ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

My Generation (Mono) / The Who

2012年07月06日 | クラシック・ロック

My_generation_mono

My Generation (Mono) / The Who (1965)

長い入手困難の時期を越えてようやくデラックスエディションにて発売されたと思ったら、ギターの音が抜けていたり、聴いたことないステレオヴァージョンだったりしてなんだか煮え切らない再発だったザ・フー(The Who)の記念すべきファーストアルバム。その後紙ジャケが出たりなんだりで、「全部買い」でない私はずっと静観していましたが、知らないうちにこのオリジナルモノラルヴァージョンが日本企画で発表されていました(←この辺の経緯自信ないです)。+12曲のボーナストラック付。全曲モノラルです。曲目を見ると、ここでも初CD化とか初登場ヴァージョンだとかの記述がある曲があり、さらに混乱。そこまでの精度・ヴァージョンを追いかけるほどのマニアではない自分はもうお腹いっぱい。

最初に聴いたのは80年代にヴァージン(Virgin)から出ていた再発アナログ盤。その頃は簡単に手に入ったと記憶している。もちろん当時は再発うんぬんなんて全然気にせず買っていた。今ほどオリジナル盤指向のない時代だった。まぁ何しろジャケットがカッコ良かった!でもCD世代以降の人達にはジャケの大きさとボール紙の質感が無い分この感覚は理解しにくいかな。

その後いつだったか廉価のロンドンのビッグベンジャケのアメリカMCA盤のCDを買い、今に至るという訳です。さすがにデラックス盤CDは違和感があったけれど、自分はこのモノラルCDで充分満足。もう色々出さないで欲しい(笑)。出来ればボーナストラックは別CDにして欲しかったところですが…贅沢ですね。

オリジナル曲以外のR&Bカヴァーは微笑ましいというか、当時あまり印象には残っていなかった。ちょい下手なコーラスが独特と言えば独特か。けど、オリジナル曲をこれだけ収録したデビューアルバムってのが当時としてはまず凄い。曲も粒ぞろい。昔はクイックワン(Quick One)以降のばっかり聴いていたので今の方がこのアルバムの良さがよく分かる。

近頃はマニアックな再発企画が日本発というのが多い。最初は紙ジャケでの再発から、現在ではモノラルヴァージョンとか別テイクとかフラットトランスファーとか音源に関わるものまで日本企画だったりする。世界的に見て日本の市場ってのがどのくらいのシェアを占めているのか知らないが、よくレコード会社が許可を出すもんだな。それだけ日本人のマニアックな性質が認められているということだろう。

オークションにて購入(¥1,218)

  • CD (2011/10/12)
  • Disc: 1
  • Label: USMジャパン
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