた浅井(あざい)の「浅井森醫院」(文化11 年・1814・建造)。いきなり時代劇の武家屋敷かと見まごう立派な門に貫禄のある古い看板がかかる。何とこちら現役の医院だそう。奥に唐破風の古い建物も見えるし、敷地は広大。屋根瓦には鶴があしらわれているが、南田神田さんによると”傷ついた鶴を助けたら、お礼に膏薬の作り方を教えてくれた伝説”があるのだそう。しかもその膏薬で落馬した尾張藩主を治療。近くの温故井池を含む「浅井山公園」の敷地も完治の礼に尾張藩主から森家に下賜されたものだったとか。そして藩主のお抱え力士御用達となり、江戸の力士も通ってこの敷地内で治療、療養したというのだからもう日本昔話の世界(笑)。いやぁ、面白い。

 

 

↓ 雰囲気が良さそうだなとふと訪れた「森醫院」の隣の「長誓寺」(江戸初期建造、移築)。最初は上記のような経緯を全く知らなかったので、どうしてここに唐突に”東京力士霊魂之碑”とある碑や、力士地蔵が立っているのか不思議だった。後から教えていただいたり、調べたりしてなるほどと合点がいく。寺の本堂は名古屋城三の丸にあった尾張藩家老の書院を移築したものだそう。

 

 

 


 

桃太郎

愛知県一宮市佐千原北切野

 

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コメント (4)
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