ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live At The Tokyo Dome / The Rolling Stones

2012年07月14日 | クラシック・ロック

Stoens_tokyo

Live At The Tokyo Dome / The Rolling Stones (2012)

ローリングストーンズ(The Rolling Stones)が貴重なライブ音源をネットオンリーで「Rolling Stones Archive」から配信し始めてはや第4弾。なんと今回発表されたのは1990年の初来日公演。東京ドーム連続10回公演のうち2月26日分。

日本中が大フィーバー(死語)となった初来日公演だが、実は自分はその期間ちょうど日本におらず、長年のファンであったにも関わらず全く波に乗れなかった(どのみちチケットがゲット出来たか怪しいけれど…)。しかもすでに断片的に見たり、聴いたりしていた89年版ビッグバンドストーンズがあまり気に入らなかった事もあり、今までに無いほどストーンズへの関心が薄れてしまった時期でもあった。その後の来日公演はほとんど見ているが、今となってはあの異常な盛り上がりの中の特別なストーンズは見ておくべきだったと後悔している。

さて、この音源は有名音源でブートレグ(海賊盤)でも高音質なものが発表されていたこともあり、注目はボブ・クリアマウンテン(Bob Clearmountain)のミックスがどんなもんか位で、後は手堅いかっちりした演奏で充分に楽しめると思う。当たり前だが音圧もあり、聴いていて気持ちいい。

久しぶりに腰を据えて聴いてみると、当時非常に気に入らなかった「Bitch」や「Harlem Shuffle」の曲の終わり方がやっぱりひっかかる。「ドリフの全員集合」のバックバンドみたいな終わり方(笑)。これは当時も今も受け付けないなぁ。もう普通に聴けるかなと思ったがやっぱりダメ。

それにこのツアー以降脱退してしまったビル・ワイマン(Bill Wyman)の演奏は他人には替え難いなぁという事が再確認出来る。何しろ普通の人のベースパターンと全然違って、フレットの上で勝手に遊んでいるみたい。だがそれが他で真似出来ないストーンズ独特の不思議なノリに繋がっているような気がする。たとえこんなビッグバンドでも。

正直目新しさがないのでネットオンリーとはいえ他に興味深い音源はいくらでもあるだろうに、とみんな思っていると思うが、記念すべき初来日騒動が公式に発表されたのは凄い事じゃないだろうか。ブート天国の日本人ならではの悩み…。

ネットでFLACを購入($9.00=約¥720)

コメント
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