地元の公民館の炊事場リフォームに伴い、すのこと踏み台のご注文をいただきました。
「所詮すのこだから…。」となめてかかっていたらこれがとんだ見込み違いで、予定の1.5倍ほどの時間がかかってしまいました。
まず、板のすき間はどれくらいがいいのか。はだしでも違和感なく歩けて、なおかつ持ち出すときに間に指を入れて持ち運べる寸法。しかも板の幅と全体の幅は決まっているので、その兼ね合いもある。困ったあげく3寸幅の板6枚と真ん中に4寸幅の板を貼るという変則技を使ってしまいました。これはこれでひとつのデザインだと主張することにします。
次に塗装。炊事場なので水がこぼれることを想定しないといけません。普通のオイルフィニッシュにするとこぼれたところが染みになるので面白くない。着色二スを塗ってしまえば簡単でいいのですがやはりどうも抵抗がある。
悩んだあげくいつもどおりの柿渋染めとオイル系にしました。ただしオイルは撥水性の高いターナーのクリアオイルラピッドを使うことに。以前、いつも使っているクラフトオイルを注文したつもりで間違って買ってしまったものですが、何が幸いするかわからないものです。
炊事場の入口の30cm近い段差を軽減するための踏み台。これからますます高齢化が進むこの地域なので、これは必需品になるのでは。私も他人事じゃありません。
昔ながらのかまど(このあたりでは「おくどさん」と呼びます。)はそのまま残りました。オイルショックが来ても大丈夫。
ありがとうございました!皆に気に入ってもらえますように。