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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

玉木酒店 @岐阜県多治見市

2021年12月27日 | 岐阜県(東濃)

用事があって多治見に行った際、前から気になっていた本町の商店街の杉玉のぶら下がる渋い店構えの酒屋「玉木酒店」に寄ってみた。日中は店内がよく見えず古い酒屋という感じしかしていなかったけれど、夜に前を通ると電球色の灯りで店の中がよく見え、絶対に代替わりがやっているだろうことが分かる洒落た陳列が見えたので自転車を停めて入ってみることに。店頭には先代女将なのかご高齢のお母さんが座っていらして「ありがとうございます」と迎えて下さった。賄っているのは女性(下のイラストの方だと思う)。若女将だろうか。後から入って来た客も若い人が多い。ぐるっと店内を見て回る。置いてある酒は多くなく、主力銘柄は地元の「三千盛」、八百津の「玉柏」、新潟の「緑川」に絞られているようだ。何で玉柏なのかなと思って訊いてみたら、玉柏の杜氏が多治見の出身なのだとか。なるほど。棚に「玉柏」の冬季限定だという「純米・むかしのまんま・900ml」というのがあったのでこれにしてみた。1升瓶は持って帰られなかったのでちょうどいい。

 

家に持ち帰ってから、まずひや(常温)で、その後で燗をつけてみた。猪口の中は山吹色に色付いている。酒造好適米は「ひだほまれ」。”むかしのまんま”なんていうネーミングだから甘口の酒かと思いきや、意外とすっきりした味わい。吞み口が綺麗でどんな料理でも受け付けそうだ。燗をつけても印象は変わらず。ある程度のボディもあり、自分が食中酒で好んで呑むタイプだったのであっという間に空けてしまい、3日ともたなかった(苦笑)。次に多治見に行ったらまた寄ってみようかな。屋号にある「角冨」って何だろう。(勘定は¥1,485)

 

旨き酒取り扱い処 角冨 玉木酒店

 岐阜県多治見市本町4-46

 

( 多治見 たじみ 酒屋 酒店 たまきさけてん かくとみ 純米酒 玉柏 たまかしわ 三千盛 みちさかり みちざかり 緑川 みどりかわ )

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さくらんぼ @岐阜県多治見市

2021年12月20日 | 岐阜県(東濃)

昼食が午後遅い時間になってしまい、目当ての店数軒に振られて辿り着いたのは、多治見に行く度に気になっていた喫茶「さくらんぼ」。外観は城というかロッジというか、いかにも昭和な喫茶店風情。行った時には車が1台も停まっていなかったが、前の道路は交通量も多いし、こういう店は地元の方の集いの場とか常連さんが通っていたりするので普段は分からない。店に入ると明かりが消してあり薄暗い。節電だったようで自分が入ると店の方が点けてくれた。店内は流石に年季が入っているが、奥にカウンターがあり、シャンデリア、シェードランプにドレープカーテンと重厚な雰囲気が残っている。テーブル席は15程もある大箱だ。年配の主人と女性給仕の2人でやっていらっしゃるようだ。メニューが出ていなかったのでお願いして持って来てもらった。サンドイッチなどの他は、カツやフライ、焼きそばなどの定食もある。選んだ品は「スペシャルカレー」。

しばらくして白い平皿に盛られた「スペシャルカレー」が運ばれた。赤い福神漬が添えられている。ソースとお茶が置かれ、小皿にはサービスで柿が付いていた。さっそくスプーンを入れていく。カレーはこちらで作られているのかどうかは分からなかったが、辛さ控えめで食べ易いもの。”スペシャル”なところは見つけられなかったが、ライスがやや硬めに炊かれていてちょうどいい感じだった。せっかく置いてもらったので少しだけウスターソースをたらしたりして平らげた。次はコーヒーもいただいていこうかな。(勘定は¥700)

 

 

喫茶・グリル さくらんぼ

岐阜県多治見市若松町1-21

 

( 多治見 たじみ 喫茶さくらんぼ カレーライス コーヒー 喫茶 純喫茶 定食 )

