ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

小池 @岐阜県海津市

2024年01月11日 | 岐阜県(西濃)

ある天気の良い秋の日に、バイクで以前から気になっていた岐阜県海津市の「とんかつ自慢・小池」へ。店は長良川の堤防道路沿いにある。創業は昭和38年(1963)だそう。駐車場にバイクを停め店内へ。まだ営業開始したばかりの時間とあって先客は無し。テーブル席に腰掛けた。自分の席からは見えないが座敷なんかもあるみたい。品書きにはとんかつへのこだわりが書き連ねてある。川端の店だから洋食だけでなく鰻なんかもある。最初は普通にロースかつにしようと思っていたが、”ドビソースのかつ丼”というのが気になって「特製かつ丼」にしてみた。

しばらくして大きな丼に盛られた「特製かつ丼」が運ばれた。赤出汁とカクテキが付いている。かつの上には目玉焼きがのっていて、脇にはケチャップ味のスパゲッティ―、千切りキャベツや水菜もご飯の上に一緒に盛られている。実はメニューには写真が載ってしまっていて大体の予想はついていたのだが。創業当時から伝わるというドビソースはかつの上からかけられているが思ったよりも控えめな量。マイルドな口当たりで酸味は弱め。かつは粗衣で歯切れ良く、肉質がいい。上の目玉焼きは焼き面がしっかりめなので少々硬く、白身がかつとあまり馴染まない。スパの味や生野菜は丼物としての一体感を邪魔しているし、食べ進めてみてもとんかつ定食を丼に盛っただけという感じが拭えない。それぞれは旨いのでもっと良くなると思うんだけれど昔からこのタイプなのかな。水菜を食べるといつも思うが、昔は今ほど出回っていなかったし、味としても苦味や食感の問題もあって、彩り以外丼物にはなかなか難しい食材だと思うんだけれど…。次は”特製”でなく普通の「かつ丼」にしてみようか。(勘定は¥1,050)

 

とんかつ自慢小池

岐阜県海津市平田町勝賀1247

 

( 海津 かいづ ひらたちょう 小池 こいけ とんかつじまんこいけ とんかつ小池 美濃ヘルシーポーク ドビソース 鰻 カツ丼 亜種 )

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なか川 @岐阜県多治見市 (2)

2023年12月24日 | 岐阜県(東濃)

久しぶりに岐阜県多治見市の多治見駅前にある食堂「なか川」へ。昼にはちょっと遅い時間に着いたが、店内の6つ並んだテーブル席は1つを除いて満席の盛況ぶり。意外と若い人が何人も座っていた。この日の「日替り定食」は魚フライ。その気分ではなかったのでMENUをじっくり眺める。選んだのは「海老天丼」。ご高齢の女将さんに告げると「ちょっと今は出来ない…。」との返事。困ったなともう一度MENUを眺め「かつ丼」をお願いした。

しばらくして「かつ丼」が完成。蓋付きの少し小振りな丼で運ばれた。たくあんとしば漬け付き。東濃地方はかつ丼の”亜種”の宝庫だが、こちらの「かつ丼」は玉子でとじたもの。普通っぽいと逆にびっくりする(笑)。でも所謂カツ煮タイプではなく、とじ玉子を上からかけてある東海地方で多いタイプかもしれない(←判然としない)。かつは3つにカットされていて、つゆの量は多め。つゆの加減良く、旨い。大きめに切られた玉ねぎの食感もいい感じ。食べていると奥から主人が出て来て暖簾を仕舞い始めた。13時過ぎでギリギリだったか。(勘定は¥650)

以前の記事はこちら (1

 


 

↓ 多治見市大畑で見つけた一般住宅(建築詳細不明)。瓦屋根の日本家屋に下見板張りの壁と上げ下げ窓という洋風な意匠が合体。

 


 

和風食堂 なか川

岐阜県多治見市本町1-14

 

( 多治見 たじみ 多治見駅 駅前 なかがわ なか川食堂 和食処 和風食堂 大衆食堂 洋食 定食 ランチ うなぎ 鰻 カツ丼 亜種 )

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平和 @岐阜県中津川市

2023年10月15日 | 岐阜県(東濃・老舗)

