仙太の「雑杷ひとからげ」

「工房仙太」の新作紹介及び日々の雑想を連ねています。(ショップ http://k-senta.com/)

古代琴

2021年02月12日 21時02分30秒 | オーダーもの
古代琴できました!というか、先月末にできています!

写真上が欅(ケヤキ)、下が栃(トチ)です。全長60cm。膝の上に置いてちょうどいい具合に演奏できるサイズでしょう。右側の出っ張り部分に弦を固定して張る仕組みです。なので欅が5弦で栃が6弦ということです。





裏側は「槽(ふね)」と呼ばれる共鳴箱になっています。



試しにうちにあったタコ糸を張ってみました。ちなみに縄文、弥生時代には絹糸の弦を使っていたらしい。
鳴らしてみるとまあまあそれなりの音は出ました。音を出すには弦はかなりしっかりと張る必要がありますが、張った弦の固定方法が問題。



頼まれていたわけではないですがついでに琴柱も作りました。栃の板の木端で。けっこうそれっぽくできたような気がします。

縄文、弥生時代の遺跡から出土しているとのことですが、この時代から音楽があったというのはすごいことです。しかも打楽器ならともかく弦楽器!中には超絶技巧の凄腕ミュージシャンもいたことでしょう。ちょっと覗いてみたいものです。

ありがとうございました!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