ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Rod Taylor / Rod Taylor

2014年06月03日 | クラシック・ロック

Rod_taylor

Rod Taylor / Rod Taylor (1973)

ブログで思い出させてもらったワーナー・ミュージック・ジャパンの名企画「名盤探検隊」。その充実したラインナップの中でもとりわけ気になったのがロッド・テイラー(Rod Taylor)。オークションであるものを購入した際に、同じ出品者から出品されていたので落札、購入。このアーティストの事は全く知識がありませんでした。それでもこのアルバムに参加したアーティストの面々を見たら手を出さずにはいられない。超有名どころだけ名前を挙げても、ボニー・ブラムレット(Bonnie Bramlett)、ライ・クーダー(Ry Cooder)、ジェシ・エド・デイヴィス(Jesse Davis)、ジム・ケルトナー(Jim Keltner)、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)と物凄い。その他にもストーンズ(The Rolling Stones)の81年全米ライヴにも参加していたサックス奏者のアーニー・ワッツ(Ernie Watts)の名前もクレジットされている。

基本的にはカントリー・ロック。歌声はさしづめ”ダミ声じゃないレオン・ラッセル(Leon Russell)”といった感じ。2なんか特にそう。落ち着いた中にも伸びやかで熱い歌声が聴ける。フィドルやマンドリンの音が入るとさすがにカントリーっぽさが前面に出てくるが、7や9なんかは一転して、けだるいブルースでグッとハードな雰囲気になり、かっこいい。すべて彼自身の作曲でその才能たるやかなりのもんだと思うが、意外にもこのアルバムが唯一のアルバム作品。その後の彼の経歴もあまりよく分からないが、これほどの人脈と素晴らしいアルバムがあっても音楽活動が続かないとはあまりにも不運。豪華ゲストとどんな関係だったのだろうか。そんなアルバムをCD化してくれたこの企画のなんと素晴らしい事よ。

オークションにて購入(¥883)

  • CD (2006/10/25)
  • Disc: 1
  • Label: ワーナーミュージック・ジャパン
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