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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

プリンス松葉 @岐阜県中津川市

2020年08月15日 | 岐阜県(東濃)

しっかりと雨が降る日の多い今年の梅雨。午後遅い時間に雨中の19号線を走っていて立ち寄ったのが道路沿いにある「プリンス松葉」。見ての通り城のような建物は、以前記事に書いた”松葉”系の店の特徴であるハーフティンバーのヨーロッパ調(ただし以前に手にした系列のマッチにはここの店名は載っていなかった)。こちらの創業は昭和58年(1983)とわりと遅め。今でこそどんな小さな町にもファミレスがあるが、当時はこういうローカルチェーン店がその”はしり”だったと言えるだろう。こちらも中津川市民のソウルフードと呼ばれるくらい愛されているそうだ。店に入ると赤いベロアの椅子、重厚かつキラキラした豪華な内装など、まさに松葉のイメージそのまま。イイねェ。午後3時を過ぎた時間ではあったが結構な客入り。やはり年配の客が多い。いくつかのテーブルに予約席とあったのはコロナ対策だろう。奥はどのくらい広いのか分からないくらい沢山の席数がありそうだ。空いている席に腰掛けメニューを眺める。200種類以上の品があるというすごい品数。値付けは品によってやや高めのものもある(鉄板スパでも野口英世越え)。昼食を摂り損ねていたのでしっかり食べようと、数ある洋食メニューの中から店名の一部を冠した「プリンス定食」に決定。

しばらくして運ばれた「プリンス定食」には、ハンバーグ、海老フライ、からあげ、スパゲティにご飯と味噌汁、漬物が付いているという中学生のようにやんちゃな定食(笑)。大きめのご飯茶碗を片手にお子様ランチのような品々に箸を入れていく。ハンバーグは昨今のようにフワフワでないややしっかりめの昭和な食感。中サイズの海老フライにはタルタルソースとレモンの輪切りが付いている。脇に追いやられたスパゲティにはしっかりとしたミートソースの濃い味。そしてからあげと、どれもご飯がひと口では足らない懐かしい”ザ・日本の洋食”という味だ。旨い。多めの千切りキャベツと、合わせ味噌の味噌汁、それにたくあんを口直しにしながら濃い味の四重奏をやっつけた。こんな時間にこれだけ食べてしまって夕飯食べられるかな…。次はちょっと珍しい鉄板のせの「オムライス?」(←”?”も品名)か、それとも豪勢にステーキにしてみようかな。(勘定は¥1,190)

 

珈琲&ステーキ プリンス松葉

岐阜県中津川市手賀野419-1

 

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やまだ @岐阜県多治見市

2020年03月26日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県多治見市の旧西ヶ原遊郭辺りの広小路通り沿いにあるうどん屋「手打うどん・やまだ」へ。店の存在は前から知っていたが入ってみるのは初めて。近くの「とらや」で和菓子を買った後、少し遅めの時間だったが、まだ暖簾が掛かっていたので入ってみた。出来てからそう経っていない店だと思うが、まだ新しい感じでさほど広くない明るい店内。バンダナをした年配の女将さんと手伝いのお孫さん(?)が給仕を、高くなっていてよく見えないが男性が2人調理場に立っているようだ。先客は2組4名。テーブル席に腰掛け卓上の品書きを眺める。この日はいい天気で寒くもなかったので「ころ」をお願いした。

あっという間に「ころ」が登場。速い。丼ぶりの中には刻みネギ、刻み海苔、卵の黄身、練りわさびが入っている。つゆは濃いめに見えるが、いわゆる”東海クラシック”な甘味の強いものとはちょっと違うかんじ。さっそく箸でうどんを手繰り出す。艶のある麺はしっかりとしたコシがあり、旨い。喉越しも良し。途中で黄身を潰したり、わさびを溶いたりしてつゆの風味を変えてみる。あっという間に全部すすり終わった。こちらの品書きには「ころ」とは別に「ぶっかけ」もあるのだが、どう違うのか興味深い(元々この地方で「ぶっかけ」という呼び方は無かったと思う)。現在、東海地方での「ころ」と「ぶっかけ(冷)」の境界線は限りなく曖昧に思える。自分の認識では「ころ」だとうどんは水にさらす程度でつゆが少ないのが普通だが、「ころ」と呼びながらつゆたっぷりの店や、麺をキンキンに冷やす店もあるし、上にのった具材の違いだけの店もあるのでよく分からない。次は検証がてら「ぶっかけ」にしてみようか。(勘定は¥600)

