“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「BCGが読む 経営の論点2023」(ボストン コンサルティング グループ編/日経BP)

2022-11-16 09:35:51 |    企業経営



<新刊情報>



書名:BCGが読む 経営の論点2023

編者:ボストン コンサルティング グループ

発行:日経BP

 メタバース/Web3による新しい世界で勝つには?シナリオプランニングを経営に活かすには?脱炭素とエネルギー安全保障のゆくえは?……2023年のビジネスの成否を分ける重要論点を、トップコンサルタントが解説。翌年の経営・ビジネスを考えるために重要な変化を、世界有数の戦略コンサルファームであるボストン コンサルティング グループのコンサルタントたちが解説する、好評書籍の最新版。「不確実性が高いから、将来を考えることは無駄なのか。否、答えはその逆である」「不確実な時代だからこそ、経営者の重要な役割は、世の中の変化と流れを読み解き、その半歩先、1歩先の手を打つ方向性を示すことにある」「競争に勝つためには、世の中の本質的な流れや変化点を見極めることがきわめて重要である」(本文より)【目次】序章 中長期のシナリオを考え、備える Chapter1 陸の移動の変化――EV普及による自動車産業の構造変化 Chapter2 物流の変化――物流危機とデジタルサプライチェーン Chapter3 食の変化――食品・小売企業が主導する食料システム変革 Chapter4 医療の変化――ヘルスデータと医療システムの進化 Chapter5 エネルギーサービスの変化――カーボンニュートラルとエネルギー安全保障 Chapter6 学びの在り方の変化――デジタル時代における企業/個人の学び Chapter7 通信と放送の変化――メディアの融合と分離 Chapter8 決済の変化――ブロックチェーン、組み込み型金融、BaaSの進化  Chapter9 都市空間の変化――スマートシティをめぐる新たなプラットフォームエコシステム Chapter10 仮想空間の変化――メタバースを通じた新しい経済圏の台頭
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●科学技術ニュース●カワサキモータース、水素エンジンモーターサイクルの2030年代前半の実用化を目指す

2022-11-16 09:35:30 |    ★水素ニュース★
 カワサキモータースは、11月10日からイタリア・ミラノ市郊外で開催される「ミラノショー」において、カワサキ初の電動モーターサイクル(EVモーターサイクル)2機種に加え、ハイブリッドモーターサイクル(HEVモーターサイクル)のプロトタイプ車を世界で初めて一般向けに展示した。

 同時に同社はカーボンニュートラル実現に向けた方針とその象徴となるシンボルマークを制定した。

 カワサキに関わる人すべてのよろこびと幸せのために、カーボンニュートラルに向けた環境対応など、顧客や社会のニーズに適応した製品・サービスを提供することで、カワサキブランドをさらに強化し、あらゆる可能性に挑戦していく。<川崎重工業>

<カーボンニュートラル実現に向けた方針>

   ①EVモーターサイクル2機種の2023年の発売を目指す。
   ②HEVモーターサイクルの2024年の発売を目指す。
   ③水素エンジンモーターサイクルの2030年代前半の実用化を目指す。
   ④EVモーターサイクル、HEVモーターサイクル、水素エンジン、eフューエルおよびバイオフューエルなど多様な選択肢に挑戦し、カーボンニュートラルに対応した内燃機関エンジンの開発にも取り組む。
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●科学技術ニュース●NICTなど、世界初、実環境テストベッドにおいて15モード多重信号の光スイッチング実験に成功

2022-11-16 09:35:04 |    通信工学
 情報通信研究機構(NICT=エヌアイシーティー)ネットワーク研究所のソアレス・ルイス・ルーベン主任研究員らのグループは、ラクイラ大学、フラウンホーファー研究所、ハインリッヒ・ヘルツ研究所、フィニサー、プリズミアン、ベル研究所と共同で、15モード多重信号に対応した光スイッチを試作し、イタリア・ラクイラ市内の実環境テストベッドに敷設された標準外径15モード光ファイバを主体に構成される光ネットワークを構築、世界で初めて実環境下における15モード多重信号の波長ごとの光スイッチング実験に成功した。

 これまで、モード多重通信における光スイッチング研究では、実験室環境において10モード以下の多重信号の光スイッチング実証にとどまっていたが、今回は実環境テストベッドにおいて、15モード多重信号のモードごとの伝搬特性を評価し、48.8 km伝送を実証するとともに、15モード多重信号の光スイッチングを初めて実証した。

 同実証は、製造が容易な標準外径マルチモード光ファイバを用いたモード多重信号の伝送及び光スイッチングが、実環境下においても安定して行えることを示しており、モード多重通信の研究を加速させ、Beyond 5G後の様々な情報通信サービスをサポートするバックボーン通信システムの実現につながる重要な一歩。

 モード多重通信は、受信器においてモード間干渉を補償するディジタル信号処理が必要となるものの、標準外径で既存のケーブル技術と互換性があり製造が容易なマルチモード光ファイバを用いるため、拡張性が高く、高密度な大容量ネットワークを安価に導入できる可能性がある。

 今回の実環境テストベッドにおけるモード多重信号の光スイッチング実証は、モード多重通信の研究を加速させ、Beyond 5G後の様々な情報通信サービスをサポートするバックボーン通信システムの実現につながる重要な一歩。

 今後、大容量マルチモード光ファイバ伝送の長距離化や光スイッチング規模の拡大を図り、さらに、マルチコア技術との融合の可能性を追求しながら、将来の大容量光伝送技術の基盤を確立していく。<情報通信研究機構(NICT)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「電子工作が一番わかる」(馬場政勝著/技術評論社)

2022-11-16 09:34:38 |    電気・電子工学



<新刊情報>




書名:電子工作が一番わかる

著者:馬場政勝 

発行:技術評論社(しくみ図解シリーズ)

 電子工作は、半導体素子(特に能動素子)を用いた工作のことで、アナログ回路でラジオの製作や、音響機器の製作などを行っていた。その後、デジタル回路が工作に採用されるようになり、デジタルICが登場し、電気で動くものならほとんどつくることができる。同書では、電子工作ができるために必要な知識の習得を目的とし、回路図や配線などの基礎知識を説明する。
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