仙太の「雑杷ひとからげ」

「工房仙太」の新作紹介及び日々の雑想を連ねています。(ショップ http://k-senta.com/)

靴箱

2018年08月12日 22時51分48秒 | オーダーもの
 仙台市のT様よりのご注文です。

 東日本大震災の直後にミニスツールのご注文をいただいたのがご縁の始まりで、今回また仙太の杉製品が東北の地で活躍することになりました。嬉しい限りです!



 箱組みは何度やっても難しい。手作業で切って削って磨いたものを隙間なく組むのは難しいです。
  
 寸法をきっちり揃えるのは当然ですが、これがなかなかそううまくいかないのが実情で、そこを何とか接着・固定でカバーすることになる。

 

 やるたびに上達しそうなものですが、ずっとこればっかりやるわけではないので教訓を生かす機会が来ないまま記憶がどんどん遠ざかっていく。で、機会が来た頃には元の木阿弥という繰り返し。せめて3歩進んで2歩下がる程度にとどめたいものです。

 T様からはこれ以外に学習机のご注文もいただきました!現在鋭意製作中です。

 ありがとうございます!

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ワンダーベンチ

2018年02月16日 22時59分14秒 | オーダーもの
シンプルな杉製のベンチ。軽くてシンプルということの他に、このベンチには大きな特徴があるのです。それは…



なんと、スタッキング(積み重ね)ができるのです!

去年からよく行っている福知山ワンダーマーケットの実行委員会様よりご注文をいただきました。「3人がゆったり座れて、軽くて積み重ねて収納できるベンチ」

長さ150cm、少なくとも150kg~200kgくらいの荷重に耐える必要があり、そのくせ軽く、しかも積み重ね!という、おとぎ話に出てきそうな無理難題。
しかし、その注文と一緒に「ご参考になれば…」というお言葉と共に送られてきた写真にこのタイプのベンチがありました。サイズはこれの半分くらいでしたが。
そう、この機能性に富んだ素晴らしいデザインは私が考えたものではないのです。残念ながら。

まるっきりコピーするとアレなのでところどころ手を変え品を変えましたが、なにしろ脚が開いているので荷重がかかるとグシャッといってしまわないか、それが一番の心配でした。結果、現在までの耐荷重試験では270kgくらいまでは大丈夫というデータが出ています。たいしたものです。考えた人はえらい。

17脚のご注文!あと9脚です。ありがとうございます!
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N様テーブル納品

2017年10月30日 23時17分22秒 | オーダーもの
 名張市のN様最後の納品です。台所のカウンターと同じ高さのテーブル。1,700mm×700mmで、高さが830mmというちょっと大きめサイズです。

 近くの若いお母さん方相手に料理の講習をされているとのことで、その際にカウンターにくっつけてテーブルを広く使うということです。なるほど。



 そもそも去年のイガデハク(伊賀デザイン博)でこのそら豆スツールをみていただいたのがご縁の始まりでした。遠くのイベントも行っているといいことあります!

 食器棚、本棚、Big Box、そしてテーブルにそら豆スツールと、リビングを仙太色に染めていただきました。恐れ多くもありがたいことです。

 3回にわたっての納品もいよいよ終わり。行くたびにいろんなお話をさせていただいたので、おそらくもう行くことはないと思うとなんだか不思議な気がします。行くことがあるとすれば何か不具合が出て修理にうかがうというようなことで、あまり歓迎したい話ではない。

 またイベントでお会いしたいものです。

 ありがとうございました!

 
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N様本棚

2017年10月04日 21時38分51秒 | オーダーもの
 以前食器棚をお届けした名張市のN様。同じサイズの本棚をお届けしてきました!

といってもお届けしたのはお盆前…。ブログの更新をサボるにもほどがありますねー。

食器棚に比べりゃ扉もないし簡単なもんだとタカをくくっていたら大きな見込み違いでした。縦の仕切り板をすき間なくきっちりと作って、なおかつすき間なくきっちりとはめるのは予想以上に難しかった。

 以前、同じようなものを作ったときはダボ組みにしました。ところが、です。ダボで組むと両側から何らかの方法でプレスをかける必要がある。上から叩くだけでは絶対にすき間は無くなりません。
なので上下から角材で挟んでその角材をクランプで締め付けたのですが、天板の前部と後部は締まっても中央部は締まらない。前後部を締めれば締めるほど角材がしなるのでどうしても中央部にすき間ができてしまうのです。
 今回は一計を案じたのでなんとかうまくいきましたが、いいかげんに蟻組みを覚えないといかんなと痛感した次第です。



 撮影のときにN様が「食器棚の上に乗っているものを降ろしましょうか?」と言われましたが、「生活感があるほうがいいので」とそのままにしていただきました。そうしたら生活感の最たるもの、このお宅の主人公が登場してくれました!ご出演ありがとうございました!

 もうすぐオーダー第3弾のテーブルをお納めすることになっています。いましばらくお待ちください…。

 ありがとうございました!

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カホン

2017年08月31日 22時08分43秒 | オーダーもの
 何と、カホンのご注文をいただいてしまいました!福知山市のU様より。

 構造自体は要するにただの箱で、後ろに穴をあけて内部にちょっと音に色付けをする仕掛けをつけただけのものです。ネットで探してみても「カホンを作ってみた」的な投稿は山ほど出てくる。それほど誰でもわりと簡単に作れてしまうものですが、今まで作ろうという気は起こりませんでした。

 作ってはいませんが、実は持っています。私のような金のないバンドマンの強~い味方、〇〇ンドハウスで買いました。5,000円で。急にステージで必要になり作る余裕がなかったためですが、安モンでもちょっと改造すればまあまあそこそこの音が出るようになりました。



 しかし、5,000円のがあるかと思えば数万円のものもあります。これは一体何が違うのか?作りが違う、材料が違う、塗装が違う、何よりブランドが違う、ということでしょう。私のようなこだわりの薄いバンドマンにはそこまでの代物は必要ないですが、これは注文品なので少なくとも作りと材料と塗装はしっかりしたものにしなくては。
 
 

 仙太製ですから前後意外は勿論杉板です。天板はダボで組みました。音の色付けはスネアドラムのスナッピーを使用。
 着色はいつもの柿渋ですが、これは楽器なのでオイル仕上げではなくかっちりと油性のウレタン仕上げにしました。

 あとはちゃんとお役にたってくれることを祈るばかりです。

 ありがとうございました!

 

 

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ミニスツール&テーブルセット

2017年08月13日 22時47分53秒 | オーダーもの
 東京都町田市のN様より「ミニスツールと、それに合うテーブルを」というご注文をいただきました。



 座面に「白太(しらた)」と呼ばれる杉の木の辺材部分をストライプ状に配したものを以前ブログに載せたのを気に入っていただいたようなので、テーブルの座面にもそれを取り入れました。
 同時に、「節を遠慮なく使ってほしい」といううれしいご希望も。これまた喜んで取り入れさせていただきました。



 白太も節も木材業界の常識では普通使用を避ける部分です。白太の無い赤身部分の、しかも節の無い無地の材が最も「上等」とされているからですが、業界の常識は必ずしも一般のお客様のお好みには沿っていないという典型的な例でしょう。



 自分で意図したものではありませんが、「杉の家具シリーズ」続いています!

 ありがとうございました!末永く使っていただけますように。
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食器棚 納品

2017年07月05日 21時04分08秒 | オーダーもの
 行ってきました!三重県名張市。台風一過とはいえまだ余韻の雨が残る空模様でしたが、幸い搬入のときは降られずにすみました。

 作ったものの、この杉の節をどんどん使ったテイストは気に入ってもらえるのだろうかという一抹の不安は正直ありました。なのでこの杉のフローリングを見たときはうれしかった。これなら大丈夫やなと。もともと昨年12月のイガデハクでそら豆スツールを見ていただいたのがきっかけでいただいたお話なので、余計な心配だとは思うのですが。



 3段の棚板はそれぞれ3段階の可変式。ちゃんと使えるといいのですが。

 実はこの右側に置く同じサイズの本棚もご注文いただいています。あと、作業台を兼ねたテーブルも!がんばります!

 ありがとうございます!



 名張まで行ったついでに、3年前の納品以来一度も行っていない滋賀県八日市のくつろぎ茶・幸さんにおじゃましてきました。(写真はオープン前のものです。)

 名張―八日市間は直線距離にして約50km。2時間の行程です。これが「ついで」と言えるのか?

