マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

サガン -悲しみよ こんにちは-

2009-12-15 13:44:21 | 映画ーDVD
ーサガン -悲しみよ こんにちは-ーSAGAN
2008年 フランス
ディアーヌ・キュリス監督 シルヴィー・テステュー(フランソワーズ・サガン)ピエール・パルマード(ジャック・シャゾ)ジャンヌ・バリバール(ペギー・ロッシュ)アリエル・ドンバール(アストリッド)リオネル・アベランスキ(ベルナール・フランク)ギョーム・ガリエンヌ(ジャック・コワレ)ドゥニ・ポダリデス(ギイ・シェレール)マルゴ・アバスカル(フロランス・マルロー)

【解説】
18歳で文壇に華々しいデビューを飾り、生涯を通して自由人であった小説家の人生を追う人間ドラマ。破天荒な言動で世間を騒がせつつも、実は孤独で繊細(せんさい)な彼女の真の姿に迫る。まるでサガンの生き写しのような主人公を演じるのは『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のシルヴィー・テステュー。その親友を『ランジェ公爵夫人』のジャンヌ・バリバールが演じている。華やかな社交生活の裏に隠された、彼女の人間的魅力のとりこになる作品だ。

【あらすじ】
1954年、18歳のフランソワーズ(シルヴィー・テステュー)は、処女作「悲しみよ こんにちは」をひと夏で書き上げる。ペンネームのフランソワーズ・サガンとして出版された小説はベストセラーとなり、一躍時代の寵児となった。やがて彼女はダンサーのジャック(ピエール・パルマード)らとともに道楽ざんまいの日々を送るようになり……。
(シネマトゥデイ)

【感想】
若くして名声と富を得た天才作家、フランソワーズ・サガン。
私は「悲しみよ、こんにちは」、身近にあったのに読んでいないのです。
この映画は彼女の自伝でした。

いつも大勢の取り巻きに囲まれて、華やかに見える彼女の生活。
でも、実態は孤独と麻薬がつきまとう壮絶な人生だったようです。

もっとサガンの精神に触れるような内容があればわかりやすかったと思うけど、女友達や男友達が入れ替わり立ち替わり登場する若い華やかな頃。
ギャンブルと自家用車、お酒、恋愛。
その結果の大事故で、きついモルヒネを投与されたことにより、生涯の依存症となったのですね。

友達が亡くなったり、遠くへ行ったりして、どんどん孤独に年老いて行く晩年の惨めさだけが印象に残りました。

決して安住の地なんて求めない、秩序なんてくそくらえ、と主張しているようなサガンの生き方。
なぜ、一人息子を遠ざけてしまったのか、それが謎でした。

愛を求めて得られなかった人生。
天才はそれだけ大きなテーマを抱えて行きているのですね。
大変だなあ。

彼女の作品を読もうかなあ?

フットルース

2009-12-15 13:41:01 | 映画ーDVD
ーフットルースーFOOTLOOSE
1984年 アメリカ
ハーバート・ロス監督 ケヴィン・ベーコン ロリ・シンガー ジョン・リスゴーダイアン・ウィースト フランシス・リー・マッケイン サラ・ジェシカ・パーカー

【解説】
 ケヴィン・ベーコン主演の青春ドラマ。ロックもダンスパーティも禁じられているアメリカ中西部のある小さな町に、都会から一人の青年が転校してくる。彼は自分たちの自由を取り戻すべく、仲間を集めて大人たちへの逆襲を開始するが……。ケニー・ロギンスの歌う主題歌が大ヒット。(allcinema ONLINE)

【感想】
ケヴィン・ベーコン主演の青春映画。

最近のケヴィン・ベーコンからは想像もできないほど、笑顔のさわやかな高校生です。
私でも耳にしたことのある80年代のヒット曲がいっぱいでした。
アメリカでも、田舎はこんなに規則が厳しく、自由に制限があるのですね。
若いエネルギーがあふれる作品でした。

3時10分、決断のとき

2009-12-09 09:46:29 | 映画ーDVD
ー3時10分、決断のときー3:10 TO YUMA
2007年 アメリカ
ジェームズ・マンゴールド監督 ラッセル・クロウ(ベン・ウェイド)クリスチャン・ベイル(ダン・エヴァンス)ローガン・ラーマン(ウィリアム・エヴァンス)ベン・フォスター(チャーリー・プリンス)ピーター・フォンダ(バイロン・マッケルロイ)ヴィネッサ・ショウ(エマ・ネルソン)アラン・テュディック(ドク・ポッター)グレッチェン・モル(アリス・エヴァンス)ダラス・ロバーツ(グレイソン・バターフィールド)レニー・ロフティン(グレン・ホランダー)ルース・レインズ(ウェザース保安官)ケヴィン・デュランド(タッカー)ベン・ペトリー(マーク・エヴァンス)

