マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

理想の結婚

2013-04-16 10:25:32 | 映画ーDVD

ー理想の結婚ーAN IDEAL HUSBAND

1999年 イギリス

オリヴァー・パーカー監督 ケイト・ブランシェット ミニー・ドライヴァー ルパート・エヴェレット ジュリアン・ムーア ジェレミー・ノーサム リンゼイ・ダンカン ピーター・ヴォーン ジョン・ウッド サイモン・ラッセル・ビール

 

【解説】

「エリザベス」のケイト・ブランシェット主演によるラブ・ロマンス。ロンドンの社交界を舞台に、理想の夫をめぐる淑女・悪女・賢女たちの人間模様をユーモラスに描く。1895年、ロンドン。政治家のロバートと美しく聡明な妻ガートルードは、社交界の誰もが羨む理想的なカップル。だが、ロバートの過去を知る女性が突然現れ・・・。(allcinema ONLINE

 

【感想】

19世紀のロンドンが舞台のラブ・コメディ。

オスカー・ワイルドの原作だそうです。

 

ガートルード(ケイト・ブランシェット)の夫ロバート・チルターン(ジェレミー・ノーサム)は、若いながらも議員を務め、首相からも一目置かれる正義感溢れる切れ者。

二人は社交界でも花形で理想のカップルとうたわれていた。

 

ロバートの親友ゴーリング卿は、家柄血筋は申し分なく、ハンサムだったが、プラプらラと遊びほうけてなかなか結婚しようとしない。

古株の議員である父親はやきもきしていた。

 

そんなときに開かれた夜会に、ガートルードの学友でもあるチーヴリー夫人(ジュリアン・ムーア)が現れ、ロバートを呼び出し、彼の過去の背任行為(インサイダー取引)を持ち出して揺すって来た。

それは、議会でロバートの主張を変えることを意味していた。

さもなくば、世間にばらすという。

ガートルードに軽蔑されることを恐れたロバートは、親友であるゴーリング卿に相談した。

ゴーリング卿とチーヴリー夫人はかつて恋人同士だったことから、事態は複雑に展開していきます。

 

そこにロバートの妹でゴーリング卿に思いを寄せているメイベル(ミニー・ドライバー)も絡んで、いっそう複雑に面白く展開していきます。

 

ケイトは美しいし、ルパート・エヴェレットも素敵。

それぞれが芸達者なので、とても楽しめました。

特にジュリアン・ムーアのチーブリー夫人、嫌みな女がぴったり。

ずいぶん楽しそうに演じていましたよ。

 

皮肉の利いたイギリス映画が好きな人にお薦めです。

 


この森で、天使はバスを降りた

2013-04-16 10:21:49 | 映画ーDVD

ーこの森で、天使はバスを降りたーTHE SPITFIRE GRILL

1996年 アメリカ

リー・デヴィッド・ズロトフ監督 アリソン・エリオット エレン・バースティン マーシャ・ゲイ・ハーデン ウィル・パットン キーラン・マローニー ゲイラード・サーテイン ジョン・M・ジャクソン ルイーズ・デ・コーミア

 

【解説】

ある町に降り立った少女が巻き起こす出来事を温かい視点で描くハートウォーミング・ストーリー。森の奥深くにある小さな町を通るバスからパーシーという少女が降りてくる。彼女は、ハナという無愛想な女が経営するレストラン『スピットファイアー・グリル』で働くことになる。町の人々はよそ者であるパーシーに奇異のまなざしを向けるが、パーシーの魅力に周囲の人々は惹かれてゆく。だが、彼女は誰にも言えない暗い過去があった。(allcinema ONLINE

 

【感想】

この作品は、心に残る作品でした。

オススメです。

 

電話交換手のパーシー(アリソン・エリオット)、州の観光案内で「こんな素晴らしいところはないですよ」と夢見心地で案内する。

そばから同僚が「行ったこともないくせに」と茶々を入れる。

それもそのはず、ここは州立刑務所の中。

パーシーは囚人だ。

 

邦題はパーシーが出所後、ギリアドという田舎町でバスを降りたことを表現しているけど、「天使」というのはネタバレ気味。

観客はこの時点でまだパーシーがどういう人物か、疑っているでしょう。

 

パーシーが刑務官に紹介されて頼って来たのは、ギリアドのシェリフ(ゲイラード・サーテイン)。

このシェリフが紹介してくれたのがハナ(エレン・バースティン)が経営するレストラン「スピットファイアーグリルーTHE SPITFIRE GRILL」、そう原題です。

 

ハナは疑いながらもパーシーを住み込みで雇ってくれた。

小さな町の人々は、パーシーが何者か好奇に満ちたまなざしでレストランにやって来た。

パーシーは大声で「ハナ、私は刑務所に入っていたって言ったかしら?」と叫んだ。

それで、ハナはすっかりパーシーが気に入ってしまった。

 

疑い深かったのはハナのたった一人の甥のネイハム(ウィル・パットン)。

妻のシェルビー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)をハナのレストランで働かせにやった。

でも、いつもネイハムにバカにされていたシェルビーはパーシーとすっかり仲良くなった。

 

ハナは、レストランを売りたかったが、買い手がつかなかった。

パーシーはカフェの新しいオーナーの募集に参加費100ドルの作文コンテストを提案した。

三人はその企画に夢中になり、なんと全国からたくさんの反響があった。

 

ハナがお金が欲しかった理由は、戦争で心が傷つき、山にこもってしまった一人息子の心配があったからだった。

誰にも秘密にしていたが、パーシーはその息子と心を通わせていた。

 

作文コンテストが締め切りとなり、ハナの家にたくさんの現金が集まった夜、ネイハムはパーシーを疑い、お金を隠そうとして…。

 

☆ネタバレ

パーシーの不幸な過去が明かされ、パーシーはハナの息子を逃がす途中で亡くなってしまいます。

でも、ハナの元に息子が帰り、ハナは若い子連れの女性にレストランを譲るというラストでした。

 

ここで、初めてパーシーはみんなの心に宿る天使だいうことがわかります。

どんなに不幸な生い立ちでも、素直な心が人々に温かい気持ちを思い出させるというステキな作品でした。

 

オススメです。