まだまだ暑かった9月の初め、車で中津川までドライブ。行き当たりばったりで八百津方面から恵那市に入って中津川方面へ。しっかり計画していた訳ではなかったが、途中たまたま「坂折棚田」を通ったら田んぼが黄金色に輝いていた。素晴らしい景色に何だか得した気分。

中津川駅前の市営駐車場に車を停めて向かったのは駅前のビルにある食堂「平和」。創業は昭和21年(1946)だとのこと。店のHPに当時の駅前の写真が載っていたが賑やかなこと。今の日本が下り坂にあるのがはっきり分かる…。店内はテーブル席が4つ、小上がり席が3つ。2階にも席があるみたい。いかにも駅前の食堂って感じ。ご高齢の方とばかり思っていたら代替わりしているのか思ったより若い夫婦でやっていらっしゃった。品書きの種類はそう多くないが、駅前なので酒類といくつかの酒肴がある。いいなァ…。快活な若女将にお願いしたのは「カツ丼 汁付」。

しばらくして「カツ丼」が供された。ここ東濃地方は日本でも屈指のカツ丼亜種が点在する地域なのでどんなのが出てくるかとワクワクしたが、カツ煮タイプの(全国的には)オーソドックスなもの。しば漬け、たくあんと味噌汁が付いている。煮込まれたカツは薄めで丼物に適したサイズ。つゆは甘過ぎずいい感じ。旨い。最初はちょっとつゆが多めかなと思っていたが、食べ進むうちにご飯に吸われいい具合になった。あっという間に平らげて勘定してもらう。「根の上そば」もあることだし、中津川に電車で来られないかな。そしたらここで一杯も。(勘定は¥830)

 


 

↓ 快晴の空の下、黄金色になった田んぼが美しい「坂折棚田。平野部はまだ夏真っ盛りだが、この辺りはもうすぐ稲刈りだろうか。

 

 


 

食事処 平和

岐阜県中津川市太田町2-1-11 再開発ビルA2

 

( 中津川 なかつがわ 中津川駅 へいわ 平和食堂 食堂 麺類食堂 大衆食堂 かつ丼 棚田 さかおりたなだ )

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一正亭 (5) @名古屋市東区・代官町

2022年11月20日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

東区の代官町にあるレストラン「一正亭」。創業が昭和3(1928)年という歴史のある店。今まで何度か寄らせてもらっているが、ずっと駐車場は無いと思っていた。この日はバイクで立ち寄ったが、店のはす向かいの建物1階に1台分の駐車場があるのに気付く。そうか、それならもっと寄る機会が増えるかも。バイクを停めて店内へ。店の様子はコロナ前と変わらず。奥にはご高齢の大女将さんの姿もちらっと見える。ヨカッタ。メニューからお願いしたのは「かつ丼」。こちらで食べるのは初めて。

しばらくして蓋付きのやや小さめのプラスチック製丼に盛られた「かつ丼」が登場。たくあん付き。蓋を開けると一面にかつがのっており、他の具材は玉ねぎと長ネギが同居。上に目玉の玉子が落とされているちょっと変わったタイプのかつ丼だ。さっそく箸でかつをつまみ上げる。しっかり揚げのかつで、玉子ではとじてないので炒め煮したようなネギ2種と一緒に口へ運んだ。甘辛い味付けがかつと合ってなかなか旨い。最近は”つゆだく”状態のかつ丼が多いが、こちらはつゆに沈むようなことはない。ではそろそろと玉子の黄身を潰すが、とろりと流れるかと予想した黄身は半熟にもなっていない硬めの茹で加減。こんなかつ丼もあるんだなァ。勝手に”亜種”と称してこの地方の色々なカツ丼を食べ歩いているが、こうしてまだまだ食べたことのないカツ丼に出逢う。面白い。自分の後から入って来た女性1人客が、入るなり「生ビール・中」を頼んでグイッとやっている。そうそうこちらは生ビール推しなんだよな。旨そうだ…。(勘定は¥630)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

この後の記事はこちら (6

 

レストラン 一正亭

愛知県名古屋市東区代官町13-9

 

( 名古屋 なごや 代官町 だいかんちょう いっしょうてい 一正亭食堂 コーライヨク 高麗肉 合いの子 あいのこ カレービフ ハヤシビフ 代官町商店街 洋食 食堂 )

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ひかり (4) @岐阜県恵那市

2022年10月30日 | 岐阜県(東濃・老舗)

妻と息子とドライブで棚田を観た後に昼食を摂る為に恵那市へ。駅の横の市営駐車場に車を停め、歩いて向かったのは食事処「ひかり」。店に到着すると入場を制限している旨の貼紙があった。その前に先客が居たので後ろに並んで待つ。少し経って店内から呼ばれ中へ。もちろん満席の盛況ぶりだ。妻はこの食堂がモデルになったというNHKの朝ドラを観ていたので、そのポスターを壁に見付けて感慨深げ(といってもドラマの食堂とは全然似ていないらしいが)。土間のテーブル席に腰掛けメニューを眺める。お願いしたのは自分が「かつ丼」、妻が「飛騨牛丼」、息子は「ロースカツ定食」のごはん大盛。

しばらくして運ばれた「かつ丼」は砥部焼の蓋付きの丼に盛られている。蓋を取ると中はとじ玉子後のせタイプのかつ丼だった。かつがデカい。びっしり一面に敷き詰められている。早速メニューに”伝統の味”とあった「かつ丼」に箸を付ける。とじ玉子には玉ねぎが使ってあり、やや甘めの味加減のつゆ。玉ねぎは軽く火を入れてあるだけのようでシャクシャクとした歯触りが残っていて、玉子にはまだとろっとした部分も残っていていい感じ。旨い。ワシワシと喰らっていく。妻の「飛騨牛丼」は丼といっても重箱に盛られていて、温泉玉子と紅生姜が添えられている。少しもらったが、甘いすき焼き風の味付け。息子の「ロースカツ定食」は、これまたかつがデカい。平皿からはみ出るサイズ。そして分厚い。ご飯も丼に山盛り。この店にこんながっつり傾向があったとは。さして大食いでない息子は食べる前から怯んでいる。結局、2切れ程こちらに回ってきたが、意外やさらっとしたデミグラスソースがかかっていてなかなかいい感じ。息子も何とか完食。3人とも満腹にしてもらって店を出た。(勘定知らず)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

 

和洋食めん処 お食事処 ひかり (ひかり食堂)

岐阜県恵那市大井町251

 

( 恵那 えな ひかり食堂 ひかり 大衆食堂 麺類食堂 洋食 かつ丼 亜種 連続テレビ小説「半分、青い。」 つくし食堂 大盛 デカ盛 )

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力亭 @岐阜県大垣市

2022年08月03日 | 岐阜県(西濃)

岐阜県大垣市の食事処「力亭」へ。店は交通量の多い258号線沿いにある。佇まいに年季が入っているので長年やっていらっしゃる店だろう。自分は初訪なので表から入ったが、常連客は皆、駐車場のある裏から入ってくるようだ。店に入るとカウンター席と小上がり席がある。主人は意外と若かったので代替わりしているだろうか。カウンター席に腰掛け、壁に掛かった木札の品書きから給仕女性に「かつ丼」をお願いした。酒肴が多く、常連客は昼間からビールと単品で居酒屋使いしている様子。主人の調理を見ながら出来上がりを待つ。

じっくりと揚げたかつをつゆには投入せず、丼のご飯の上にのせて後からとじ玉子をかけるこの地方ではわりと多いタイプのかつ丼。出来上がった「かつ丼」に箸を付けていく。玉ねぎと青ねぎが両方使われ、三つ葉がのせられている。とろっとした玉子がいい感じ。つゆの味加減もよく旨いのだが、つゆがかなり多くて時間が経ってもご飯に吸い上げられず、最後まで軽い雑炊状態。自分は丼物の時に白いご飯が残っていて欲しいタイプ。いつ頃からか、気のせいかどこも丼物のつゆが多くなってしまって(ある牛丼チェーンの”つゆだく”が流行ってから?)自分の好みから外れることが多くなった。次は定食か、居酒屋使いしてみよう。(勘定は¥900)

 

 

味の店 力亭

岐阜県大垣市南頬町2-77-2

 

( 大垣 おおがき みなみのかわちょう ちからてい 和食 かつ丼 カツ丼 とんかつ 亜種 日本料理 食事処 居酒屋 )

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アミー (2) @岐阜県恵那市

2022年07月24日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県恵那市の明知町にある「日本大正村」を散策。以前にも訪れて、その渋い佇まいを味わった元旅館付きのカフェー「アミー」の前を通るとまだ営業が続いていた。ただし今回もカラオケの音が漏れ聴こえてくる。外にはまだ「パイオニア・レーザーカラオケ」の看板があるし(笑)、相変わらず地元のご老人のカラオケ熱は凄いなァ。そこに入っていく勇気は無いので入店を諦め、散策を続行。他を廻ってから裏手の細い路地の「うかれ横丁」まで来るとカラオケの音が止んでいた。ちょうど歌っていただろうご老人が颯爽と出て行くところ。なので今回は勇気を出して裏手の入口(写真下3枚)から入ってみることに。強い日差しで陰っていて見づらいが、入口ドアの上には”AMI◇アミー”の文字が描かれたステンドグラスが。

 

店に入ると相変わらずちょっと暗い照明で何とも言えずいい雰囲気のオーセンティック・バーのような店内。以前と同様ご高齢の女将さんが1人。フロアーに色々置いてあるのはご愛敬。テーブル席に腰掛け、カウンター近くに掲げられたメニューを眺める。飲料の品数は少ないので、中から「アイスコーヒー」をお願いした。他にはサラダ、ピーナッツ、チョコレート、あられ、フルーツ等があるが、このバーの酒肴のような品のわりにお酒が載っていないのが不思議。地元のご老人はここでは呑まないのかな。それとも載っていないだけか。普段店の中では携帯電話を取り出さないが、他に客も居なかったので女将さんに声をかけて1枚だけ写真を撮らせてもらった(写真下)。

アイスコーヒーは、甘納豆と”九州黒棒”という黒砂糖のお菓子付き。日差しが強くて喉が渇いていたので、冷たいコーヒーと甘い菓子が旨い。せっかく店内の静けさを味わっていたのに、お母さんが気を利かせてテレビを点けてしまった。あるのか無いのか分からないが、この雰囲気でビールやウイスキー、カクテルなんか呑んだら気分がいいんじゃないかな(でもカラオケは勘弁…)。次に立ち寄れる時までお元気で。(勘定は¥500)

以前の記事はこちら

↓ 表から入ると階段があり、地下に降りて行くようになっている。そのカラフルなタイルで彩られちょっぴりモダンな意匠が何とも素敵。

 

 


 

↓ 裏の入口がある「うかれ横丁」。かつては洋食屋、料理屋、軽食屋等が並んでいたようだ。

 

↓ かつてはカツ丼の亜種「デミカツ丼」が評判だったという創業昭和9年(1934)の「旧・グリルたなか」(建築詳細不明)。店はとっくに廃業しているのに、今にでも再開しそうな雰囲気だ。中はどんな風なのか見てみたいナ。

 

↓ 通りで見付けた建物(建築詳細不明)。ガラスの入った掃き出し戸があるから何か商店をやっていたろうか。よく見ると壁面はモザイクタイルでびっしりと装飾されている。

 

↓ 有料施設「大正時代館」の一部となっている喫茶「カフェー天久」(建築詳細不明)。大正12年(1923)創業の京都のカフェーが昭和61年に廃業するにあたって内装、什器、備品一切を寄贈され復元したものだそう。喫茶だけの利用は出来るのかしら。

 

↓ 南北街道に残る「丸太食料品店」(建築詳細不明)。瓦庇下のアールの付いた看板が素敵。

 

 


 

 

喫茶 アミー(AMI)

岐阜県恵那市明智町1270-2 B1F

 

( 恵那 えな 明智 あけち 大正村 アミー AMI 喫茶 純喫茶 バー BAR カフェー カフェ CAFE レストラン 笹乃家旅館 中馬街道 うかれ横丁 近代建築 )

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わだ泉 @名古屋市守山区・大森

2022年07月05日 | 名古屋(千種区・守山区)

守山区の人気店「わだ泉」へ。創業は昭和32年(1957)だそう。店の前だけでなく裏手にも駐車場がいくつかあり、人気のほどが伺える。今では市内に4店舗あってそれらに行く機会が無いではなかったが、一応、本店主義(笑)なので本店に先にと思っていた。店に着くと昼には少し遅い時間だったにも関わらず満席のようで、外に待ち客も数人。でも中に入って分かったが、テーブル席1、小上がり席3、あとはカウンターと呼ばれる大きい卓だけと意外に店内が小さいので、外にまで待ちが出るのは仕方がないかな。そんな中に若い男女の店員が6人も立ち働いている。さほど待たずに呼ばれてカウンター席へ。こちら入口横に麺打ち場もある手打ちうどんの店だが、何と行っても最近の人気は「醤油カツ丼」。やはりこれを注文している人が多い。自分も特に岐阜県に点在する色々なタイプのかつ丼を勝手に”亜種”と名付けて食べ歩いているので、こちらでもやはり「醤油カツ丼」をお願いした。うどんが付くというので単品でお願いしようと訊いてもらったのだが、それは出来ないとのこと。食べ切れるかな。

しばらくして運ばれた「醤油カツ丼」にはミニうどん(←ころうどんにしてもらった)、出汁の入ったポット、ワサビ、漬物(刻みたくあん)が付く。丼には棒状のカツが2つと丸いカツが1つ。棒状のものは”三河産二元豚をミルフィーユ状に重ね合わせた”ものだそう。早速しっかりめに揚がった棒カツを取り上げていただく。カツは歯切れよく、揚がったカツを醤油たれにくぐらせているようで、ほんの少し甘味はあるが思ったよりしっかりと醤油の味。わさびをちょこんとのせてもいい感じ。丼物としての一体感には乏しいが、旨いなァ。カツ丼は半分ほど食べ進んだら少し飯碗に移し、ポットに入った出汁をかけて、鰻の「ひつまぶし」のお茶漬けのようにしてもいただける。かなり濃いめの出汁に感じたが、カツの醤油味が混じったからかな。セットのミニうどんは量が少なめでひと安心。しっかりとコシのあるタイプのうどんで、こちらも旨い。さすが手打ち。これならうどんだけ目当てにしても旨いのが出てくるんじゃないかな。全て綺麗に平らげて、まだまだ入ってくる後客に席を譲った。(勘定は¥1,050)

 

手打麺處 わだ泉

愛知県名古屋市守山区脇田町 第5サンハイツ大森 1F

 

( 名古屋 なごや わだせん わだ泉本店 わだ泉守山店 麺類食堂 食堂 カツ丼 かつ丼 亜種 しょうゆカツ丼 醤油かつ丼 カツ茶漬 )

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角屋 @岐阜県瑞浪市

2022年03月19日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県東濃地方の旧中山道の宿場町を訪れ、人知れず残っている近代建築がないかなとJR釜戸駅のある下街道を散策。めぼしい建物は見つけられなかったが、ちょうど昼時になったので駅の近くの「角屋」で食事をすることに。実は周辺をウロウロしていた時に、店外に貼ってあった案内に”とろーりかつ丼”とあったのでピンときたのだった。そう、こちら瑞浪にはJR瑞浪駅の近くにある「加登屋食堂」をはじめ、”あんかけかつ丼”という独特なカツ丼がある土地。こちら釜戸は瑞浪駅から10kmほど離れてはいるが、何となく想像がついた。近辺にほとんど飲食店の見当たらない土地。店はまだ新しく、町の寿司屋風情。ただ暖簾から麺類丼物も扱っていることが分かる。

店に入るとまだ準備中といった感じだったが、女将さんが電気と暖房を点けてくれた(こちらの営業は正午からのようだ)。店内には漬け場があってやっぱり寿司屋という感じ。テーブル席に腰掛け、品書きから決め打ちの「かつ丼」をお願いする。品書きには特に”とろーり”とかは載っていない。どんな品でもそうだが、自分は品名や但し書き、写真等で先に説明されてしまうより、普通に「かつ丼」と書いてあって思ったのと違うのが出てくる方が”上がる”(笑)。だから本当は店外の案内の”とろーり”という記述も無い方が…(←勝手な事言ってる)。