 


 

↓ タイル壁が素晴らしいと聞いていた美坂町の「多治見市陶磁器意匠研究所」(昭和42年・1967・建造)。噂に違わぬ素晴らしいタイルとデザインの建物。1枚1枚色合いの違うタイルが合わさって何とも言えない質感に。近寄って観ても、離れて観ても綺麗。

 

 

↓ 通りかかって慌てて引き返した街道沿いに建つスクラッチタイル張りの建物(建築詳細不明)。日本家屋に隣接した事務所と思われるが、玄関周りの意匠も素敵。

 

 

 


 

手打うどん やまだ

岐阜県多治見市広小路2-45

 

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とらや @岐阜県多治見市 (※閉店)

2020年03月20日 | 岐阜県(東濃)

かつて遊郭(西ヶ原遊郭)だったという岐阜県多治見市の御幸町あたり。細い路地には往時を想像させるような建物も少しだけ残っているが、久々に散策してみるとそのうちのひとつ「旧・多治見温泉」の雰囲気ある木造建築が取り壊されて更地になってしまっていた。残念。その少し北にある和菓子の「とらや」に立ち寄ってみた。全国に広がる和菓子の「とらや」の屋号。系譜というのが存在するのか知らないが、古い街なら1軒はその屋号の店がありそうだ。こちら多治見の「とらや」もなかなか雰囲気のある店舗。ガラス引戸を開けて中に入ると様々な菓子が並んでいる。もう春の菓子が出揃っているようだ。愛想の良い女将さんに「桜餅」「しそ巻き」「草餅」の3種類を包んでもらった。

家に持ち帰っていただく。「桜餅」は丸い形をしておらず平たい形。餡にやや乾いた皮がくるんと巻いてある感じ。こういう桜餅って珍しいかも。「しそ巻き」は文字通り赤紫蘇の葉で饅頭が包んである。ビニール個装を剥がした時の特有の香りが素晴らしい。中は少し細かい目のつぶ餡。紫蘇の葉の塩気で中の餡の甘さが引き立つ。「草餅」はしっかりとしたつぶ餡。甘さもしっかりめ。どれも旨い。熱いお茶と一緒にいただいた。(勘定は¥500程)

※閉店されカフェになっているようです(令和5年2月現在)

 

 


 

↓ 神楽町の路地にある欄干のある長屋(建築詳細不明)。こういう建物のある光景が路地の奥にふっと現れるのが多治見の街のいいところ。

 

↓ 市街から少し南に外れた滝呂町の五叉路にあった下見板張りの建物(建築詳細不明)。玄関先を見ると何かの事務所だったような感じ。

 

 

 


 

御菓子処 とらや (虎屋菓子舗)

岐阜県多治見市広小路2-56

 

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クッキングハウスA @岐阜県多治見市

2020年03月16日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県多治見市での昼食に選んだのは宝町にある洋食屋「クッキングハウスA」。実はこの近くにあったラーメン屋「瀛客山(えいきゃくざん)」に向かったのだが、知らないうちに閉店廃業していたのでこちらに変更したのだった(あんなに流行っていた店なのになぜ…)。こちら「A」は19号線沿いにあるのだが国道には面しておらず、少し外れた川端にあるので知っていないとなかなか分からない場所にある。開店時間に店に向かうとパステルグリーンに塗られた建物の前に駐車場。入口の黒板には「おすすめランチ(日替わりランチ)」の内容が掲示されていた。店のマークに”SINCE 1984”とあったので昭和59年の創業なのだろう。中はカウンター席が少しとテーブル席。カウンター席に腰掛けメニューを見せてもらう。どう考えたって表にあった4品も付くという「おすすめランチ」が値打ちなのだろうが、品の中に初見の洋食屋で味わってみたいデミグラス・ソースを使ってあるだろうものが無かったので、”自家製デミグラスソース”と書いてあった「ミンチカツ定食」をお願いした。すぐに続々と後客が入ってきたが、「おすすめランチ」率100%(笑)。みんな異口同音に「ランチ!」と告げている。

