ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Series Vol.2 / Otis Redding

2021年02月21日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series Vol.2 / Otis Redding (2013)

このブログではお馴染み、乱獲中の簡易紙ジャケ5枚組の「Original Album」シリーズ。今回購入したのはオーティス・レディング(Otis Redding)のシリーズ2作目「Vol.2」。こちらに収録されている5作品は以下の通り。

・「Live In Europe」 (1967)
・「The Dock Of The Bay」 (1968)
・「Otis Redding In Person At The Whisky A Go Go」 (1968)
・「Love Man」 (1969)
・「Tell The Truth」 (1970)

オーティスは1967年12月に飛行機事故で亡くなっているので、彼が存命中に発売されたのは「Live In Europe」のみ。自分が初めて購入したオーティスのアルバム(もちろんアナログ)もこの作品だった。つまり後の4作品は没後に発売されたものばかり。あの有名なシングル・ヒット曲「The Dock Of The Bay」も没後の発表だったんだね。調べてみたらこの曲の録音を終わらせたのは事故の3日前だったのだとか…(→奇しくも彼の最大のヒット曲となった)。「The Dock Of The Bay」はキーボードであのアイザック・ヘイズ(Isaac Hayes)が、デュエット曲「Tramp」でカーラ・トーマス(Carla Thomas)が参加しているが、概ねバックの演奏はMG’s(Booker T & The MG's)の鉄壁の布陣。68年発売のライヴ・アルバム「In Person At The Whisky A Go Go」は66年の録音で、これだけMG'sの連中は参加していない。

有名アーティストの没後に発売される作品というと、ジミ(Jimi Hendrix)やマーク・ボラン(Marc Bolan)の例を見るまでもなく、”粗製乱造”というのが頭をよぎるが、こちらに収録されたスタジオ3作は、ちゃんとスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)がプロデュースを担当していて、しっかりと作られているし、収録曲のクオリティーも全く問題ない。66年のライヴも演奏者こそよく知らないが決して悪くなく、少し荒っぽくて喉の調子も今ひとつなものの、勢いのあるオーティスのヴォーカルがたっぷりと楽しめる。それにしても当時の映像を見ても貫禄たっぷりだったオーティスが、まだ”27 Club”(※)にも満たない若干26歳だったとは…。

※「27 Club」・・・ブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)やジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン(Jim Morrison)、新しくはカート・コバーン(Kurt Cobain)など、何故か27歳で亡くなるのが目立つ有名アーティストの総称

Vol.1の記事はこちら

オークションにて購入(¥1,598)

  • Label  : Warner Bros UK
  • ASIN : B00DDVPXXC
  • Disc : 5
コメント (2)
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