仙太の「雑杷ひとからげ」

「工房仙太」の新作紹介及び日々の雑想を連ねています。(ショップ http://k-senta.com/)

泉涌寺

2011年08月31日 20時50分50秒 | 名所、旧跡
 東山の古刹、泉涌寺に行ってきました。ほとんど予備知識なしだったのですが、よかった!

 ここはなんと、皇室の菩提寺なんだそうで、歴代天皇が即位されたときにはここにご挨拶に来られるらしい。御所から移築された建物も多く、あちこちに菊の御紋があります。

 大門をくぐると長い下り坂の向こうに仏殿が見えます。これがまず新鮮な驚き。普通大概のお寺は奥へ行くほど坂を登ることが多く、石段があったりして足腰に不安のある方には厳しいこともあるのですが、いきなり坂を下るところはあまり知らない。そして何よりも彼方に見える仏殿の建物の美しさ!



 多くの寺社建築がそうであるように、この仏殿も外観の約半分は屋根です。それがまた現代建築では考えられないほど軒(のき)が深い。この長~い庇(ひさし)を柱なしで支えるために施された複雑な木組みが素晴らしい。
 「肘木(ひじき)」、「斗(ます)」、「尾垂木(おだるき)」、「隅木(すみぎ)」などと呼ばれる部材で軒を支えているわけですが、結局のところてこの原理で屋根の重みで持ち上げているわけです。
 どこのお寺へ行ってもこの木組みにしばらく見とれてしまうのですが、ここの屋根は一際美しいような気がする。総ケヤキ造り!昔はいくらでも木があったんですねー。

 楊貴妃観音、運慶作の三尊仏、御座所、塔頭の雲龍院など、見どころはいっぱいありますが、この仏殿にすっかり圧倒されてしまいました。

 今度は国内最大級という妙心寺の仏殿を見に行ってみよう。

 

ヒノキうづくりテーブル♯4 完成

2011年08月29日 20時16分30秒 | オーダーもの

 
できました!このタイプの脚は初めてやりましたが、なかなか使えるんじゃないか?今後のレパートリーに加えようと思います。



 「うづくり」というのは、木の木目を浮き立たせる加工のこと。全くの手作業、しかもかなり重たいめの作業なので汗だくになってしまいました。努力したからといってそれが必ず報われるほどこの世界は甘くないのですが、これでなんとかご勘弁願いたいと祈るばかりです。

白菜種まき

2011年08月28日 20時26分39秒 | 日記
 白菜の種まきがやっと終わりました。早朝の約1時間を畑仕事の時間にしていて、3畝(うね)の種まきに約3日かかりました。
 白菜や大根の芽は3日で発芽するので最初に蒔いたところはもう双葉が出ています。



 畑仕事は嫌いではないが、約3アールの家庭菜園を管理するにはできるだけ省力化しないと大変です。最大の敵である雑草を生やさないように、うちの畑は黒マルチというビニールシートですっぽり覆っています。見てくれは悪いですが手抜き農業には欠かせないアイテム。

 引き続き大根とかぶらの種まきにかかります。冬に向けての準備が始まりました。

ヒノキうづくりテーブル♯3 仮組み

2011年08月26日 21時40分30秒 | オーダーもの
 仮組みまでこぎつけました。

 天板サイズは1,200×800mm。いわゆる「お誕生日席」に座っても脚が邪魔にならないように幅を狭くしています。
 これでサンディングして本組みすれば脚はできあがりですが、肝心の天板の「うづくり加工」が待っています。初めてのことなので、うまくできるのか、またどれくらいかかるのかイマイチわからない。

 明日が正念場です。

地蔵盆

2011年08月23日 23時54分46秒 | 日記
 先日21日の日曜日、縁あって市内の地蔵盆に参加してきました!

 うちの地域では地蔵盆の習慣がないので人生初体験です。しかしなんとこの日は朝から雨…。時折止みながらも結局最後までなんとなく降っていました。地元の方によると、「夕立はあっても地蔵盆の日に一日中雨降りなんてことは未だかつて一回もない。」らしいです。どうも自分が降らせたみたいでなんとなく気が引けてしまいましたが、考えてみるとこの日に地蔵盆をやっているのはここだけではない。きっとそこら中でやっている。だからこれは不可抗力だ。百歩譲って不可抗力ではなかったとしても雨男は自分以外にも絶対いるはずだ!と自らに言い聞かせました。



 催しを用意するのは大人ですが、ヨーヨーをふくらませたり紙芝居を読んでくれたり、子どもたちが積極的に楽しんで参加しているのに感心しました。初対面なのにみんな人懐っこくてかわいい!久しぶりに童心に帰った一日でした。(年中童心やろ、という指摘もある。)

ヒノキうづくりテーブル♯2 天板及びその他材料

2011年08月22日 22時36分48秒 | オーダーもの
 材料が揃いました。天板が形になるとそれらしくなってきますが、まだまだ先は長いです。

 日曜日は終日雨。やっと畑が潤いました。がしかし!今後しばらくずーっと雨らしいです。秋雨前線がどうとか…。日照り続きで白菜、大根の種まきができなかったのに、今度は雨続きで畑仕事ができない事態に…。どうすればいいんだ!?