厨房は見えないが、聞こえてくる音で想像しながら調理を待つ。しばらくして運ばれた「ミンチカツ定食」はライスと赤だし、漬物が付く(午前中に小さいとはいえ五平餅を5本も食べたのでライスは少なめでお願いした)。カツの平皿にはマカロニサラダと千切りキャベツが添えられている。大きなミンチカツはカットされ、デミグラスソースが手前半分くらいからたっぷりとかけられている。デミグラスソースはやや酸味もあって中濃ソースっぽい風味のもの。カツは牛肉と黒豚肉の合挽だそうで、ふわっとした口当たり。蓄えた肉汁とデミソースが相まって、旨い。次々とつまみ上げ、たっぷりとデミソースを纏わせていただいた。当然ライスは足りないがこの位にしておかないとナ…。他の客に運ばれていく「おすすめランチ」を横目で見ると、平皿におかずがてんこ盛り。ライスも平皿で結構な量だ。人気があるのも頷ける。次はやっぱり「おすすめランチ」か、それともメニューで気になった「ジャンボコロッケ定食」か。(勘定は¥1,070)

 

 


 

↓ 窯町の立派なお屋敷の敷地の中にちらっと見えたタイル壁の建物(建築詳細不明)。もちろん門扉まで行って覗くことは出来なかったが、玄関扉も年季が入っているようだった。三菱のマークの入った小さい看板が見えたので会社の事務所として使われていたようだ。

 

↓ 多治見に来る度に写真を撮ってしまう「みの周」(建築詳細不明)。この辺りの通りは随分とすっきりとした印象。それはそれで古い建物好きには心配の種でもあるのだが。

 

↓ 多治見駅方面のながせ通りに面した、かつての商店(建築詳細不明)。店頭に残る立派なショーケースには何が飾られていたんだろう。そういえばこの建物向かいの立ち呑み(角打ち)が出来た酒屋「大米屋酒店」は廃業してしまっていた。いつか入ってみたいと思っていたんだけどな…。

 

 

 


 

 

クッキングハウスA (Cooking House A)

岐阜県多治見市宝町1-49

 

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木曽馬 @岐阜県多治見市 (※移転)

2020年03月13日 | 岐阜県(東濃)

午前の早い時間から岐阜県多治見市へ。駐車場に車を停めて、愛用の折畳み自転車で市内をウロウロ。この日朝食代わりに選んだのは、十九田町にある五平餅の店「木曽馬」。こちら夏のかき氷でも有名で行列も出来ると聞く店。店は知っていないと辿り着けないような細い路地の中にある。ちょうど暖簾が掛かったばかりの時間に店に着いた。中に入るとテーブルがひとつだけ。ご高齢のお母さんが1人でやっていらっしゃる。自分が市外から来たと知って「よぅ来てちょうでぇーた(よく来て下さった)。」とのお言葉。早速「五平餅」をお願いした。焼いている最中にもおしゃべり好きなお母さんが若輩の自分にも丁寧な口調でお話して下さる。お店は今年で48年目とのこと。この15年、毎年テレビの取材があるのだと誇らしげに教えていただいた。遠くは関西地方や関東地方からも来る客があるのだとか。こんな路地裏で凄いなァ。

しばらくして「五平餅」が焼き上がり、お茶と一緒に運ばれた。こちらの「五平餅」は1本づつでは買えず、5本1皿。一般的なわらじ型と違って1串に3個刺さっている。味噌だれの色がかなり濃いめ。表面にはゴマ粒も見える。すべて手作りだという味噌だれは中津川の方の胡桃の効いたたれと違って胡麻がしっかりと効いて甘め。粒感の残ったうるち米の食感は軟らかく、炙られたたれの風味良く、旨い。5本も食べられるかなと心配していたが玉ひとつは大きくなく次々と胃の腑に収まった。この店のかき氷は天然氷を使っているのだそうだが、今年は暖冬だったので来夏の氷の値段が心配だとおっしゃっていた。路地向こうの空き地は駐車場で車を停めてもOKだそうなので、夏になったらまた来てみようかな。(勘定は¥500)

 


 

↓ 店のすぐ近くにあったフォトジェニックな税理士事務所の建物(建築詳細不明)。縁の丸い屋根、角の丸いサッシ窓にタイル壁がとても素敵。

 

