ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

原子力施設をつくってしまった罰

2017年06月09日 | Weblog
原子力施設で恐ろしい事故が続いていますが、原子力は有望ではないとなるとますます人材が原子力施設で働かなくなる恐れがあります。
 
約40年前のことですが、私が勤めていた化学会社の研究者が原子力施設に出向を命じられました。
彼は大学で原子力工学を専攻した人でした。
私は本社の技術開発管理部門にいたので、彼が出向の挨拶に来た時、彼の心境を聞くことができました。
遺伝子異常の子供が生まれると大変だからもう子供をつくらない、被曝量はできるだけ少なくし、自分の体を大切にしたいと悲しい顔をして言いました。
40年前なのに原子力工学の知識のある人が原子力施設を危険と思っていました。
今ではもっと原子力施設を危険視する人が多いと思います。
 
政府は原子力施設で働く人の安全をもっと重視すべきです。
安全基準を上げるべきです。
安全のためにコストがかかってもいいと思います。
コストが高くて原子力施設を維持あるいは解体できないと思ってもコストをかけるべきです。
そうしないと人材が集まらず、恐ろしい事故が増える一方になるからです。
 
原子力施設をつくってしまった罰です。
損と思っても安全にコストをかけないと大損することになります。
国の施設であれ、会社の施設であれ、また維持であれ、解体であれ、ちゃんと安全にコストをかけないと恐ろしい事故をおこすことになります。