鳥の羽根と狐のカミソリ

2011年08月19日 20時45分19秒 | 日記
 茶色いのがトンビの羽根で、黒いのがカラスの羽根。時々そのへんに落ちています。
 羽根の大きさもそうですが、体もトンビのほうがひとまわりかふたまわりほど大きい。にもかかわらず力関係はカラスのほうが上のようです。カラスがトンビを追いかけているところはよく見ますがその逆は見たことがない。そのかわり「鵜の目鷹の目」というとおり、目はトンビのほうがいいのではないかと。田植えの時など、はるか上空からカエルなどを見つけて急降下で取りにきます。カラスは畑の野菜など、主に動かないものを漁りに来るイメージ。

 鳥の羽根はいいとして、狐のカミソリとは何か?



 これです。正確にはオオキツネノカミソリで、これによく似てちょっと花弁の細いのがキツネノカミソリだそうです。ヒガンバナの仲間ということで、これが咲くとそろそろ夏も終わりに近付くようです。
 まだ秋になっては困る。できていないことがいっぱいあります。えらいことです。

ヒノキうづくりテーブル

2011年08月17日 22時20分49秒 | オーダーもの
 「うづくりって何ですか?」と聞いてしまいました。ライフ吉川さんからいただいた今回の注文。お客さんから「天板はうづくり加工で。」というご指定だそうです。うづくりとは、木の夏目の部分をこそげ取って木目を浮き立たせる加工のこと。見たことはありましたがその名前は知らなかった。いつもお世話になっている北上さんにやり方を教わってサンプルを提出してOKをいただき、受注にこぎつけました。

 天板は1,200mm×800mm。少し小さめでよかったです。うづくり加工は手作業になるので1,500mmくらいになるとかなり大変そう。1,200mmでもなかなかのものですが、がんばります!ありがとうございます。



 ひまわりが満開になりました。この配色!まさしく真夏の花です。

出店予定

2011年08月14日 20時53分05秒 | 告知!
 (画像は浜名湖アートクラフトフェアHPより第2回の開催風景)

 9月24日(土)~25日(日)、第5回浜名湖アートクラフトフェアへの出展が決定しました!ここ3年ばかり毎年申し込んでことごとく落選していましたが、やっと出展許可をいただきました。

 浜松といえばヤマハのふるさと。楽器アクセサリーが、特に新登場のオカリナ笛が好評を博すのではなかろうかという、わらにもすがる希望的観測。ま、そうでなくても芝生の会場でこの写真のような快晴に恵まれたら万々歳です。

 高速で飛ばせば約3時間で行けるところですが、料金上限1,000円制度がなくなったので思案のしどころ。一般道でちんたら行こうかな。

オカリナ笛

2011年08月13日 21時07分45秒 | 新作
 「オカリナ笛」とは何事か?オカリナはそもそも笛ではないか。呼称が重複している。「ご飯メシ」とか「サンドイッチパン」と言うようなもので、これは名前としておかしい。
…と言われると思いますがしかし、これは「オカリナ笛」なのです。

 オカリナ形のアクセサリーを出して以来、「音は出ないんですか?」と言われ続けて数ヶ月。業を煮やして「音が出るようにしてやる!」と宣言したのが6月頃でした。それ以来めんどくさくてほったらかしていたのですが、とうとう重い腰を上げました。音の出るメカニズムは勉強してあったのであとは実践に移すだけ。



 やってみたら出ました!空気の入口と出口の穴をあけ、削った丸棒で気道を調節する。たったこれだけの加工で音が出るようになるのですが、その「これだけ」がけっこう難しい。
 音が出るようになると、ただの飾り物が道具に変身します。なんだか急に命が宿ったような気さえしてしまいます。もううれしくて今日は一人でピーピーピーピー吹いていました。

 くれぐれもお断りしますが、「ピー」と鳴るだけです。音階はできません。これはもう誰が何と言おうと無理です。ご了承願います。