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タッチ(ライフタッチ) @岐阜県中津川市

2021年11月23日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県下に出されていたコロナ緊急事態宣言がようやく取り下げられた後の休日。天気が良くなることが分かっていたので、早朝からバイクを出して東濃地方に点在する芝居小屋の建物を観て回ることに。岐阜県は全国でも珍しく”地歌舞伎”が根付いた土地なのだ。芝居小屋は「えっ!こんな所に?」と驚くような山あいの小さな集落にあるので、ハシゴして回るのは結構大変。野を越え、山を2つくらい越えて見て回った。宣言が無くなって車が多いかもと思っていたが、自分が走るような林道、山道は誰もおらず、車とすれ違うことさえほとんど無い。快適なワインディングロードや険しく細い山道で人馬一体となる気分を味わい、昼食にと決めていた店、中津川市の旧・加子母(かしも)村にある「ライフ・タッチ」へ。外看板の”タッチ”のフォントはあの漫画の…(笑)。

店は258号線沿いにあり、”ドライブイン”といった感じ。開店少し前位の時間に着いたのだが、中を覗くと何ともう満席…。ヤンキー系の大型バイクの集団がすでに店内を占拠していた。しかも加えて待ち客が3名ほど。でもこの辺りだと店は多くないので他に行くあても無い。仕方なく待つことに。その後も次から次へと、主にバイク・ツーリングの客が駐車場に入ってくる。30分待ってようやく呼ばれ、すぐに「けいちゃん一人前」「小ライス」「うどん」を注文したが、自分の前に予約をしていたと思しき10人のバイク集団が隣の座敷に入っていったので、調理はまだ始まりもしない。更に30分待ってようやくテーブルに大きめの卓上かセットコンロがセットされた。客がほぼ総入れ替えの状態になってやっと食材が到着。まだこれをコンロで焼く時間が要る。「けいちゃん」(←発音は”ひょうたん”のように)とキャベツと玉ねぎ。量は多め。ご飯は小なので茶碗に。うどんは茹で麺が丼に。これにたくあんが付く。

焼けたところからやっと口に入れていく。匂いにずっとやられていたから旨い旨い。こちらのけいちゃんの味付けはさらっとしたあっさりめ。味噌は使っていないようだ。あっという間にご飯が無くなったのでうどんを投入。水で薄めたようなタレが少しかかっていてほぐし易くなっている。焼けたけいちゃんと絡まっていい色具合になってきた。火を入れてもグズグズになってしまわないいい感じのうどん。旨い。これだけ食べるとさすがに喉が渇くが、(ビールを)グッと我慢して水を飲む。こちら丼物とかもあるので、ゆっくり出来る時があったらそういうのも食べてみたいナ。(勘定は¥1,001)

 


 

↓ 東濃の各地に点在する芝居小屋を観た順に。まずは下呂市門和佐にある「白雲座」(江戸末期建造、明治23年・1890・増築)。こんな所に?という山間の集落にある。残念ながら開いておらず中は見学出来なかった。裏手には白山神社。

 

  

 

↓ こちらも下呂市御厩野にある「鳳凰座」(文政10年・1827・移築、明治16年・1883・改修)。とても綺麗に整えられていた。横の入口が開いていたがさすがに勝手に入る訳にはいかない…。

 

 

↓ 最後は旧・加子母村にある「かしも明治座」(明治27年・1894・建造)。こちらは公開されていて、地元の方がツアーをして下さった。花道はもちろん「すっぽん」や「奈落」「楽屋」など隅々まで見せてくれる。楽屋の壁にはここを訪れた十八代目中村勘三郎をはじめ役者や著名人の落書きやサインが。カラフルな引き幕は「娘引き幕」と呼ばれ、創建当時の地区の娘さん達から送られたものだそう。それぞれの屋号と名前が染められている。120年も現存しているのが凄い。屋根は「榑(くれ)葺き」と呼ばれる板葺き。屋根板募金をしたら娘引き幕柄の素敵な手拭いが貰えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓ 加茂郡白川町の飛騨川に架かる「白川橋」(大正15年・1926・建造)。国の登録有形文化財、土木学会選奨土木遺産に指定されている。

 

 

 

↓ 以前にも立ち寄った「飛水狭」と呼ばれる峡谷にある「上麻生ダム」(大正15年・1926・建造)。モダンな操作室(ゲート室)がかっこいい。入ってみたいナ。

 

