ー理想の結婚ーAN IDEAL HUSBAND
1999年 イギリス
オリヴァー・パーカー監督 ケイト・ブランシェット ミニー・ドライヴァー ルパート・エヴェレット ジュリアン・ムーア ジェレミー・ノーサム リンゼイ・ダンカン ピーター・ヴォーン ジョン・ウッド サイモン・ラッセル・ビール
【解説】
「エリザベス」のケイト・ブランシェット主演によるラブ・ロマンス。ロンドンの社交界を舞台に、“理想の夫”をめぐる淑女・悪女・賢女たちの人間模様をユーモラスに描く。1895年、ロンドン。政治家のロバートと美しく聡明な妻ガートルードは、社交界の誰もが羨む理想的なカップル。だが、ロバートの過去を知る女性が突然現れ・・・。(allcinema ONLINE)
【感想】
19世紀のロンドンが舞台のラブ・コメディ。
オスカー・ワイルドの原作だそうです。
ガートルード(ケイト・ブランシェット)の夫ロバート・チルターン(ジェレミー・ノーサム)は、若いながらも議員を務め、首相からも一目置かれる正義感溢れる切れ者。
二人は社交界でも花形で理想のカップルとうたわれていた。
ロバートの親友ゴーリング卿は、家柄血筋は申し分なく、ハンサムだったが、プラプらラと遊びほうけてなかなか結婚しようとしない。
古株の議員である父親はやきもきしていた。
そんなときに開かれた夜会に、ガートルードの学友でもあるチーヴリー夫人(ジュリアン・ムーア)が現れ、ロバートを呼び出し、彼の過去の背任行為(インサイダー取引)を持ち出して揺すって来た。
それは、議会でロバートの主張を変えることを意味していた。
さもなくば、世間にばらすという。
ガートルードに軽蔑されることを恐れたロバートは、親友であるゴーリング卿に相談した。
ゴーリング卿とチーヴリー夫人はかつて恋人同士だったことから、事態は複雑に展開していきます。
そこにロバートの妹でゴーリング卿に思いを寄せているメイベル(ミニー・ドライバー)も絡んで、いっそう複雑に面白く展開していきます。
ケイトは美しいし、ルパート・エヴェレットも素敵。
それぞれが芸達者なので、とても楽しめました。
特にジュリアン・ムーアのチーブリー夫人、嫌みな女がぴったり。
ずいぶん楽しそうに演じていましたよ。
皮肉の利いたイギリス映画が好きな人にお薦めです。