ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Tighten Up / Archie Bell & The Drells

2021年02月25日 | ソウル・ファンク・R&B

Tighten Up / Archie Bell & The Drells (1968)

テキサス出身のソウル・ファンク・ヴォーカル・グループ、アーチ―・ベル&ザ・ドレルズ(Archie Bell & The Drells)。自分が彼らを知ったのは、もちろんイエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra, YMO)がスネークマンショーと共に1980年の「増殖 - X∞ Multiplies」(ジャケ写真下)でカヴァーしたから。当時原曲を聴く機会はほとんど無かったので、カヴァー曲だと知ったのは随分後だったけれど。

この頃のYMOは冴えに冴えていて、自分はこのミニ・アルバムに入っている曲全てが今でも大好き。中でも件の「Tighten Up」はテクノ・アレンジも素晴らしく最高の出来映え。多分選曲したのは細野氏だと思うが、さすがのセンス(ベーシストなら無視できないか)。

その元曲を含んだこのアルバムは随所に刺激的なベース・ラインが潜んでいて妙に心地良い(1曲目の流れでベースばっかり聴いてしまう)。バックの演奏は「The T.S.U. Toronadoes」というレーベルのハウス・バンドらしいが、このベース・プレーヤーでも有名になれないとはショービズは厳しい所だ。他の曲は破壊力が桁違いな「Tighten Up」ほどファンキーな感じではなく「Knock On Wood」や「In The Midnight Hour」などの当時のソウル・ヒットをカヴァーしたり、メローな曲を入れている。それらの洗練されたプロダクションと、ベースが暴れまわる「Tighten Up」との雰囲気の違いも面白い。

オークションにて購入(¥463)

  • レーベル : イーストウエスト・ジャパン
  • ASIN : B00004VO36
  • ディスク枚数 : 1
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