 


 

 

ライフ・タッチ

岐阜県中津川市加子母4339-1

 

( 加子母村 かしも タッチ ライフタッチ LIFEタッチ ケイチャン ホルモン 鉄板焼 ラーメン ギョウザ 丼物 近代化遺産 地歌舞伎 劇場 芝居小屋 歌舞伎小屋 )

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あまから本店 (2) @岐阜県恵那市

2021年09月21日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県恵那市の恵那駅前にある食堂「ひかり」で昼食を摂ったあと、少し町中をぶらぶらと歩き、戻って来て五平餅の「あまから本店」でおやつ。店先で焼いている最中で、香ばしく堪らない匂いが付近に漂っている。店に入って2本だけお願いする。「持っていかれますか?」と尋ねられたので「すぐに食べます」と答えたら焼き立てを2本紙に包んで手渡して下さった。外は暑かったし、バイクではゴミが出るのが困るので翻意して「やっぱり、ここで食べていってもいいですか?」と訊くと「どうぞどうぞ。」とお茶も出していただいた。恐縮です。テーブル席に腰掛け早速いただく。

こちらの五平餅は細長い丸型のが竹製の平串に3つ。焼き目はしっかりと付いている。頬張るとクルミと胡麻の甘さが強い味噌だれが旨いのなんの。これに焼けた表面と竹串が焦げた匂いも少しあって、いくつでも食べられそう。相変わらず旨いなァ。あっという間に無くなった。いつもここに売っている「くるみ入り秘伝の万能たれ」を買って帰ろうと思うが(バイクで)運べなかったり、忘れたりして…。次こそきっと。(勘定は¥220)

以前の記事はこちら

 

 


 

↓ 以前にも見学した「飯地町ふるさと民俗資料館(旧・恵那市役所飯地事務所庁舎)」(昭和29年・1954・建造)。もちろんこの日も閉まっていた。内部の見学はやはり完全予約制だとのこと。国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

 

 

 

 


 

あまから本店

岐阜県恵那市大井町295-12

 

( 恵那 えな あまから あまからほんてん 大井宿 中山道大井宿 五平餅 五平もち くるみ味噌 近代建築 地歌舞伎 五毛座 ひかり食堂 国登録有形文化財 )

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ヒヨコ @岐阜県多治見市

2021年06月29日 | 岐阜県(東濃)

多治見市に行く度に開いているかなと覗いては閉まってばかりだった喫茶店「ヒヨコ」。自分が来られるのはほとんど日曜なので日曜休みだろうことは想像出来たが、ある祝日に覗いてみるとやはり休み。ということは祝日も休みかなと思っていたのだが、午後になって店の前の道を通ると電気が点いて営業中。あれ?、ひょっとしていつも午後から開いているのかな(未確認)。この日は雨の中、ある建物目当てで周辺を車でグルグルと迷走していたので、昼食をこちらでいただこうと店の横の駐車場に車を停めた。店に入るとカウンターの向こうには主人1人。こちらは何といっても店内のポップな意匠が見どころ。主人の向こうにある棚の照明もかっこいいし、天井やパーティションからニョキッと出ているブルーの円筒形の照明が素敵。先客が居なかったので撮らせてもらった(写真下)。最初は点灯していなかったのに、自分がキョロキョロしていたからか、主人が照明を点灯してくれた。これ暗くなってからも見てみたいなァ。

注文したのは「イタリアンスパゲティ」。この東海地方の特に古い店には、いわゆる”ナポリタン・スパゲティー”を”イタリアン”と称する店が多い。自分はそれを当たり前に思っていたが、外に出ないと分からないことってあるものだ。編みカゴに入ったソースとタバスコ、一味唐辛子が用意され、紙ナプキンを巻いたフォークが置かれた。ノイズの入ったラジオをBGMに出来上がりを待つ。

