マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

コスモスライブin野迫川 加川良withすぎの暢

2008-12-12 17:17:08 | ライブ
私は加川良さんの旅を追っかけていくのが好き。
去年は内子座へ連れて行ってもらったしね。

今年は野迫川温泉。
地図で見たら近そうなんだけど、話によるとすごい山の中らしい。
冷え込んできたし、ちょっと心配。

朝、ホテルに電話したら「おととい雪が降って道路が凍ったけど、昨日からは大丈夫。でも、日が陰ったら凍結のおそれもあるので、4時までにおいで下さい」と。
夫の運転で出かける時は、必ず雨だから、不安だなあ。
今年の始め、伊勢へ行った時は、あの大雪だったし…と、悪い思い出が甦ります。

でも、夫はドライブする気満々。
じゃあ、出発。

ナビは、奈良回りで行く道を示すけど、私は聞いた通り、高野山越えで行きたかったので、ナビは無視。
でも、混んでるし、山道は前を大型バスがのろのろ上がっていって、夫はいらいらが募っている様子。
そして、時間は過ぎて、どんどん気温は下がっていきます。
龍神ドライブウェイに入るのは初めて。
「レストラン鶴姫」の手前を曲がるというのだけど、手前って、わかるのかしら?
あとでわかったことですが、この辺は星がきれいに見える名所ですって。

うまく曲がれましたが、ここからがすごい山道。
右も左も絶壁で、ガードレールもありません。
どんどん、どんどん下っていくけど、川なんてあるのかなあ。

やっとたどり着きました。
きれいなホテルがありました。

加川さんは、テラスで煙草を吸いながら手を振ってくれました。
「良さん、着いたよー」

先にお風呂と食事。
ここの名物の、イノシシ、キジ、カモのお鍋をいただきました。
 無事に着いて、うれしい~!!

ライブは、ホテルのロビーでありました。
タイトルにふさわしくコスモスのプランターがいっぱい並べてありました。

これだけで主催者の本気が伝わってきます。



昨日は見られなかった暢さんの足元。


お誕生日の花束贈呈 

さて、野迫川というところです。
温泉嫌いの夫も大満足の秘境でした。
まだ、こんな近くに秘境があるのね。
30年くらい前に十津川村へ行ったとき、「すごいところだ」と感動しましたが、ここはそれ以上かも知れません。



山また山が重なり合った、深い谷川に沿って村が開けています。
道がとても険しい。
でも、この辺りは高野山から熊野大社への最短の道として、古くから知られている熊野古道の小辺路が通っています。
信仰のルートでもあるのです。

 ホテルのテラスから見た景色

車のルートは、奈良県の五條からの道がお薦めです。
時間は変わらないかもしれないけど、高野山を通るのは、混んだら大変ですから。
道もこちらの方がいいと思いました。

帰りの車の中から 

「61」加川良バースデイライブ withすぎの暢

2008-12-12 16:52:15 | ライブ
加川良さんのお誕生日に、神戸のジェームス・ブルース・ランドでライブがありました。
私は、バースデイライブに行くのは初めて。
京都の友達と早めに待ち合わせて、お茶を飲んだり、神戸の町をそぞろ歩くのも楽しみでした。

 ジェームス・ブルース・ランドの入り口

 ポスター

ライブ会場には、東京や名古屋や岡山から、親しい人たちが集まっていました。
今年はお祭りがなかったので、みんなに会えなくて寂しかったものね。

 
この日は、店内のゆったりしたソファーにゆったり座っていたので、ちょっと遠目です。

次の日、加川さんを追いかけて野迫川へ行くつもりなので、打ち上げには参加できませんでした。

エルポニエンテ オラ

2008-12-12 16:32:32 | グルメ
我が家は秋はイベントが多いのですが、結婚記念日もそのひとつ。
検診を受けた帰りに、今年も健康でいられたのを感謝しつつ、レストランへ出かけました。

エルポニエンテ オラ
今年、9月に「ほたるまち」にオープンしたお店です。

「エルポニエンテ ゴソ」は北浜にあって、スペイン風の居酒屋です。
混んで来たら、みんな立って飲んでいます。
すごく人気のお店です。

土佐堀にある「エルポニエンテ」は、友達とランチをしに時々行きます。
家庭的なお店です。

で、先日、odona(淀屋橋)に新しいお店ができたと聞いてランチを食べにいったら、「オラ」の2000円のお食事券をいただいたのです。
なんという太っ腹!!

