炭素系燃料の消費は炭酸ガスを発生し、地球温暖化の原因になるということで人類は炭素系燃料の消費を減らす工夫努力をしてきましたが、なかなか減らせませんでした。たとえばジェットは長距離高速移動が可能で、地球の裏側に行くような旅行も容易になりましたが、ガソリンを大量消費します。ジェットはもうやめようという考えが出てきましたが、ジェットに代わる技術がありません。電気飛行機の技術開発が行われていますが、ジェット並みの速度を出せる技術はありません。電磁カタパルトで高速で飛行機を成層圏高く打ち上げ、しばらくは弾道で飛行し、最後は高速滑空して目的地に着陸するというアイデアがあります。最初の加速が早すぎると普通の人は体がおかしくなるので、許容範囲で加速するためには長距離カタパルトが必要かもしれません。実現性ゼロではないと思います。しかしアイデア段階です。
人類がジェットをどうしようかと悩んでいたら、今回のウイルス禍で人々がジェットで旅行しなくなってしまいました。ジェットで旅行したいができない状態になってしまいました。感染の心配がないジェット旅客機、感染の心配がない観光地の工夫が行われていますが、もう安価な旅行は復活しないのではないでしょうか。ジェット旅客機を使った観光産業の繁栄は当分ないと思います。ジャンボに詰め込まれて狭い椅子に縛り付けられ、5時間、10時間と耐えるようなジェット旅行は過去のものとなりました。地球の裏側に行くような観光旅行については、本当に観光地に行った気分を味わえる3Dの映像技術で我慢する人が増えるのではないでしょうか。
(注)クルーズ船によるのんびり海外旅行は一段と高くなると思います。利用者は暇がある大金持ちに限られます。
人類の知恵より、ウイルス禍がジェット旅行を減らしたのは皮肉なことです。
航空会社、ジェット旅客機メーカー、空港運営会社は、ジェット旅行産業の縮小に苦悩していると思います。これまでの投資が利益を生まないうちに損切りを強いられます。事業・仕事を縮小するだけで乗り切れるかわかりません。新事業・仕事を見つけることは容易ではないでしょう。
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