出来上がった「イタリアンスパゲティ」が運ばれた。こちらはこの地方ではお馴染みの鉄板スタイル。スパゲティーの下には玉子液が流し込まれている。いわゆる”玉子敷き鉄板スパ”だ。スパゲティーにはベーコン、赤ウインナー、玉ねぎ、ピーマンという具材。最初から粉チーズが振ってある。青いのは青海苔かな。フォークでくるくると巻き、下の玉子を絡めていただく。大抵の店ではすぐに玉子液が固まって玉子焼きみたくなってしまうが、こちらのは熱が通っても軟らか。絡まるとケチャップの酸味がマイルドになって、旨い。玉子は味わいもマイルドなのでクリームかミルクでも加えてあるだろうか。あっという間に平らげた。水を沢山飲んだので、コーヒーはまた別の機会に。(勘定は¥600)

 ← 点灯中

 


 

↓ 元町にある「元町公民館」(建築詳細不明)。ここいらの道は細く一方通行で、通り過ぎると延々と遠くまで走らされ、元に戻れない迷路のような道だ。何度もウロウロしてやっと車を停めることが出来た。見ものは何といっても前面をモザイクタイル画で装飾してあるところ。さすが焼物の町。

 

 

↓ 公民館の前には「明治天皇御料水」という井戸があった。

 


 

 

ヒヨコ

岐阜県多治見市日ノ出町2-47-1

 

( 多治見 たじみ 喫茶ヒヨコ 喫茶店 純喫茶 コーヒー 珈琲 スパゲッティー スパゲティー イタリアン ナポリタン イタスパ 鉄板スパゲティー モザイクタイル 豆タイル )

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K (3) @岐阜県多治見市

2021年06月24日 | 岐阜県(東濃)

ある雨模様の休日、岐阜県多治見市の喫茶「K」へ。鉄板スパゲティーで有名で、創業は昭和36年(1961)と長い歴史がある人気店。実はこの店の向かいにある喫茶店へと思っていたのだけれど、今まで何度か訪れているわりに休業日ばかりで未だ入れないでいる。平日に来るのは難しいんだよなァ。雨で、コロナ禍で、と周辺は開いている店も少なく、雨宿りがてらこちらに入ることに。傘を畳んで店に入ると外の閑散とした雰囲気とは別で、こちらだけ大賑わい。給仕女性も3人があっちへこっちへと忙しそうだ。相変わらず人気あるなァ。とくに目当ては無かったので「イタリアンスパゲティ(玉子ひき)」をお願いしたが、注文を終えてすぐに「たまには別の物を…」という気持ちが芽生え…、慌ててお姉さんを呼び止め「インディアンスパゲティ」に変更してもらった。

しばらくして熱々の鉄板に盛られて湯気を立てた「インディアンスパゲティ」が運ばれた。「インディアン」はご存じの通りカレー味。カレーの上には細目のチーズとグリーンピースがのっている。フォークは一部にギザギザのあるパスタ用フォーク。ソースとタバスコは最初から卓上にあったんだっけ、持って来られたんだっけ。この品は最初から”玉子ひき(敷き)”。早速フォークでスパゲティを巻き、まだ固まっていない玉子のゆるい所をまとわりつかせて口の中へ。アヂーッ。玉子液があっという間に玉子焼きになってしまう高温だ。スパゲティはこれ以上無いくらいの軟らかさ。量はちょっと少なめか。マイルドなカレーなので、途中でソースをかけたりして口に運び、氷水を啜って冷ますの繰り返し。旨かった。次は未食の「鉄板ライス」を。(勘定は¥750)

以前の記事はこちらこちら

 

コーヒー・スパゲッティ K

岐阜県多治見市栄町2-5

 

( 多治見 たじみ ケイ ケー 喫茶K 鉄板スパ 鉄板スパゲッティー 玉子敷き イタリアン ナポリタン インディアン スパゲティー スパゲッティー )

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五平餅おぎの @岐阜県恵那市

2021年03月16日 | 岐阜県(東濃)

中津川からの帰り道、おやつに五平餅でも買って食べようと車を走らせるも、目的の店が休みだったので、次なる候補店へと車を走らせる。こだわらなければ道の駅か国道沿いのどこかに寄れば買えるだろうけれど、五平餅食べるだけに何キロ車を走らせているんだか…。辿り着いたのは恵那駅の南西、長島町にある「五平餅おぎの」。中に入ると感染予防で透明ビニールで仕切りが作ってあり、店の奥には入られないようになっている。”5本550円~”ということなので5本お願いした。