「ほたるまち」ってどこ?って聞かれます。
私も知らなかったけど、リーガロイヤルや国際会議場の、堂島川をはさんで、福島側の対岸にありました。
中之島新線の「中の島駅」と「渡辺橋駅」の中間でした。

 外観

ここは、コースだけのお店です。

まず、前菜。ヨーグルトを固めたものに、オリーブオイルと岩塩でいただきます。
 

次は、えびとタピオカをソースで和えたもの。


キュウリとアボガドの冷製スープ
 これが一番楽しくて美味しかった!!

まぐろ 

はた  
香港では丸ごと上げてありましたが、こんなに繊細な料理になって出てきました。
あと、アサリのお料理もあったけど、写真を失敗しました。
とにかく、魚介のお料理だけでもお腹はいっぱいです。

イカスミのリゾット
 ゴソの「イカスミのパエジャ」に似ているけど、こちらはリゾットです。

結婚記念日だと言ったら、チョコレートでお皿にお祝いの文字を書いてくださいました。
スペイン語で「結婚記念日おめでとう」と書いてあるそうです。


とても、いい記念日になりました。

ほろ酔い気分で外に出ると、ほたるまちの空には、こうこうと輝く満月が…



お習字の展覧会

2008-12-12 15:47:31 | 展覧会
今秋の出来事です。

11月初めに1週間、天満橋の「エル大阪」で、私が所属している「園村書道院」の書作展があり、私も出品させていただきました。

この展覧会のために、この夏、高野山普賢院で行われた練成会に参加して、作品を仕上げました。

この大きな作品は「聯落ち」といって、53cm×228cmあります。
字体は楷書。
唐詩選におさめられてある李白の詩を書きました。



「天門中断楚江開 碧水東流至北廻 両岸青山相対出 孤帆一片日辺来」
意味ー天門山は真ん中から二つに断ち切られ、その間に長江が開けている。みどりの水は東に流れてきたが、ここで北に流れを変える。両岸には青い山が向き合って突きでており、その間を1点の白帆が、遥か彼方西の方、沈む太陽の方から流れ下ってきた。

立ったまま、腰を屈めて書きます。
1枚書くのに、30分以上かかります。
特に楷書は、すごく集中しないと書けないので、1枚書くごとに全エネルギーが出てしまう感じ。
また、エネルギーを貯めなおしてもう1枚、という感じで仕上げていきます。
最初のうちは、内股が筋肉痛で辛いです。
でも、練成に行くとみなさんすごい集中力で、2泊3日、ほとんど寝ないで書いておられるので、私も頑張らなくちゃと思います。
私は、必ず寝ますけど。
根性なしですから。



小作品は「飛羽觴而酔月」。半紙の大きさです。
中国の詩の一節ですが、おめでたい詩のようです。
羽觴とはサカズキのことで、「サカズキを飛ばして月に酔う」という意味です。
「(たいてい毎晩酔っぱらっている)あなたのことでしょう」とよく言われました。
私は、還暦のパーティの準備で頭がいっぱいだったので、この言葉がふさわしいと思ったのですが。

今25歳の次男と一緒に習い始めたので、長くお習字を続けている勘定になりますが、生来怠け者の生徒で、先生には迷惑ばかりかけています。
どちらかというと私は、宴会係です。
真面目な主婦の生徒さんが多いので、すこしは役に立っているのではないかな?
つい先日も、アンコウ鍋を囲んで忘年会をやりました。

