仙太の「雑杷ひとからげ」

「工房仙太」の新作紹介及び日々の雑想を連ねています。(ショップ http://k-senta.com/)

カホン

2017年08月31日 22時08分43秒 | オーダーもの
 何と、カホンのご注文をいただいてしまいました!福知山市のU様より。

 構造自体は要するにただの箱で、後ろに穴をあけて内部にちょっと音に色付けをする仕掛けをつけただけのものです。ネットで探してみても「カホンを作ってみた」的な投稿は山ほど出てくる。それほど誰でもわりと簡単に作れてしまうものですが、今まで作ろうという気は起こりませんでした。

 作ってはいませんが、実は持っています。私のような金のないバンドマンの強~い味方、〇〇ンドハウスで買いました。5,000円で。急にステージで必要になり作る余裕がなかったためですが、安モンでもちょっと改造すればまあまあそこそこの音が出るようになりました。



 しかし、5,000円のがあるかと思えば数万円のものもあります。これは一体何が違うのか?作りが違う、材料が違う、塗装が違う、何よりブランドが違う、ということでしょう。私のようなこだわりの薄いバンドマンにはそこまでの代物は必要ないですが、これは注文品なので少なくとも作りと材料と塗装はしっかりしたものにしなくては。
 
 

 仙太製ですから前後意外は勿論杉板です。天板はダボで組みました。音の色付けはスネアドラムのスナッピーを使用。
 着色はいつもの柿渋ですが、これは楽器なのでオイル仕上げではなくかっちりと油性のウレタン仕上げにしました。

 あとはちゃんとお役にたってくれることを祈るばかりです。

 ありがとうございました!

 

 


ミニスツール&テーブルセット

2017年08月13日 22時47分53秒 | オーダーもの
 東京都町田市のN様より「ミニスツールと、それに合うテーブルを」というご注文をいただきました。



 座面に「白太(しらた)」と呼ばれる杉の木の辺材部分をストライプ状に配したものを以前ブログに載せたのを気に入っていただいたようなので、テーブルの座面にもそれを取り入れました。
 同時に、「節を遠慮なく使ってほしい」といううれしいご希望も。これまた喜んで取り入れさせていただきました。



 白太も節も木材業界の常識では普通使用を避ける部分です。白太の無い赤身部分の、しかも節の無い無地の材が最も「上等」とされているからですが、業界の常識は必ずしも一般のお客様のお好みには沿っていないという典型的な例でしょう。



 自分で意図したものではありませんが、「杉の家具シリーズ」続いています!

 ありがとうございました!末永く使っていただけますように。