“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「入門 現代の宇宙論」(辻川信二著/講談社)

2022-02-03 09:33:57 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:入門 現代の宇宙論~インフレーションから暗黒エネルギーまで~

著者:辻川信二

発行:講談社

 最新の観測に基づき、学部学生の理解を重視しつつ、現代宇宙論の標準的体系を記述する。国内第一人者が説く、最新にして最高の入門書。【目次】第1章 宇宙の観測 第2章 宇宙膨張の記述と物質 第3章 宇宙の歴史 第4章 インフレーション理論 第5章 物質の進化 第6章 原始密度揺らぎの生成 第7章 宇宙背景輻射と温度揺らぎ 第8章 宇宙の大規模構造の形成 第9章 暗黒エネルギー 付録A 一般相対論による宇宙膨張の式の導出 B 重力波の作用 C 線形スカラー摂動の方程式
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●三菱重工業と三菱ロジスネクスト、荷役作業を自動化するソリューションを開発し実証試験を実施

2022-02-03 09:33:17 |    輸送機器工学
 三菱重工業と三菱重工グループの三菱ロジスネクストは、三菱重工が研究開発を進める「ΣSynX(シグマシンクス)」のコア技術を適用して物流を知能化・自動化するプロジェクトに着手した。

 今後、倉庫内でのピッキング作業や入出庫・入出荷作業を自動化するソリューションを順次開発し、2020年にオープンした三菱重工運営の「Yokohama Hardtech Hub」(YHH)で実証試験を行う。

 現在、その第一弾として飲料ピッキングの自動化ソリューションを開発中であり、2022年度にYHHでの実証を開始する。

 現在開発中のピッキングソリューションは、飲料倉庫や冷凍・冷蔵倉庫を想定し、AGF(Automated Guided Forklift:無人フォークリフト)やAGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)、パレタイザーを連携させることによって、多数の作業者が従事するピッキング作業を自動化するソリューション。

 複数のAGFやAGVを効率的に差配する群制御などの行動計画技術、ピッキング計画を再構築することによりスループットを向上する最適化技術などのΣSynXコア技術によって物流の知能化も実現し、社会問題となりつつある物流オペレーター不足の解決に貢献していく。

 同ソリューションは、現在主流になっているマルチテナント倉庫への導入を想定し、床面工事などの大規模工事を不要とした三菱ロジスネクストのレーザーAGFといった機器・システムで構成することで、メーカー・3PLにフレキシブルな物流ソリューションを提供する。<三菱重工>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●産総研、スピニング加工においてAIを使ってローラーの最適な動作経路を瞬時に決定する技術を開発

2022-02-03 09:32:50 |    機械工学
 産業技術総合研究所(産総研)製造技術研究部門 素形材加工研究グループ 権藤 詩織 研究員、荒井 裕彦 テクニカルスタッフは、一枚の金属板から立体形状に成形するへら絞り(スピニング)加工において、AIを使ってローラーの最適な動作経路(ローラーパス)を瞬時に決定する技術を開発した。短時間で容易に、立体形状の高さや板厚が狙い通りの寸法となるように成形できる。

 スピニング加工は、回転する金属板の一部にローラーを押し当てて少しずつ変形させ、立体形状に成形する加工法である。プレス加工などの他の塑性加工法とは異なり、最終形状のみの金型さえあれば成形できるという特徴から、短時間での製品試作や多品種変量生産の場面で利用価値が高い。

 しかしながら、製品の高さや板厚などの寸法はローラーの動かし方ひとつで大きく変わってしまうため、狙い通りの寸法となるように加工するには、ローラーパスの決定に試行錯誤を重ねる必要があり、多大な時間と労力が必要であった。

 今回開発した技術では、少数のデータを使い、ローラーパスと寸法の関係をニューラルネットワークでモデル化し、さらに、反復解法と呼ばれる計算技法を用いて、具体的な目標仕様を実現する最適なローラーパスを瞬時に決定できる。

 これにより、一度の成形で狙い通りの寸法となるような加工が可能となる。少数のデータをAIに学習させ、目標仕様から最適加工条件を逆算して求める手法は即応性が高く、様々な素形材加工手法へも適用が期待できる。

 今後、スピニング加工において取り扱う素材や金型の寸法、材質を拡張しながら、目標形状やローラーパスの複雑化に対応した、柔軟なモデルの開発を引き続き行う。同時に製造現場での実装を試み、より製造現場に寄り添うモデル開発を行う。また、同成果は、スピニング加工のみならずその他の素形材加工技術にも原理的に応用可能である。産学官の連携により本成果を他の加工法へ適用し、データ駆動型ものづくりを展開していく。手軽に低コストで加工条件出し工程のDXを試みたいと考えている企業の支援を積極的に行っていきたい。<産業技術総合研究所(産総研)>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「新総合化学」(齋藤勝裕著/三共出版)

2022-02-03 09:32:20 |    化学



<新刊情報>



書名:新総合化学~ここがポイント~

著者:齋藤勝裕

発行:三共出版

 「やさしく・わかりやすく」を第一に作られた、「化学」のすべての分野の基礎知識を学ぶことができる入門書。図をたくさん用いて「ポイントを絞り」簡潔かつ丁寧にバランスよく解説しており、読者は最小の努力で最大の知識を得ることができるだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする