仙太の「雑杷ひとからげ」

「工房仙太」の新作紹介及び日々の雑想を連ねています。(ショップ http://k-senta.com/)

囲い付きまな板

2020年11月03日 20時47分18秒 | オーダーもの
ちりとりではありません。まな板です。3方に囲いが付いていて、奥の角には水抜きのための穴が開いています。



私が子どもの頃、この地域でまな板といえばこの形が普通でした。主に野菜用で、切った野菜がこぼれないので便利なのです。魚には魚用のまな板というのがちゃんとあって、それは幅50cm、厚みが3cmくらいの板に下駄のような脚が付いたものでした。時代と共にただの一枚の板で何でもかんでも間に合わせるようになってきたのですが、まあ確かにそんな大きな物を2つも置いていると場所をとって不便であることは間違いなかったのです。

このたびこの昔懐かしいまな板を作ってもらえないかというお話をいただきました。だいたいのイメージは頭にあるものの、私のイメージとお客様のイメージが同じとは限らない。できれば現物を見たいものだと思うのですが我が家にはもう何十年も前から無いので近所の方に聞いてみました。物持ちの良い方はいらっしゃるもので、3番目に聞いた方がなんと新品を保管しておられました!私のイメージよりひとまわり小さいのですが、それは自分が子どもの時の記憶だったためのようです。



総桧で作らせていただきました。3丁のご注文だったのですが、お納めしたら気に入っていただけたようでまた追加で3丁のご注文をいただきました。
ありがとうございました!





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