“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「JAXAの先生! 宇宙のきほんを教えてください!」(中谷一郎著/ポプラ社)

2022-02-10 09:34:42 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:JAXAの先生! 宇宙のきほんを教えてください!

著者:中谷一郎

発行:ポプラ社(ポプラ新書)

 地球の常識は宇宙の非常識である!JAXAで科学衛星やロケットの開発を手掛け、現在JAXA名誉教授として宇宙科学やロボットなどの啓蒙活動で知られる著者がわかりやすく説く「宇宙のきほん」。「宇宙から見た地球はなぜ青い?」「人工衛星はなぜ落ちてこない?」などの基本から「宇宙インフレーション理論」などの深い話まで、ビジュアル豊富に解説。民間宇宙飛行が現実的になり、宇宙関連のニュースが日々のニュースをにぎわす中、今からでも間に合う、宇宙のニュースを楽しむための一冊。JAXAで科学衛星やロケットの開発を手掛け、JAXA名誉教授として宇宙科学の啓蒙活動で知られる著者が説く宇宙のきほん。
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●科学技術ニュース●パーソルマーケティング、メタバース市場に参入

2022-02-10 09:34:04 |    情報工学
 パーソルマーケティングは、2022年1月より、メタバースデザイン事業部を設置し、PwCコンサルティングとの協業により、メタバース市場での人材サービス事業へ参入する。

 メタバース市場は、2020年の5,000億ドルから2024年には8,000億ドルの市場に急成長し、今後も成長が続くと予測されている。

 現在はゲームやライブイベントなどライブエンタテインメントが中心だが、市場成長やテクノロジーの発展により、観光や医療、教育などの分野も拡大していくと言われている。
 
 この動きに対応し、市場参入を検討する企業も増加し、仮想空間上で営業・販売を行うことが期待されるVR人材のニーズも今後急速に高まると考えられる。
 
 また、これまでリアルにおいては、営業や販売業務に関する豊富な知識や経験がある人材であっても、はたらく時間や地域に制限がある場合や、年齢による体力の衰えや病気や障害があることで、立ち仕事や外回りの仕事が難しく就業機会が限られてしまうといった課題がある。

 パーソルマーケティングでは、メタバースは人の行動領域/選択肢を拡張させる”第2世界(社会)”と定義し、リアルとバーチャル双方の世界をシームレスに橋渡しすることが、新たな雇用を生み、多様な人材が活躍できる社会を構築することにつながると考える。
 
 同社は、リアルでの営業支援、販売支援、店舗支援の人材サービスの知見やノウハウを生かして、メタバース上の「接客・販売」「案内・運営」「出店支援」「誘致支援」「アバタースタッフ育成支援」に参入し、PwCコンサルティングはその事業展開および環境構築の支援を実施する。

 求職者にとっては、メタバースを活用することで、年齢や性別、病気や障害の有無、はたらく場所や時間などに関係なく、知識や経験を生かして在宅勤務やリモートワークはもちろんのこと、時短勤務や日数限定勤務、複業・兼業やフリーランスなど、はたらく選択肢を増やすことが可能になる。<パーソルマーケティング>
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●科学技術ニュース●産総研と日本ゼオン、リチウムデンドライトを抑制するカーボンナノチューブ負極部材を開発

2022-02-10 09:33:07 |    電気・電子工学
 産業技術総合研究所(産総研)ナノチューブ実用化研究センター 周 英主任研究員らは、日本ゼオンの山岸智子研究員と共同で、スーパーグロース単層カーボンナノチューブ(SGCNT)を用いて作製したシートにより、リチウム金属の充放電時に発生するデンドライト(樹枝状結晶)を抑制する技術を開発した。

 この技術は高エネルギー密度で、大容量のリチウム金属電極(負極)の実用化に貢献する。

 リチウムイオン二次電池において、リチウム金属は既存の負極材料(グラファイトなど)と比較して極めて高いエネルギー密度を持つ。しかし充放電時にリチウムデンドライトが成長することにより、電池の材料構造が破壊され、寿命に影響を与えることが従来の負極技術における課題であった。

 同技術では、リチウムとの親和性が高く、高比表面積と高空孔率を有するSGCNTシートを作製し、セパレーターとリチウム金属電極との間に挟むことで、リチウム金属電極の大幅な寿命向上を達成した。

 また、当該SGCNTシートは量産が可能であり、今後、高性能なリチウム金属電極の実用化が期待できる。

 今後は、SGCNTシートによるリチウムデンドライト抑制効果のメカニズムを詳細に解明し、その性能を生かした高エネルギー密度、大容量かつ長寿命な蓄電池の開発及び、SGCNTシートの実用化を目指す。同研究で使用されているSGCNTシートは、日本ゼオンから試料を提供できる。また、量産も可能である。<産業技術総合研究所(産総研)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「産業用3Dプリンターの最新技術・材料・応用事例<普及版>」(山口修一監修/シーエムシー出版)

2022-02-10 09:32:22 |    機械工学



<新刊情報>



書名:産業用3Dプリンターの最新技術・材料・応用事例<普及版>  

監修:山口修一

発行:シーエムシー出版

 2015年刊「産業用3Dプリンターの最新技術・材料・応用事例」の普及版。各種積層造形技術、樹脂や金属などの造形材料開発、自動車部品や医療機器などへの応用事例,企業・市場動向までを網羅している。
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