↓ この店に来る前に寄った北部の高田町の車が1台通るのがやっとという路地にある建物(建築詳細不明)。タイル壁に上げ下げ窓、玄関扉もとても雰囲気がある。現在も使用されているのか分からないが、元は何の建物だったんだろう。

 

 

↓ その隣の建物はタバコを扱う商店だったようだ。いい感じのタイル貼りのショーケースだけ残っていた。「贈りものにはたばこを」の文言が時代を感じさせる。

 

↓ 同じ道沿いに建つ「高田陶磁器工業協同組合」(建築詳細不明)。古くはないかもしれないが、全面タイル壁で年季の入った木製玄関扉。さすが陶磁器の町、多治見。こういった組合の建物がどの町内にも見られた。

 

 

 


 

五平餅・たこ焼 木曽馬

岐阜県多治見市十九田町1

※令和3年に小泉町へ移転されました

 

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ふたば亭 (双葉亭) @岐阜県土岐市

2020年02月21日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県土岐市で未訪だった食堂「ふたば亭(双葉亭)」へ。住所を頼りに車を走らせるが、店は細い路地を入った奥にあり、曲がりどころが分からず数回周囲をグルグルと廻ることに。やっと店までたどり着くとしっかり駐車場はあったので安心。店に入ると中は土間のテーブル席4つと小上がり席が2つ程。老夫婦でやっていらっしゃる。テーブル席に腰掛け卓上の”おしながき”を眺める。ここ東濃地方は宿場町毎に変わりカツ丼がある地域。自分は”亜種”と呼んで食べ歩いているので、どうしてもカツ丼に目が行く。こちらの「カツ丼」もどんなタイプのものかは分からなかったが注文してみた。

テレビを眺めながら待っていると「カツ丼」が登場。多めのしば漬けとわかめのスープが付いている。こちらのカツ丼は”玉子とじのせ”タイプのようだ。揚げたカツをつゆで煮るのではなく、揚げたカツの上からとじ玉子餡をのせている。上にグリーンピースがのっている姿がいい。玉子の中には刻んだカマボコも入っていた。しっかりめに揚げられたカツに絡む餡の味付けは甘過ぎず、旨い。食後にはコーヒーのサービスまで付いていた。”おしながき”にはかっこ付きで「肉の照り焼き丼」っていうのもあったから、それがこちらのスペシャリティーかな。好物の「オムライス」もあったので、つぎ迷うところ。(勘定は¥830)

 


 

↓ 土岐市駅の南西にあった建物(建築詳細不明)。サッシなど長尺の物を扱う商売の建物のようだが屋根上に用途不明の塔屋がある。目隠しが無いので、住居部分じゃなさそうだけれど何だろう。

 


 

大衆食堂 ふたば亭 (双葉亭)

岐阜県土岐市妻木町1403-5

 

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秋新 @岐阜県土岐市 (※閉店)

2020年02月16日 | 岐阜県(東濃)

以前から評判を聞いていた岐阜県土岐市下石(おろし)町の蕎麦屋「秋新」まで車を走らせる。店は幹線道路沿いにあって駐車場もたっぷりあるよう。店は古い日本家屋をリノヴェーションしたのかな。店内は靴を脱いで上がる方式。1人だったので入口脇のカウンター席に案内された。ちょうど横が厨房のようで調理人の声がよく聞こえる(無駄話も)。給仕女性も何人も居るので時分時はかなり混み合うのかもしれない。目の前に段ボール箱が置いてあるのはアレだけれど、店内にはピアノ・ジャズが流れ、品書きには”そば前”なんて記述があったり、”こだわり”や”思い”が書かれていたりと、しっかり”電通が入っている”感じ(※比喩的表現です)でそつがない(個人的には”こだわり”をあれやこれやと連ねる店は…)。選んだのはせいろと田舎そばが盛ってあるという「二色蕎麦」。

美濃焼(たぶん)の皿に盛られた「二色そば」は、粉は十割で石臼で挽いてあるそう。せいろの方はかなりの細切りで、箸で手繰ると麺線も長い。最近は十割でもこんなに細く長く出来るんだなァ。猪口の中のつゆは辛汁。キリッとしていてなかなかいイイ。そばは冷水でしっかりと絞められていてのど越しも良く、旨い。対してもう片方の田舎そばはかなりの太切り。外皮はあまり挽いていないのか色は淡い。こちらは啜るのは難しく、噛む感じ。押し返してくるような強めの弾力があり、これもまた旨い。どちらもよく出来てるなァ。冬場だからか締めている水の温度が低いので、田舎そばでも蕎麦自体の風味はなかなか上がってこないが、これ湯付きだと面白そう。そこで早めに蕎麦湯をもらって猪口の中で田舎そばの温度を上げてみる。蕎麦湯に浸した田舎そばは、思った通り冷たいままよりも風味が上がっていい感じになった(もちろん蕎麦湯のせいもある)。次は種物にしてみようかな。(勘定は¥1,100)