支払いを済ませ車の中でさっそく1本。包みを開けると車内に何とも言えず香ばしい匂いがたちこめる。こちらの五平餅は1本の竹平串に丸い粒が3つのタイプ。粒感の残る濃厚な甘味噌だれで、風味からすると胡桃が入っているかな。甘くて強いコクがある。焼いてすぐのを貰ったはずだが、焼き目はあるけれど熱くはないのでたれが常温なのだろう。甘くて強いコクがある。旨いなァ。小判型と違って一粒を口に放り込めるので食べ易い。とりあえず1本だけのつもりだったけれど、結局立て続けに2本食べてからハンドルを握った。(勘定は¥550)

五平餅 おぎの

岐阜県恵那市長島町中野475-57

 

( 恵那 えな 荻野 おぎの 五平餅おぎの 持ち帰り テイクアウト 郷土料理 胡桃味噌 クルミ味噌 )

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すや西木 @岐阜県中津川市

2021年03月12日 | 岐阜県(東濃)

恵那市から少し足を延ばして中津川市へ。郊外の国道19号線沿いにある栗きんとんの「すや西木」へ。こちらは新しい店だが、”西木”という土地にあるのだとばかり思っていたら、「栗といふ文字は西の木と書て、西方浄土に便ありと」という「奥の細道」の一節から採られたのだとか。広い駐車場に車を停めると遠くには雪を冠った南アルプス(多分)の山々を望む景色。店舗脇には「榧(かや)」という甘味処もある。手を消毒して中に入るとガラスショーケースの中に様々な菓子が並んでいた。「栗きんとん」はと思ったが1月までなのだそう(訪問2月)。ま、そりゃそうか。他には上生菓子も並んでいた。購入したのは箱入りの「栗金鍔(くりきんつば)」。こちらはいつも世話になっている方への贈答用。後は自家用にいくつかの菓子を袋に入れてもらった。

帰ってから母と分けて家に持ち帰る。「栗こごり」は通年ある平たい菓子。綺麗な黄色で砂糖を纏った姿が薄氷のよう。じわっと栗の味が下に溶けてくる。贈答用にも買った「栗きんつば」はみっしりと小豆餡と栗粒が詰まっている。しっかり甘いが、これでもきんつばにしては抑えめなのだそう。「そばまん」は文字通り蕎麦饅頭。皮に”すや”の文字が押されてある。皮にはしっかりと蕎麦の香り。中はこしあんが入っている。どれもお茶請けにはぴったりで美味しくいただいた。(勘定は贈答用¥1,500程)

本店の記事はこちら

 


 

↓ 中津川市の恵那山の麓にある「恵那神社」(創建時期不明)。母が中津川市の街中でこの神社のポスターを見かけて「綺麗やね。」と立ち止まったので、ならば行こうと車を走らせる。境内に何本もそびえ立つ杉の木が圧巻。社の正面脇にも立派な夫婦杉がある。残念ながら高齢の母は石段が昇れずに諦め、母の分もお参りして写真(下)を撮って戻って見せた。

 

 


 

すや西木

岐阜県中津川市中津川1296-1

 

( 中津川 なかつがわ すや すやにしき 和菓子 栗きんとん くりきんとん くりきんつば えな神社 えな山 めおと杉 中津川宿 )

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わくり @岐阜県中津川市

2020年09月10日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県中津川市にある手打蕎麦の店「わくり」。店は駅前通りにあって以前から見かけていたが、そのうちに寄ろうかななんて思っていたら某タイヤメーカーのリストに載ったらしく、たちまち行くたびに行列が出来る店になっていた。訪れた日は天候も悪く、コロナ禍もあってさすがに並ばないだろうと思って狭い間口の店へ。前には数人が立っているだけだったので後についてみた。幸い雨はパラパラ程度だったが、なかなか店から人が出てこない。30分経っても全く動かないので離脱しそうに…(日照りだったらしてたかも)。それから10分してやっと呼ばれ店内に。呼ばれてからは早く、カウンター席に着席。奥にはテーブル席もあるが、コロナ禍で客間を広く取っているようで自分も3席分を占領。そりゃ回転も悪くなるよナ。主人は酒屋の前掛けをしているし、建物が連なっているので、隣の風情ある「仁科吉五郎商店」が関係しているのかな。店内にはなぜか不釣り合いなエレクトリック・ダンス・ミュージックが…。もう少しChill Outなエレクトリック・ミュージックならまだしも、正直これは無くていい。