 京北―八日市間は約3時間。京北―名張間も3時間なので所要時間だけでいえばこの3点は二等辺三角形であり、名張―八日市間はその底辺ということになりますが、走行距離は京北―名張間の方が長いので、少なくとも八日市へ行く「ついで」に名張へ行くよりは充分「ついで」と言えるのではないでしょうか。

 まあそんなことはどうでもいいのですが、3年ぶりのくつろぎ茶・幸さんは満席大繁盛で、当たり前ですがすっかりお店になっていました。3年も経過したテーブル、椅子たちははたして大丈夫なのだろうかと、こちらは一抹どころではないかなりの不安を抱えていたのですが大丈夫でした!

 ボールペンなどの小物類を置かせていただけることになり、見本を見た常連さんたちからも好評をいただきました。やはりface to face のコミュニケーションは何物にも勝るご縁です。

 ありがとうございます!これからもよろしくお願い致します!
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食器棚

2017年06月27日 20時37分06秒 | オーダーもの
 今年の誰か宛の年賀状に、「今年のテーマは『杉の家具』です!」と書いた覚えがあります。たいしたプランもポリシーもアイデンティティーもあったわけではなく、ただ何の気なしに書いた一言ですが、これがどうも実現してしまっているのです。
 2月のKEIHOKU styleのディスプレイ棚、先日の一枚板テーブルに続いて今取り組んでいるのはなんと食器棚。三重県名張市のN様よりのご注文です。

 高さ930mm、幅1,400mm。 サイドボード的な横長のデザインです。

 

 棚板。これも勿論無垢の杉板です。反りが心配なので裏に桟木を付けました。



 扉は3枚。得意の桧枠杉板張りです。得意というよりワンパターンというほうが正しい。

 実はもう完成間近まできています。しかしまだ予断は許せません。心配事がいくつか…。なんとかうまくクリアーできますように!
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杉一枚板テーブル 納品!

2017年05月19日 22時16分08秒 | オーダーもの
 できました!もう納品してきました!

 漆は思ったとおりいい仕上がりです。やはりこれに勝る塗料はない。オイルなどと比べると確かに塗る手間はかかりますが、この仕上がりなら手間かけた値打ちは充分にある。
 表は5回塗っています。塗れば塗るほど良くなるのかもしれませんが、あまりウレタン塗装みたいにてかてかになっても困る。鈍~い艶が出ているくらいがいいのではないかと思っています。

 

 いい杢が出ています。おそらく木の株元の部分だと思われます。見る角度によって浮き上がって見えたり奥まって見えたり…。見ていて飽きません。
 
  
     天板(杉) ; カモノセログ (右京区京北)
     脚(桧) ; 田中木材 (右京区京北)
     柿渋   ; 渋新 (河原町二条)
     漆    ; 鹿田喜造漆店(麩屋町仏光寺)

 オール京都で固めました!

 ご注文ありがとうございました!
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杉一枚板テーブル 柿渋塗り

2017年05月10日 22時33分01秒 | オーダーもの
 研磨が終了。着色にかかりました。いつもの柿渋です。

 柿渋は自然の塗料であり、着色は勿論、防水・防虫・防腐効果をあわせ持つという無敵の着色剤ですが、長期間置いておくとゲル状に凝固するという難点があります。その点河原町二条の「渋新」さんの柿渋は固まりにくいような気がする。さすがは江戸時代から続く老舗といったところでしょうか。
 一升瓶を持っていくとおばさん、もしくはおじさんが店の奥の大きな木樽から柄杓(ひしゃく)と漏斗(じょうご)で入れてくれます。別にペットボトルでもいいんですが、一升瓶を持って買いに行くという行為やシチュエーションに風情があっていいのです。
 いつまでも続いてほしいと願うばかりです。

 

 脚はこれです。立てればテーブル、寝かせば座卓という2ウェイタイプ。一見安定悪そうですが、これがなかなかどうして天板を置くとしっかりします。天板が重ければ重いほど安定するようです。

 着色ができたらいよいよ仕上げの塗り。広葉樹の板ならオイルでもけっこういい光沢になりますが、杉、桧などの針葉樹はイマイチ艶が出ないので漆を塗ることにします。さてその仕上がりや如何に!
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