しばらくして丼にたっぷりのご飯の上に、玉子が綺麗に溶かれた餡がかつを覆い尽くしている「かつ丼」が運ばれた。まごうかたなき”あんかけかつ丼”だ。玉子の黄色は「加登屋」ほど濃くなく、醤油味の餡ではなくどちらかというと塩味の餡。かつは横方向にも包丁が入れられている。こういった餡の味付けは甘い事が多いが、こちらのはあまり甘味がなく、塩味が強めなのが珍しい。最初はその塩分が気になったが、食べ進んでご飯と一緒になってくるといい塩梅に。しっかりと揚がったかつにとろりとした餡を纏わせてご飯と一緒に掻き込んでいく。綺麗に平らげて勘定してもらった。こちらのかつ丼がどうしてこういう仕様になったのかという肝心な事を訊き忘れてしまったが、”かどや”という屋号は偶然だろうか。こういった”あんかけかつ丼”を出す店はまだ他にあるのかな。(勘定は¥750)

 


 

↓ 店のすぐ近くにある「JR釜戸駅」(明治35年・1902・建造)。柱の様式が古いのでもしやと思ったが、後で調べてみると開業当時の駅舎だそう。

↓ 足を延ばして江戸から47番目の宿場「大湫宿(おおくてじゅく)」へ。ここは尾張藩領だったそうで高札場(幕府や領主からのお達しが板札に書かれたもの)が残されている(※後から調べたら復元だそう)

 

 

↓ 国の登録有形文化財にも指定されている「丸森邸(旧・森川訓行家住宅)」(江戸末期建造・修復)。ちょうど雛祭りの時期で、雛人形などが飾ってあった。

 

 

↓ すぐ隣の「三浦家住宅主屋」(江戸末期建造)。こちらも同じく登録有形文化財に指定されているが公開はしていないようだ。

↓ 同じ瑞浪市内の48番目の宿場「細久手宿(ほそくてじゅく)」にある現役の宿「大黒屋旅館」(安政5年・1859・建造)。主屋が登録有形文化財に指定されている。何年か前に一度宿泊予約を試みたが、予定と合わず断念したことがある。次こそは…。周りには商店も何も無いので、泊まるとなったら相当酒とつまみを持ち込まないと夜が寂しいだろうナ(笑)。

 

 

 

 


 

角屋

岐阜県瑞浪市釜戸町3208-1

 

( 瑞浪 みずなみ 角屋 かどや カツ丼 あんかけかつ丼 とろーりかつ丼 亜種 国登録有形文化財 おおくて宿 ほそくて宿 中仙道 中山道 旅館大黒屋 大黒屋 )

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尾藤家 (3) @岐阜県関市

2022年02月12日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県関市の人気うどん店「尾藤家」へ。昼のみ営業の店だが、いつも賑わっている人気店。仕事の途中で寄ってみた。すでに駐車場には沢山の車。中に入ってもほぼ満席の盛況ぶりだ。1人だったので空きのあったパーティションで仕切られた長卓に腰掛けて品書きを眺める。「カツ丼(ミニそば又はミニうどん付)」にしてみた。給仕の女性に「うどんとそば選べますが。」「温かいの冷たいの選べますが。」と訊かれたので「そばを、冷たいので」とお願いした。店内を何人もの若い給仕らが動き回って大忙し。まだまだ後から客が入ってくる。

しばらくして「カツ丼」が登場。こちらのカツ丼は全国的に見て一般的なカツ煮タイプ(←岐阜県は東濃地方を中心に亜種が多いのでどんなカツ丼が出てくるか頼んでみないと分からないのが楽しいところ)。濃いめの色のつゆでカツを煮て玉子がとじてある。見た目通りやや濃いめの味付けで旨い。そばは小さい鉢に盛られていてつゆがかかっている。つゆの量は多くないので”ころ”という感じ。小さい油揚げと刻みネギがのっている。カツ丼と食べるにはちょうどいいサイズだし、冷たいので口が変わるのもいい。ここは何を食べてもそつなく旨いなァ。(勘定は¥830)

以前の記事は (1)(2

この後の記事はこちら (4

 

 

尾藤家

岐阜県関市肥田瀬2734

 

( 関 せき びとうや びとうけ 蕎麦 うどん 信州そば ひやしたぬき 冷やしたぬき 麺類食堂 かつ丼 かつどん )

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