 

自家製粉手打ち十割そば 秋新

岐阜県土岐市下石町1937-3

※令和5年12月20日を以って閉店されたそうです

 

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一徳 @岐阜県瑞浪市

2019年12月12日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県瑞浪市から帰路につく前にお腹に入れていこうと寄ったのは「うどんの一徳」。店は国道バイパス脇にあるのだが、片車線からしか進入出来ないし、店は通りから少し入った場所なので建物も現認しづらい。一度通り過ぎてしまい、迂回して戻って店の広い駐車場へ辿り着いた。暖簾をくぐって店に入ると、土間にテーブルがいくつかと小上がり席が3つ程。老齢のご夫婦と給仕の女性でやっていらっしゃる。プロ野球選手のサインやユニフォームが沢山飾ってあるところを見ると何か選手に関係している店なのか(にしては地元中日の選手は見当たらない)、それともただのファンなのか。壁に貼られた紙の品書きには麺類、丼物、定食、いろいろ揃っていて迷う。一覧とは別に”一徳サービス品”として「カツ丼セット」なるものがあったのでそれに決定。注文する。注文を告げた後にもう少し品書きを眺めていると単品の「カツ丼」の横に「とろとろカツ丼」とある。こちら瑞浪は”餡かけカツ丼”で有名な町。きっとこれも”餡かけ”の事に違いないと、あわてて給仕の女性に「とろとろカツ丼」に出来るか訊くと、問題なく注文が通った。

しばらくして盆にのって運ばれた「カツ丼セット」は、小ころうどん、味噌汁、漬物とのセット。注目の「カツ丼」は…、やっぱり”餡かけカツ丼”だ。玉子が溶かれた緩めの餡がたっぷりとかかっている。カツの厚さは薄めで細かく包丁が入れてある。餡はやさしい味付け。カツと一緒に持ち上げようとしても緩いので掻き込むしかない。まさにとろとろ。「小ころうどん」は麺の幅がまちまち。表の看板に”手打一筋”とあったので手打ち麺なのだろう。ふわっとした口当たりの軟らかいうどんで、つゆは色濃いものの、味付けはこちらもやさしい感じ。どちらもすするようにいただいた。自分が店に入った時は先客が2組だけだったが、後から5組ぐらいの客が入って来て大盛況。満席になった。家族連れが多いが、店の場所は分かり辛いので多分地元の客だろう。(勘定は¥850)

 


 

↓ 以前に事前情報無しに遭遇して感動した稲津地区の近代建築を再訪。信用金庫跡と思われるスクラッチタイル壁の建物(建築詳細不明)。使われている感が無いので心配だ。

 

↓ 向かい側に建つ「和田生健堂」(建築詳細不明)。何度見ても相変わらずいい味を出している看板建築。他に見当たらない形状の装飾だ(特に左側の曲線)。

 

↓ その隣の「やまいし商店」(建築詳細不明)。こちらも屋根のラインと続く装飾が独特。この2軒の並びはどうしてこういう独特な装飾になったのかとても興味が沸く。

 

 


 

うどんの一徳

岐阜県瑞浪市土岐町6752-1

 

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㐂久園 @岐阜県瑞浪市 (※閉店)

2019年12月06日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県瑞浪市の駅前の路地にある食堂「早槻」で食事をした後に近辺を散歩していると、”黒砂糖饅頭”と書かれた木製看板が掛かっただけの地味な建物が目に入った。自分が見た限り屋号の看板は見当たらないし、中を伺っても暗めで店舗らしくない。一度は通り過ぎたのだが、気になってまた戻り、思い切ってドアを開けて中へ入ってみた。店内に陳列された饅頭は「黒砂糖饅頭」ただ1種のみ。ショーケースの脇にはまだあんこの入った容器が置いてある作業場がある。奥からご高齢の主人が出ていらした。少量で申し訳ないが「黒砂糖饅頭」を嫁の分と2個だけ購入。入っていた紙で屋号が判明、「㐂久園(喜久園)」。