【解説】
刑務所に連行される強盗団のボスと彼を護送する牧場主との男同士のきずなを描く西部劇。1957年公開の異色西部劇『決断の3時10分』のリメイクで、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』のジェームズ・マンゴールド監督がメガホンを取る。主演は『グラディエーター』のラッセル・クロウと『ダークナイト』のクリスチャン・ベイル。さらに、ピーター・フォンダやベン・フォスターら癖のある俳優が脇を固める。早撃ちなどのアクションはもちろん、男のプライドのぶつかり合いに胸が熱くなる。

【あらすじ】
地主からの嫌がらせで、馬小屋に火を放たれたダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル)一家。営んでいる牧場の生活は苦しくなる一方で、ダンと家族の溝は深まっていた。そんな折、卑劣な悪事を繰り返すベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)が逮捕され、3日後の3時10分発の汽車でユマの刑務所へ連行されることに。危険な道をたどるウェイドの護送を、ダンは男の誇りに懸けて引き受ける。

【感想】
この邦題は、緊張感が伝わってきて、いいわねー。
でも、いつ公開されていたのかしら?
予告編は見たけど。

1957年のアメリカ映画「決断の3時10分」のリメイクだそうです。

護送される極悪人がベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)、家族のため、お金のために護送を引き受けるのがダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル)。

このところ、主役級の出演がやたら多いクリスチャンですが、この役が一番良かったんじゃないかなあ。
人間的な弱さと強さを併せ持っているようなこの人物を、生き生きと演じていました。

かたや、ラッセルクロウ、このところちょっとでっぷりとして頭脳勝負のイメージが付いてきていましたが、この役は極悪人ながらかっこいい、最後は美味しいところを持って行ってくれました!!

周りを取り囲んでいる、一癖も二癖もある輩たち。
一瞬たりとも油断できない、ウエスタンでありながら心理劇と言う、なかなか興味深い作品でした。

おもしろい!

トキワ荘の青春

2009-12-09 09:42:29 | 映画ーDVD
ートキワ荘の青春ー
1996年 日本
監督=市川準 キャスト=本木雅弘(寺田ヒオロ)鈴木卓爾(安孫子素雄)阿部サダヲ(藤本弘)さとうこうじ(石森章太郎)大森嘉之(赤塚不二夫)古田新太(森安直哉)生瀬勝久(鈴木伸一)翁華栄(つのだじろう)松梨智子(水野英子)北村想(手塚治虫)安部聡子(石森の姉)土屋良太(つげ義春)柳ユーレイ(棚下照生)きたろう(編集者・丸山)原一男(学童社編集長)向井潤一(学童社編集者・本多)広岡由里子(学童社事務員)内田春菊(娼婦)時任三郎(寺田の兄)桃井かおり(藤本の母)

【解説】
 昭和30年代、漫画の神様、手塚治虫が住み、彼に憧れ明日を夢見る若い漫画家、石森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄らが青春時代を過ごした実在のアパート“トキワ荘”。いまや伝説となったトキワ荘を舞台に、のちに漫画界の重鎮的存在になる彼らの、漫画にすべての情熱を注いだ若き青春時代を描く。監督は「ノーライフキング」「東京兄妹」の市川準。

【感想】
ちょっと考えていた内容と違いました。
トキワ荘に住んだ漫画家たちの淡々とした青春群像劇でした。
私は、もっと、ドラマチックなエピソードを知ることができると、過度に期待していたようでした。

主人公は寺田ヒロオ(本木雅弘)。
キャストを見ると、今ときめいている俳優さんたち。
レビューの評価は高いけど、私には暗い印象でした。

私がトキワ荘を知ったのは、当時(小6くらい)大好きな水野英子先生が一時住んでいらして、紅一点だったことを知ったから。
どんな生活をしていらしたんだろうと、今もとても興味があります。
この映画で少しはわかったけど、もっともっと、熱くマンガについて語り合ってたのではないかなあ?

それから、漫画家に憧れて購入したのが、石ノ森章太郎の「マンガ家入門」。
書かれてある通りに、ケント紙やペンや定規などを買いそろえたけど、そこまで。
漫画家の丁寧で細やかな仕事に、がさつな私はつくづく向いていないと身にしみて、泣く泣く漫画家の道を諦めました。はやっ!!

大好きだったのは手塚治虫です。
「火の鳥」はダントツです。
寺田さんとつげ義春(つげ義春)の交流も、もう少し詳しく描いて欲しかったなあ。
ガロもたまに読んでいましたから。

私の書棚に今もある、手塚治虫、石ノ森章太郎、赤塚不二夫の蔵書の数々。
宝物だなあ。うふふ…