ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Direct Hits / The Who

2012年07月19日 | クラシック・ロック

Direct_hits

Direct Hits / The Who (1968)

正直な事を言うとCDサイズの紙ジャケってそんなに好きじゃない。もちろん手にした時は「おおっ」と思うし、日本人の執拗な(笑)細部再現クオリティーに驚愕するけど、やはり毎回取り出してニンマリするほどでもない。となると後はCDが取り出しづらく、棚に収めづらく、帯なんかあろうものなら保管にも気を使うし、といいところが見当たらない。それでも定価では買わないまでも、中古でちょっと安価で見つけたりしてしまうと思わず買ってしまう時がある。何たるいい加減さ。

このタイトルもオリジナルLPは持っていないけど曲として新しいところはないので、極めて消極的にオークションに低価格で入札していたらなんと落札してしまった。アーティストやレコード会社にとってはなんの利益ももたらさない最低な購入者だ。

で、その内容はというと…これがいい。1968年に発売された本盤は66年からのシングル曲やB面曲を合わせて作られた悪く言うとやっつけ(失礼)仕事なのだが曲順も新鮮で、不思議な統一感があり、ザ・フー(The Who)の魅力たっぷりで飽きさせない。…というかたったの30数分なのであっという間に終わってしまい飽きる暇もない。でも当時のLPってだいたい46分のカセットテープに録音できる位の尺が普通だったからみんなこんなもんだ。

CDになって何が変わったかというとアルバム自体の尺が長くなった事。70数分なんて自分にとってはとても集中出来る時間の長さじゃない。だから昔ほどアルバム自体を聴きこまないのでどうしても印象が薄い。飛ばしちゃったりもするしね。なのにCDを手に入れて40分位の長さだと何か損をしたような変な気分になるから困ったものだ。昔と比べたらものすごく低価格で音源を手に入れられているというのに。アーティストやレコード会社側も駄曲で埋めたり、おまけ音源をつけようとして結果アルバムクオリティーが下がる、という悪循環に陥っている、と思う。

このアルバムはもちろんザ・フーで最初に勧めるアルバムではないが、持っているとついプレーヤーに乗っけてしまう、そんなアルバムだった。

オークションにて購入(¥863)

  • CD (2007/7/25)
  • Disc: 1
  • Format: Limited Edition 紙ジャケット帯付き
  • Label: ユニバーサル インターナショナル
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