ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

地球を太陽にする愚

2020年07月29日 | 社会

7月28日、アメリカ、EU、インド、韓国、中国、日本、ロシアの7か国・地域の代表がフランス南部の核融合実験炉建設現場に集まって記念式典を行ったそうです。2025年に実験を開始する計画です。建設費総額は円に換算して約2兆5000億円です。2035年に実用化したいそうです。

記念式典で萩生田光一文科大臣が、安倍晋三総理のメッセージを読み上げました。「気候変動という地球規模の課題に立ち向かい、脱炭素社会を実現するには、革新的なイノベーションの創出が必要です。新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりの中にあっても強固な国際的連帯により引き続き本計画が力強く進展していくよう祈念いたします。」

ここで実験する核融合反応は二重水素(デューテリウム、D)と三重水素(トリチウム、T)を用いた反応です。持続的核融合に成功すれば莫大なエネルギーを得ることができます。

しかし持続的核融合に成功する確率は非常に小さいと思います。だから7か国・地域共同開発になりました。問題は大損失になる恐れが大きいだけではありません。この反応で高速中性子が発生します。炉壁に衝突すると炉壁の物質を劣化させます。炉壁の寿命が非常に短くなります。また炉壁の物質が放射化されます。炉の維持に非常に高コストが、また古い炉壁は放射性廃棄物になるが、その永久安全管理は無限のコストがかかります。原発より高コスト、危険です。実用化の可能性はゼロです。

安倍総理が言うように核融合は脱炭素になりますが、地球温暖化防止にはなりません。温室効果ガスは出ませんが、ものすごい熱を出します。地球表面を加熱します。地球温暖化の原因になります。

各国が核融合を採用したら地球は太陽になります。核融合技術者が実現を夢見る気持はわかりますが、無知な政治家を騙して大金を使わせたり、地球環境を破壊することは犯罪です。人類にとって核融合は核分裂よりはるかに危険な技術です。

太陽から地球に届く厖大なエネルギーを有効に使う技術こそ技術者が命をかけて追及すべき技術と思います。



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