持ち帰った饅頭をいただく。ふわっと軟らかい茶色の皮に包まれた小さめの饅頭。この皮の綺麗な茶色はどうやって付けるんだろう。中にはつぶ餡が入っている。いわゆる”黒糖”と聞いて思いだすあの風味とコクは感じられず、ごくシンプルな饅頭といった感じ。2個3個いけるくらい口当たりが軽くて旨い。にしても1種類とは潔い。次は多めに買ってみよう。(勘定は¥90/個)

 


 

↓ バイクで向かったのは今回の瑞浪遠征の目玉、市街地から離れた稲津町にある「稲荷温泉・不老荘」(建築詳細不明)。以前もこの近くの道路を通った事はあったが全然存在を知らなかった温泉。名前通り「荷機稲荷神社」というお稲荷さんの脇にある。ひっそりとして…ちょっと怖い(笑)。入口で声を掛け奥へ。廊下の両脇には大きな畳の間がいくつも。大胆なタッチの絵が描かれた何枚もの襖で仕切られている。脱衣所まではかなり年季が入っているが、浴室内はサッシ窓でシャワー付き。先客はおらず貸切状態なのでお湯の流れるチョロチョロという音のみでとても静か。窓を開けると里山の匂いが入ってくる。かけ流し(加熱)の湯は40℃程とぬるめだが、綺麗でとても気持ちが良く、長湯した。(入浴料¥500)

 

 

 

 

 


 

御菓子処 㐂久園 (喜久園)

岐阜県瑞浪市寺河戸町1098-19

※閉店されました

 

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早槻 @岐阜県瑞浪市

2019年12月03日 | 岐阜県(東濃)

今年は初秋の休日に雨が多かったのでなかなかバイクに乗る機会が無かったが、ようやく晴れに当たったのでまず片方のバイクの機嫌を伺う為に岐阜県瑞浪市まで。何度も来ている所だが、まだまだ寄ってみたいところ、食べてみたいものが沢山。昼食に向かったのは駅前の通りから一本入った路地にある食堂「早槻(さつき)」。以前通りがかった時に古(いにしえ)の食品サンプルが飾ってあるのを見ていたので入ってみたいなと思っていた店だ。店に入ると先客が1人。その高齢のお婆さんが「お客さんだよーっ!」と大声で叫んでくれてびっくり(笑)。奥から給仕の奥さんが出ていらっしゃった。高齢のご夫婦でやっていらっしゃるようだ。やや暗めの店内は民芸調の椅子が置いてあり、テーブル席の他に、コーナーにL字のカウンターもある。品書きは壁に架かった黒札に白文字で。見たところ、麺類、定食、丼物、洋食と揃っている。”トンテキ定食”、”テキ丼”なんてあったし、”湯豆腐・700”っていうも気になったが(豆腐以外に何が…)、この日は最初から”ケチャップの口”だったので「オムライス」を注文(←結局それかい)。

卓上のソース瓶がクラシックなガラス瓶で気分が上がる。すぐに紙ナプキンのポケットに先っちょが入れられたスプーンが用意された。曇りガラスの向こうが調理場になっているようで、炒める音、玉子を撹拌する音が聞こえてきた。しばらくして運ばれた「オムライス」はうっすらと焼き目のある薄焼き玉子に包まれていて、上からはやや酸味のある中濃ソースがかけられている。スプーンを入れていく。中は思い通り、玉ねぎ入りのチキンケチャップライス。食堂のオムライスってホッとするなァ。ただし炒めが強いとみえて焦げが多い。旨いのにどうしても焦げの風味が口に残るのがちょっと残念。次は「テキ丼」を。(勘定は¥650)

 

 


 

↓ 市内を流れる土岐川にかかる土岐橋のたもとに建つ小左衛門で有名な「中島醸造株式会社(旧・蘇東銀行本店)」の洋館(昭和初期・建造)に再訪。複雑な造形の建物は廃屋のように見えるが、実は時々使われているという情報も。中はどんな風になっているんだろう?(銀行だったとは訪問後に知った)。

 

 

 

 

 


 

お食事処 早槻

岐阜県瑞浪市寺河戸町1188-9

 

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