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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

やまと @岡山県岡山市

2017年09月03日 | 岡山県

岡山市の近代建築を見て廻っている時に、大通りを中に入った所に何とも雰囲気のいい食堂を発見。特に店構えが古い訳ではないがなぜか惹かれるのは、こういう店に対する嗅覚が敏感になっているのかな(笑)。壁のガラスケースには少数ながらサンプルが飾られている。店の前にて軽くスマホで検索を入れてみると…、ビンゴ! 創業が昭和23年(1948)で、今では中華そばとカツ丼で有名な岡山市でも有名な老舗らしい。まさに自分が訪問先で真っ先に探すような歴史ある食堂だし、店の終了時間が近付いているようなので、大してお腹が減っている訳でもないのに店の中へ。中に入るとほぼ満員の盛況。かろうじてカウンターが空いていたので座らせてもらう。調理白衣を着た主人と奥さん、そして何人もの若い子らが立ち働いていて活気がある。中華そばを食べている人が多い(旨そうだなァ)。メニューを眺めると「カツ丼・小」という今の自分にうってつけの品があったので注文した。

岡山でカツ丼といえばデミグラスソース(こちらの店ではドビソースと言うのだとか)のかかったカツ丼。初めてのデミカツ丼がこういう歴史ある店で嬉しい。中華そばと同様に創業当時から変わらない味だとか。強面の主人は厨房内での若い子への指示も厳しく、それを優しい奥さんが上手に間に入って回している感じ。そんな厨房の様子を見ていると念願のカツ丼が渡された。ポテっとしたドビソースがかかって、グリーンピースが彩りを加えている。カツは小さくカットしてあるが、小といってもしっかりした量で脂身の多い部分とそうでない部分が両方混ざっている。ご飯が少なめで(食べ歩きをしている自分には)ちょうどいい。ドビソースの味わいは見た目よりも優しく、そして深く、熱々のカツに絡んで、旨い旨い。もちろん普通のサイズであったとしても軽く食べられただろう。みんなが食べている「中華そば」も美味そうだし「カレー」や「やきめし」も食べてみたい。建物自体は古くないのに、しっかりと歴史を感じさせる店。また岡山に行ける機会が来ないかな…。(勘定は¥520)

 


 

↓ 路面電車が走る道沿いに建つ「ルネスホール(旧・日本銀行岡山支店)」(大正11年・1922・建造)。風格あるコリント式オーダー(列柱)が並ぶ。観ていた時は全然気が付かなかったが「エンタシス柱」(真ん中が膨らんでいる柱)なのだとか。現在は文化芸術拠点として利用されている。元の公文書庫を利用したカフェもある。

 

 

 

 


 

 

食堂やまと

岡山県岡山市北区表町1-9-7

 

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