品書きの先頭にあった「粗挽き」はすでに品切れとのこと。なので「せいろ」をお願いした。大釜に蕎麦が入れられて茹でが始まった。大きな竹箸でかき混ぜられ、大笊にあげた蕎麦には木桶の水をザーッとかけ流す。この一連の所作は見ていて楽しい(某タイヤメーカーもこういうの好きなのかも・笑)。浅草の「並木薮」のようにひっくり返した笊に盛られた「せいろ」が完成。薬味は山葵と青い薬味ねぎ。つゆを啜ってみるとキリっとした辛汁。蕎麦といえば甘めのつゆが主流だった中部地方でも最近は辛汁の店が多くなった(というか新進の店はほとんどそうか)。角が立った蕎麦切りはやや硬めの茹で加減。それでものど越しも悪くなく、旨い。スルスルっと手繰り終わった。蕎麦湯を出してもらって、了。待ち時間がネックだけれど、一品物がいくつも用意されていたので、願わくばドライバーを連れて来て蕎麦前をやり、締めに蕎麦切りといきたいナ。(勘定は¥990)

 

 

 

手打蕎麦 わくり

岐阜県中津川市太田町2-2-35

 

( 中津川 なかつがわ わくり WAKURI そば 手打ち蕎麦 蒸籠 せいろ ミシュラン ミシュランプレート 竹やぶ 東白庵かりべ )

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平林 (2) @岐阜県中津川市 (※閉店)

2020年09月04日 | 岐阜県(東濃)

全国的に見ても珍しい岐阜県内のカツ丼”亜種”巡りもひと段落。この地方で、地方再生(町おこし)で創作されたものでない以前からある品で、いわゆる”かつ煮”タイプでないカツ丼の食べ歩きもかなりの数になった(→情報求ム)。沢山食べ歩いたカツ丼の中でもとりわけ印象深いカツ丼のひとつがココ、中津川市の「平林」。この日は朝から大雨で、おまけに予定していた飲食店に2軒も振られて、じゃあココと車を走らせた。店横の駐車場に車を停め、雨の中一般住宅のような(実際そうだろう)アプローチを走る。開店時間遅めなので口開けの客だったようだ。奥のテーブル席に腰掛け、鉄瓶に入ったお茶を用意してくれた女将さんに「かつ丼」をお願いした。この日後から入って来る客は持ち帰りの客ばかり。みんな鰻を買っていく様子。次は鰻も食べてみるか。

なんて考えていると「かつ丼」が完成。丼ぶりにきっちりと敷き詰められたかつは、上からとろみと照りのあるこの店独特のたれで覆われている。その上にちょこんと2つグリーンピースがのった姿もイイ。さっそく箸を入れていく。たれ(餡)の量はやや多め。醤油強めだがもちろんそれだけじゃない。カレーと言う人もいるスパイス感ある何とも評し難い味(自分は”クミン”じゃないかと想像)。みっちりとした食感の薄衣のかつとご飯を、漬物2種と、かつの下に控えめに添えられた紅生姜を間に挟みながらガツガツと一気呵成にやっつけていく。相変わらず旨い。食べて満足しても、しばらくするとまた「平林のかつ丼ってどんな味だったっけ…」とまた食べたくなる不思議な中毒性(笑)。こちらには「海老丼」や前述の「うなぎ丼」もあるのだが、果たしてそれらに辿り着くことが出来るのか…。(勘定は¥880)

以前の記事はこちら

※残念ながら令和2年11月30日を以って閉店されました

 

 

とんかつの平林

岐阜県中津川市太田町3-6-36

 

( 中津川 なかつがわ ひらばやし 平林とんかつ店 とんかつ平林 とんかつの店平林 カツ丼 かつどん 亜種 中山道 宿場町 中津川宿 閉店 廃業 )

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