仙太の「雑杷ひとからげ」

「工房仙太」の新作紹介及び日々の雑想を連ねています。(ショップ http://k-senta.com/)

これがテーブルになります。

2019年06月30日 00時25分52秒 | オーダーもの
杉一枚板のテーブルができました。
天板の耳は長期間皮がついたままだったので無数の虫食い穴があいていますがこれはやむをえないです。今はもう虫はいないです。大丈夫。



脚も完成。
この脚にあの天板が乗った写真はないのか?というご質問が聞こえてきそうですが、ありません。あの天板はわりとしっかり重いのでついつい面倒になってしまって…。納品のときに撮りたいと思います。

ところで今日の記事のタイトルですが、「これがテーブルになります。」これはこの状況をそのまま表わす言葉として何らおかしなところはないと思いますが、最近ではちゃんと完成したものを指しても「これがテーブルになります。」という言い方を日本中で当たり前にするようになってしまってます。

「右手に見えますのが京都タワーになります。」この言い方に違和感を感じる人はほとんどいないのかもしれませんが、私は未だにこれに馴染むことができません。「京都タワーです。」でいいじゃないかと。
「え?これから京都タワーになるの?じゃあ今見えてるあれは一体何なん?京都タワーの幼虫ですか?」などという嫌味のようなことを言いたくなる。

数年前にコンビニなどでお金を払ったときに「1,000円からお預かりします。」という言い方が日本中を席巻したことがありますが、これも「1,000円お預かりします。」になんでわざわざ「から」を付けんねん?という話。私はこれを聞くたびに「1,000円からどこまでお預かりするんですか?」と腹の中でつぶやいたものですが、今ではこの「〇〇から」を耳にすることはほとんど無くなりました。

「〇〇になります。」もそれと同じようにいずれ姿を消すのか、それとも普通の日本語として定着するのか見守りたいと思います。

新しいものに適応できないおっさんの愚痴でした。

テーブル片足と黒マスク

2019年06月18日 21時16分13秒 | オーダーもの
テーブルの脚が一つできました。これを両サイドに立ててつなぎを入れます。
下敷きになっているのが天板。杉といえどもこのサイズになるとけっこうな重さです。

前回の続き。

木の家具40人展の会場は名古屋市の栄。栄といえば京都で言うなら四条河原町に相当する繁華街でしょう。(この認識は正しいのでしょうか…。)
道行く人を何となく見ていると、京都の町を歩いている人と服装の感じが何となく違う。ファッションには詳しくないので何がどう違うのか説明するのは無理ですが、確かに言えることが一つありました。

名古屋では黒マスクが流行っている。

別に流行っているわけではなく普段からこんな調子なのかもしれないし、別に名古屋に限ったことでもなく全国的にこんな感じなのかもしれない。でも少なくとも京都では滅多に見かけない黒マスク姿が名古屋では明らかに多い。10倍くらい多いように思える。それも女性男性に関わらず。

だからどうというわけではありませんが、所変われば品変わる、というお話でした。

杉テーブル&ベンチ

2019年06月15日 22時25分43秒 | オーダーもの
70mm厚の杉板。これでテーブルとベンチを作って欲しいというご注文です。ありがとうございます!



もう一枚同サイズの板があり、それを脚に使ってほしいとのことで取り掛かっています。
このあたりの杉にしては珍しく木目の細かい銘木です。吉野杉と見まごうばかり。心してかかりたいと思います!

話は変わりますが・・・
今年の「木の家具40人展」は不調でした。単に売上げが少ないだけならまあよくあることなのですが、他にもいろいろなことが重なって…。

そもそもレベルの高い人ばかりのところへ無理を承知で首を突っ込みに行っていたわけですが、王道の家具とはちょっと違うテイストでお客様の目先を変えることができれば…という逃げ道に活路を見出したい思いで続けて参加してきました。勿論他の出展者の方から刺激をいただくという大きな目的もあり。

ところが今回は準備不足もあって目新しいものもできないまま臨むことになり、自分のレベルの低さと展示会に臨む意識の低さを思い知り、私自身も私の出展物も肩身の狭い思いで過ごす3日間となりました。
このまま事態が打開できないと来年の出展は難しい。いや、40人展のことはともかくとしても今後の自分自身の在り方を考えないといけないような気がする。

還暦を前にして岐路に立たされることになるようです。