マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

マイティ・ソー

2011-07-15 15:48:25 | 映画ー劇場鑑賞

ーマイティ・ソーーTHOR

2011年 アメリカ

ケネス・ブラナー監督 クリス・ヘムズワース(ソー)ナタリー・ポートマン(ジェーン・フォスター)トム・ヒドルストン(ロキ)ステラン・スカルスガルド(エリック・セルヴィグ教授)コルム・フィオール(ラウフェイ)レイ・スティーヴンソン(ヴォルスタッグ)イドリス・エルバ(ヘイムダル)カット・デニングス(ダーシー)浅野忠信(ホーガン)ジェイミー・アレクサンダー(シフ)ジョシュア・ダラス(ファンドラル)クラーク・グレッグ(コールソン捜査官)レネ・ルッソ(フリッガ)アンソニー・ホプキンス(オーディン)

 

【解説】

『スパイダーマン』などでおなじみのマーベルコミックの中でも、特に人気の高いヒーローの一人、マイティ・ソーが活躍するアクション大作。地球に追放された神の世界の最強戦士ソーが、巨悪の敵に立ち向かう。監督は『ヘンリー五世』のケネス・ブラナー。主演は『スター・トレック』のクリス・ヘムズワース。ソーをサポートするウォリアー・スリーのホーガン役で浅野忠信が出演する。スリリングな戦いの行方と、迫力のアクション映像に注目。

 

【あらすじ】

神の世界では最強の戦士といわれていたものの、横暴でごう慢な性格が災いとなり、地球へ追放されてしまったソー(クリス・ヘムズワース)。神の世界での力を失ってしまったソーに凶悪な敵たちが次々と襲い掛かり、ソーは地球でも戦いの日々を送ることに……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品は北欧神話が下敷きとなっています。

北欧神話は、フィンランド神話をのぞく北欧に残る神話ですが、比較的早い時期にキリスト教化されて、それ以前の神話が残っていないゲルマン系の民族にとっても、失われた神話に近いものと考えられているようです。

 

中世ドイツの「ニーベルンゲンの歌」や、J.R.R.トールキンの「指輪物語」も、キリスト教以前の北ヨーロッパの固有の信仰に影響を受けた物語として知られています。

 

この北欧神話の独特の世界観を、ケネス・プラナー監督はじつに簡潔にストーリーに取り入れて、さらに、現代の方の中心人物に物理学者をおいて、「我々が魔術と読んだものを君たちは科学という」というふうに、説明して、観客を違和感なくファンタジーの世界に誘ってくれました。

 

主人公のソーは北欧神話のトールの英語読みで、雷神のことです。

 

かなり、知的な作品と言っていいのではないかな?

 

その昔、アスガルドの王であるオーディン(アンソニー・ホプキンス)は、ヨトゥンヘイムの霜の巨人の侵略から、ミッドガルド(地球)を守るために闘った。

戦闘の末、彼らのパワーの源である「箱」を押収した。

 

それから何年もたって、オーディンの息子ソー(クリス・ヘムズワース)が、王位に就く儀式の最中に、霜の巨人がアスガルドに侵入し、箱を狙った。

幸い、デストロイヤーの活躍により未遂に終わったが、儀式を台無しにされたソーの怒りは治まらない。

 

アスガルドの入り口には、寝ずの番をしているヘイムダムがいて、侵入者は見なかったと言った。

彼によって守られている魔法の虹の橋、ビフレストが他の国への唯一の道だった。

 

オーディンの制止を振り切り、ソーは弟のロキ(トム・ヒドルストン)や、幼なじみシフ(ジェイミー・アレクサンダー)や、ウォーリアーズ・スリー(レイ・スティーヴンソン、浅野忠信、ジョシュア・ダクラス)とともに、ヨトゥンヘイムに攻め込んだ。

 

しかし、激しい戦いとなり、オーディンが介入して一時は納まったが、両国の戦争への緊張は高まった。

自分の命令に逆らい、国を危機に追い込んだソーにオーディンは怒り、ソーのパワーを奪い追放し、ハンマーも投げ捨ててしまった。

 

地球に落ちたソーは天文物理学者のジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)やその指導者セルヴィク博士(ステラン・スカルスガルド)、助手のダーシー(カット・デニングス)と出会う。

 

ソーのハンマーも近くに落ちていたが、強く食い込んで誰にも抜くことができない。

宇宙の謎について調べている政府機関が早速周りを立ち入り禁止にして調べ始め、ソーは、自分のハンマーを回収しようとするが、今のソーにはそれもできず、失意の中で囚われた。

 

このジェーンとソーが引かれ合っていくのと、アスガルドの危機が同時進行で進んでいき、自分の思い上がりを心底反省したソーがまたパワーを取り戻していくというストーリーです。

 

ソーが、ものすごい乱暴者なんだけど、一途で純な若者に描かれているし、ジェーンも頑固だけど、一途な研究者なので、この二人が引かれ合うことにとても共感できました。

暴れまくって国を追放されるところは、日本のスサノオノミコトの話に似ていますね。

 

友情もうまく描かれているし、兄弟の複雑な感情もよかった。

オーディンも威厳があって素敵です。

 

ソーは英語の木曜日、thursdayの由来になっているそうです。

他にも、wednesdayはウォーダン(古英語形のオーディン)。

tusday のテュール、fridayのフリッグも北欧神話の神の名前だそうです。

ちなみに、mondayはムーン、sundayは太陽、saturdayはローマ神話のサターンから来ているそうです。

 

神話って、昔の人の世界観や生活感が想像できて、面白いですね。

古代の神は、どの国でもとても人間的で、想像力が膨らみます。

 

マーベルらしく、エンディングの後にも楽しいおまけがあって、続編も決まったらしいですよ。

 

それでも、3Dはいらないと思います。

2Dで十分楽しいと思うのに、私の見た映画館は3Dしかありませんでした。

3D料金、高いよね。

 


きみがくれた未来

2011-07-15 15:44:25 | 映画ーDVD

ーきみがくれた未来ーCHARLIE ST. CLOUD

2010年 アメリカ

バー・スティアーズ監督 ザック・エフロン(チャーリー・セント・クラウド)アマンダ・クルー(テス・キャロル)チャーリー・ターハン(サム・セント・クラウド)キム・ベイシンガー(クレア・セント・クラウド)

 

【解説】

『セブンティーン・アゲイン』のバー・スティアーズ監督と、ザック・エフロンが再び手を組んだ感動のヒューマン・ドラマ。幼い弟を死なせてしまったという自責の念にさいなまれ続けてきた兄が、新しい第一歩を踏み出すまでを温かく見守る。主人公の母親に、『あの日、欲望の大地で』のキム・ベイシンガー。救命士を、『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』のレイ・リオッタが好演している。陰のある役で新境地を開拓したエフロンの迫真の演技に注目。

 

【あらすじ】

ヨットで大学のスポーツ奨学金を得たチャーリー(ザック・エフロン)は、高校の卒業式の夜、運転中に追突事故に遭う。そのとき助手席に同乗していた弟サム(チャーリー・ターハン)は帰らぬ人となり、チャーリーは激しく自分を責める。それから5年後、彼は大学進学もヨットもあきらめ、弟が埋葬されている墓地の管理人として働いていた。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

最初のヨットシーンでは、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」を思い出しました。

ザック・エフロン、ちょっと似ていませんか?

 

ヨットレースで優勝して、憧れの大学の奨学金も取れたチャーリー。

人生は前途洋々でした。

母(キム・ベイシンガー)の夜勤の夜、弟のサム(チャーリー・ターハン)を車に乗せてドライブしているとき、交通事故にあい、サムを失う。

そのとき、命を助けてくれた救命士(レイ・リオッタ)に「この奇跡には意味があるはずだ」と励まされるが、チャーリーはショックから立ち直れない。

 

5年後、チャーリーはサムが眠る墓地で管理人として働いていた。

サムの死に責任を感じ、自分を許せないチャーリー。

サムとの約束を守り、日没の大砲の音が鳴るとサムの亡霊と野球の練習をしていた。

 

そんなときに、級友だったのテス(アマンダ・クルー)がヨット単独世界一周を計画していることを知った。

そして、ある日、墓場でテスに会い、二人は恋に落ちるのだが…。

 

ザック・エフロンのアイドル映画だと思って、スルーしていたのです。

でも、なかなかよかった。

ザックもしっとりといい演技でした。

 

親しい人の死、しかも自分に責任があると思ったら、自分を責めてなかなか立ち直れないでしょうね。

3.11以来、なかなか晴れることのない気分なので、この映画には癒されました。

 



プチ・ニコラ

2011-07-15 15:42:07 | 映画ーDVD

ープチ・ニコラーLE PETIT NICOLAS/LITTLE NICHOLAS

2009年 フランス

ローラン・ティラール監督 マキシム・ゴダール(ニコラ)ヴァレリー・ルメルシェ(ママ)カド・メラッド(パパ)サンドリーヌ・キベルラン(先生)フランソワ=グザヴィエ・ドゥメゾン(ル・ブイヨン)ミシェル・デュショーソワ(校長)ダニエル・プレヴォスト(ムシュブム氏)ミシェル・ガラブリュ(大臣)アネモーネ(ナヴァラン婦人)フランソワ・ダミアン(プレデュール)ルイーズ・ブルゴワン(花屋)ヴァンサン・クロード(アルセスト)シャルル・ヴァイヤン(ジョフロワ)ヴィクトール・カルル(クロテール)ベンジャマン・アヴェルティ(ウード)ジェルマン・プチ・ダミコ(リュフュス)ダミアン・フェルデル(アニャン)ヴィルジル・ティラール(ジョアキム)

 

【解説】

フランスで50年以上愛され続けている国民的絵本「プチ・ニコラ」を、『モリエール 恋こそ喜劇』のローラン・ティラール監督が実写映画化したハートフル・コメディー。両親の会話を立ち聞きして、弟が生まれたら自分は捨てられると思い込んだ少年が巻き起こす騒動を描く。主人公のニコラには本作が長編デビューとなるマキシム・ゴダール、共演には『モンテーニュ通りのカフェ』のヴァレリー・ルメルシェ、『幸せはシャンソニア劇場から』のカド・メラッドら実力派がそろう。

 

【あらすじ】

天真爛漫(らんまん)な小学生のニコラ(マキシム・ゴダール)は、大好きな家族と友達に囲まれ楽しい毎日を送っていた。そんなある日、両親の会話を耳にした彼は、母親にもうすぐ赤ん坊が生まれると勘違いする。弟が生まれたら自分は捨てられるかもしれないと思い込んだニコラは、いたずら友達と一緒にとんでもないことを思いつくが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

子供たちの個性が生きて、楽しい作品でした。

周りの大人たちもかなり個性的です。

 

「両親に赤ちゃんができたら、僕は捨てられる」と思い込むニコラ。

悩めるニコラが、めちゃかわいい!!

 

よく思いつくよね、いろんないたづら。

ニコラの日常をさらっと描いて、幸せな気分になる作品です。

子供は、子供なりに一生懸命生きているんですよね。

よかれと思ったことが、失敗して怒られたり、あとでえらいことになったり。

そうして、子供は成長していくのね。

 

そのためにも、愛情を持って見守る大人の存在が大切ですよね。

 

微笑ましい作品でした。