展覧会に足を運んでくださったみなさま、遅くなりましたが、ありがとうございました。

私は貝になりたい

2008-12-12 12:10:41 | 映画ー劇場鑑賞
ー私は貝になりたいー
監督=福澤克雄 原作=加藤哲太郎 脚本=橋本忍 音楽=久石譲
キャスト=中居正広(清水豊松)仲間由紀恵(清水房江)柴本幸(敏子)西村雅彦(根本)平田満(三宅)マギー(酒井正吉)加藤翼(健一)武田鉄矢(竹内)伊武雅刀(尾上中佐)片岡愛之助[6代目](日高大尉)名高達男(足立少佐)武野功雄(木村軍曹)六平直政(立石上等兵)荒川良々(滝田二等兵)泉ピン子(俊夫の母)浅野和之(通訳)金田明夫(背広の男)山崎銀之丞(山口)梶原善(折田俊夫)織本順吉(松田)草なぎ剛(大西三郎)笑福亭鶴瓶(西沢卓次)上川隆也(小宮)石坂浩二(矢野中将)

【解説】
テレビドラマの歴史に伝説を刻んだ名作「私は貝になりたい」をリメイクした感動的な人間ドラマ。戦犯となり死刑を宣告される小市民を見つめながら、戦争がもたらす不条理や哀しみを切々と描き出す。フランキー堺が演じた戦争に翻弄(ほんろう)される主人公に挑むのは、『模倣犯』などの中居正広。共演に「トリック」シリーズの仲間由紀恵や、伊武雅刀、上川隆也、石坂浩二ら実力派が名を連ねる。家族愛や人間の心の機微をより丁寧に掘り下げたストーリーが痛切に心に響く。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
本土防衛のために従軍していた清水豊松(中居正広)は、終戦を迎え家族の元へと帰ってきた。平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、B・C級戦犯として逮捕されてしまう。豊松の銃剣がアメリカ兵捕虜の腕をかすめたというのだ。それだけのことにもかかわらず、裁判で下されたのは死刑の宣告だった。(シネマトゥデイ)

【感想】
名作のリメイク。
私も、フランキー堺さん主演のドラマのことをうっすらと覚えていました。
再放送かもしれないけど。

それをSMAPの中居正広君と、売れっ子女優の仲間由紀恵さんが主演とのこと。
内容は暗そうだし、俳優さんにもあまり興味が持てないし、躊躇していました。
でも、前売り券を譲ってくれた人がいて、友達を誘って見に行きました。

結論から言うと、すごくよかったです。
10キロほど減量してこの役に臨んだという中居君。
スター性をよく抑えて、決して幸せな生涯ではなかった主人公の絶望感がよく表現されていて、鬼気迫る眼力でした。

監督がこだわったという風景もすばらしかった。
ちょうど、清水豊松(中居正広)の妻・房江(仲間由紀恵)が、助命の嘆願署名を集めて回るシーン。
思ったようには集まらず、山の奥まで足を踏み入れて、お願いして回るのですが、日本の自然、ほんとうによかった。
この自然を守るためにも、日本人は戦争をしてはいけないんだと、強く感じました。
自然自身が、反戦を訴えているように感じました。

法廷シーンは「明日への遺言」を思い出しました。
空爆に来たアメリカの戦闘機が不時着して、アメリカ人捕虜をつかまえ、その人たちを処刑したかどうかというもの。
裁判の場所も、横浜だったし。
「責任は自分だけにある」と主張する矢野中将(石坂浩二)は、「明日への遺言」での岡田資中将(藤田まこと)とダブって見えました。

あ、「明日への遺言」アップしていないことに、今、気がつきました。
静かな中でも、岡田資中将の人間性が人々を動かし、真実とは何かを問いかける、とてもいい作品でした。

「私は貝になりたい」は有名な言葉ですが、この原作の加藤哲太郎さんは、刑を免れていらっしゃるようです。
脚本の橋本忍は、オリジナルの脚本も書かれたのですね。
もう、ずいぶん高齢でしょうね。
執念を感じますね。

☆ネタバレ

房江は豊松のためにあんなに頑張ったのに報われず、豊松の遺言が、「生まれ変わっても、人間は嫌だ」という意味の「貝になりたい」では、家族は救われないなあと思いました。

また、刑務所に詰めているらしい宗教家(上川隆也)は、職業とはいえ、本当に辛い仕事だと思いました。

無罪で処刑される豊松は、理不尽な結末に納得いかず、身もだえて亡くなったのでししょう。
そして、残されたものもまた、悲劇の人生を送らなければならなかったのです。

たくさんの若い人がこの映画を見て、「戦争は絶対したらあかん」と思ってくれたらいいのになあ、と思いました。