ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

24 Nights / Eric Clapton

2012年07月20日 | クラシック・ロック

24_nights

24 Nights / Eric Clapton (1991)

エリック・クラプトン(Eric Clapton)は最初高校生の時にクリーム(Cream)のアルバムを(もちろん過去の名盤として)買って聴いて、ブラインドフェイス(Blind Faith)やデレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek & The Domions)、そしてソロをボチボチと聴いていたが、その後遠ざかっていて、知らぬ間にアンプラグド(Unplugged)が大ヒットして大人気になり、ちょっとその路線には興味が沸かなかったけどまた最近聴き始めて過去のカタログはリマスター版CDで買い直し、最近は来日するとライブを見に行く、というようなスタンスでつきあっている。つまり「ベタベタのファンではないが、ひと通り聴いている」といった感じ。

このアルバムはまだ興味が失せていた時期に発表されたのでリアルタイムでは買っていなかった。たまたま中古店に激安で刺さっていたので購入。ちなみに…中古店を回っていると、日本ではコンスタントに売れるアーティストであるクラプトンは市場に出回る数も多いのか気の毒なくらい安く売られている。そう言いつつ自分も後から安価で集めているので本当に面目ない…。

クラプトンのライブへ行って改めて気が付くのは「ギターが上手い」という事。…「当たり前じゃっ!コラッ」と怒られそうだが本当に感心するくらい上手い。ミストーンはほとんどなく、流麗なソロを奏で、思わず「クーッ」と呻きたくなるようなフレーズを紡ぎだす。しかも歌が本当に上手くなった。

それで食ってますから、と言えばそうなんだけど…普段キース・リチャーズ(Keith Richards)の演奏を聴いていると、歳を経るに従って(昔もか)、ミストーンも味のうち、同じフレーズ繰り返し、両手ぶらりで手はお留守、ギター降ろして歌っちゃう…、挙句の果てに曲に入り損ねてバンド仲間をどつきに行くし(実際に大阪で見ました・笑)とやりたい放題…。(ちなみにこれらは全部キースに対しての褒め言葉でもあるのがファンとして複雑なところ…。) そういう意味でクラプトンは齢を重ねても全く破たんせず、しかも衰えを見せないどころか先述したように歌は上手くなっているし、向上しているところが凄い。

このCDはかれこれ20年以上も前の作品だが、それ以降顕著になる「キャリアの総括」の手はじめみたいな位置づけなのだろうか、様々なフォーマット(少人数編成からオーケストラ競演まで)での演奏から選び抜いていて、当然の如くクオリティは高い。彼はどうしても60、70年代が全盛なんて捉えられがちだけれど絶対89年発売の「Journeyman」以降の方が活動クオリティが高いと思う。

中古店で購入(¥210)

  • CD (1994/11/28)
  • Disc: 2
  • Format: CD, Import, from US, Live
  • Label: Reprise / Wea
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