“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「一般教養としての人工知能入門」(上野 晴樹著/近代科学社)

2022-02-02 09:40:49 |    人工知能(AI)



<新刊情報>



書名:一般教養としての人工知能入門

著者:上野 晴樹

発行:近代科学社

 AIが体系的に学べる。数式なしで!人工知能(AI)の第3次ブームが来ていると言われて久しいが、ディープラーニングを中心とした機械学習による本格的な社会実装が始まっているのが大きな特徴でもある。2021年度より文・理の区別なく大学初学年からAIに関する教育が実施されることが文科省で決まり、AI技術は本格的な過渡期に突入しようとしている。そこで同書では、文系学生を含めた様々な分野の読者に必須の教科書とするべく、AIの基礎から応用までを体系的に、ほぼ数式なしで解説した。AIと社会とのつながりやAIの限界などについても。これまでの研究の歴史を踏まえて紹介している。
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●科学技術ニュース●神戸市など、三宮における新たなモビリティ活用に向けた実証実験実施

2022-02-02 09:40:21 |    輸送機器工学
 神戸市、関西電力及びゲキダンイイノは、2月2日(水曜日)から11日(金曜日)の間、神戸三宮駅周辺において「神戸三宮『えき≈まち空間』における新型モビリティ活用実証実験」を実施する。

 神戸市では、「三宮周辺地区の『再整備基本構想』」(2015年9月)及び「神戸三宮『えき≈まち空間』基本計画」(2018年9月)の実現を目指し、「三宮クロススクエア」等の人と公共交通優先の空間の創出や乗り換えの円滑化、回遊性の向上や都心部のにぎわい創出等に向け、三宮周辺地区の再整備を推進している。

 その一環として、まちの回遊性の向上や滞在機能を強化させるため、歩行者と共存する新たなモビリティの導入やモビリティスポットの実現を目指している。

 神戸市、関西電力、ゲキダンイイノは、2021年11月に「神戸三宮『えき≈まち空間』モビリティ活用検討協議会」を立ち上げ、ウォーカブルなまちの実現に向けた検討を進めている。

 今回の実証実験を、都心三宮でのモビリティ活用のスタートラインとして、将来的な導入に向けて継続的に検討を進める。<関西電力>




1.実施概要

(1)低速小型モビリティ(RODEM)の歩道内走行及びモビリティスポット
の設置検証(国土交通省「道路に関する新たな取り組み現地実証実験」の採択事業)

〇期間 2022年2月2日(水曜日)~11日(金曜日)
11時00分から17時00分
〇場所 三宮中央通り

(2)新型自動走行モビリティ(iino type-S712)の走行検証

〇期間 2022年2月2日(水曜日)~3日(木曜日)11時00分から17時00分
〇場所 三井住友銀行神戸本部ビル前

2.モビリティ試乗体験者の募集
 
 同実験において、モビリティに試乗体験をしていただく方を募集。(雨天中止)

〇申込サイト:https://kobecity-official-event.jp/form/2495
〇申込時 期:2022年1月22日(土曜日)9時00分から参加前日17時00分
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●科学技術ニュース●東京工業大学 など、全固体電池の性能を加熱処理で大幅に向上させ電気自動車用電池への応用に期待

2022-02-02 09:39:47 |    電気・電子工学
 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の小林成大学院生(博士後期課程3年)と一杉太郎教授は、東京大学のElvis F. Arguelles(エルビス アルグエレス)特任研究員と渡邉聡教授、産業技術総合研究所の白澤徹郎 研究グループ付、山形大学の笠松秀輔助教らと共同で、全固体電池の固体電解質と電極が形成する界面の抵抗(界面抵抗)が、大気中の水蒸気によって大きく増加し、電池性能を低下させることを発見した。
 
 さらに、増大した界面抵抗は加熱処理を行うことによって1/10以下に低減し、大気や水蒸気に全く曝露せずに作製した電池と同等の抵抗に改善できることを実証した。つまり、全固体電池の低下した性能を、加熱処理だけで大幅に向上させる技術を開発した。

 高速な充電や高い安全性が期待される全固体電池は、リチウムイオン電池の代替に向けて活発な研究が展開されている。しかし、固体電解質と電極が接する界面における抵抗(界面抵抗)が大きく、充電に要する時間がリチウムイオン電池より長くなることが課題だった。

 同研究では、全固体電池に用いる電極が大気中の水分に由来するプロトンの侵入によって著しく劣化し、電池性能の低下をもたらすことを明らかにした。しかし、加熱処理により、その低下した性能が大幅に改善することを見出した。そのメカニズムは、Liイオンの移動を妨げるプロトンを除去することであると多面的な分析や計算によって明らかにした。
 
 この成果は、全固体電池の実用化に向け、大きく貢献するもの。<産業技術総合研究所(産総研)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「AI技術を活かすためのスキル」(Daniel Vaughan著/オライリー・ジャパン)

2022-02-02 09:39:15 |    人工知能(AI)



<新刊情報>



書名:AI技術を活かすためのスキル~データをビジネスの意思決定に繋げるために~

著者:Daniel Vaughan

監訳:西内 啓

訳者:長尾 高弘 

発行:オライリー・ジャパン

 現代社会は多くのデータで溢れているが、価値はデータや予測ではなく、意思決定によって生まれる。同書では、データの分析スキルを、ビジネス上の課題をより良い意思決定をもって処方的に解決するための能力であるとし、多くのユースケースを交えて解説。ビジネス上の問いの立て方からスタートし、達成したい成果を明らかにした上でそのためのアクションを逆算していく。不確実性や因果関係の処理によって生み出される問題なども詳しく論じる。
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