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●科学技術ニュース●日立、福岡市において独自の超高感度振動センサーを活用した水道管漏水検知に関する実証に参画

2021-07-20 09:39:15 |    通信工学
 日立製作所は、このたび、福岡市において、日立独自の超高感度振動センサーを活用した水道管の漏水検知に関する実証実験に参画する。
 
 同実証は、福岡市が実施する、民間事業者のアイデアやIoT などの先端技術を活用して社会課題の解決をめざす「インフラテック(インフラ×テクノロジー)実証プロジェクト」において、そのテーマの一つである「IoTセンサ等を活用した水道管漏水調査」に日立が採用されたもので、2021年7月から実証を行い、成果を2022年3月までにまとめる予定。

 「漏水検知サービス」は、漏水時に発生する微小な振動を日立独自開発の超高感度振動センサーで検知し、その振動データから漏水を判定する解析アルゴリズムを用いて漏水エリアを高い精度で迅速に特定するとともに、IoT通信を活用して遠隔監視が可能なサービス。

 また、センサーは、低電力化を実現する回路技術により、内蔵バッテリーのみで約5年間稼働するほか、センサーに磁石が内蔵されており、容易に設置可能。

 これにより、熟練技能に依存しない漏水判定の均質化と継続的な遠隔監視が可能となり、漏水の早期発見による事故リスクと漏水率の低減、管路の維持管理業務の高度化・効率化を支援する。

 同実証では、福岡市内の地下街周辺や線路・幹線道路に跨る管路にセンサーを設置し、都市部における性能検証を行うとともに、地元の漏水調査会社と連携し、「漏水検知サービス」による漏水エリアの絞り込みから漏水確定までのプロセスや精度について従来手法との比較・検証を行う。

 また、「漏水検知サービス」で得たデータに加え、管路属性データ(管種、口径、敷設年数など)、漏水実績データなどのデータを活用した管路状態評価のシミュレーションを実施して、漏水調査の重点エリアを選定するなど、維持管理業務の高度化・効率化に向けた検証も行う。(日立製作所)
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