EEKの紀行 春夏秋冬

紀行&散策を画像を交えた紹介です

秋山好古 揮毫石碑紀行 45番目「安楽寺」

2009年12月06日 | 往年の名車 メグロ
秋山好古 揮毫石碑紀行 45番目「安楽寺」
 
石碑紀行11番から45番と飛びます・・これは最新版の石碑発見の為である。・・次回から元に戻る。

 
12月4日大阪から秋山兄弟生誕地に来られた(宇和島市吉田町出身)方から吉田町の安楽寺さんに秋山好古揮毫の「忠魂碑」がありますとお教え頂きました。早速、安楽寺さんに所在を確認したところ「ありますよ」との連絡を頂き本日(6日)取材に行ってきた。

大正13年に建立し場所は、小学校の傍で、昭和20年10月に米英連合軍部隊が進駐して来てこれを見た将校から「マッカーサー連合軍最高司令官からの命令で撤去せよと」撤去指示が出され、その時住職曰く、「私が罪を被るから我が寺に引き取り再建立する」と言われそれから安楽寺が守って来たと今日伺った。

安楽寺に行って見ると、山下亀三郎氏寄進の注連石があり由来を伺うと、山下家と安楽寺は、親戚同様の付き合いをしていると聞き、帰りに山下家にも寄ってみた。山下家は、庄屋の家系で、七人兄弟の末っ子の山下亀三郎氏は、山下汽船(現・商船三井)の創設者で、秋山眞之は彼の箱根の別荘で亡くなったのである。

今日、好古揮毫石碑の話を聞くと戦後進駐軍の命令で撤去廃棄された好古揮毫の石碑が沢山あったのではないかと思った。13番目に紹介する石碑も松山市の小学校校庭に有った石碑「天壌無窮」これも進駐軍の命令で撤去命令排除されたものである。・・・これは義務教育の場に揮毫者「陸軍大将」の肩書きの石碑があるのがだめだったのではないかと思う。

奥さん曰く、「現代の人々は、この時代のことなど無関心になりました。今回NHKで坂の上の雲が放映される事は、時代を振り返り良きものはどしどし取り入れて立派な国づくりの一翼になればいいですね」と語った。
私も同感である。これからも好古揮毫の石碑調査を継続して行く心構えを強くした。
11月7日に千葉県習志野市大久保町、薬師寺・三橋住職からの情報で新潟市に好古揮毫の石碑の存在が判明した。取材は来春行く事にしている。

秋山好古揮毫の石碑写真集に掲載なし
平成21年12月6日に写真取材をした。

1.碑   文 : 忠魂碑
2.所 在 地: 宇和島市吉田町河内甲371  安楽寺
3.揮 毫 者: 陸軍大将 秋山好古
4.建 立 者: 記載無し
5.建立年月日: 大正13年11月 
6.碑石大きさ: 高さ 1m56㎝  横幅 82㎝  厚さ 21㎝

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋山好古 揮毫石碑紀行 11番目「両新田神社」

2009年12月06日 | 往年の名車 メグロ
秋山好古 揮毫石碑紀行 11番目「両新田神社」

両新田神社は、新田義宗(南北朝時代の武将・新田義貞の3男)が各地転戦
し、応永10年11月(1403年)当地山麓で卒・脇屋義治は応永10年
8月当地にて卒・天文17年(1548年)3月18日河野道直は二廟を建
立し、上新田廟・下新田廟社と称えたと言う、その後、二廟を合祀して両新
田神社と改めた由緒ある神社である。

さて、この境内に好古揮毫の石碑があると伺い行っていくら探しても見つか
らぬ石碑・・カメラを片付けて帰ろう鳥居をくぐった時「オーイ仙波君、わ
しが書いた石碑はここぞな・・そんな声が聞こえた。ふと振り向き鳥居を見
るとなんと、鳥居にある神社の社号を揮毫してあった。

「好古さん、今日は」とやっと見つけた石碑に思わず一言。
「仙波君、おまい(お前、好古の口癖)は、わしの後輩の仙波太郎中将の孫か?」
「いいえ違います。私の父は旧日本陸軍関東軍中尉で昭和20年4月ニューギニア島サラワイ島で戦死しました。父は、北豫中学校を昭和5年に卒業しましたので秋山校長の教え子です」

「そうか、そうか、仙波君の子供かご苦労じゃったの・・・」
あたりには誰もいない静寂の中で、石碑と対面して好古大将と会話した感じであった。
てっきり地上に在るものと思い込んで探すと見つからないので以後心して探す事にした。

秋山好古揮毫の石碑写真集P20にある。
平成17年6月29日に写真取材をした。

1.碑   文 :  両新田神社
2.所 在 地:  松山市河中町295番地 「両新田(りょうにった)神社(じんじゃ) 鳥居社号額」
3.揮 毫 者:  陸軍大将 秋山好古
4.建 立 者:  記載無し
5.建立年月日: 大正14年 
6.碑石大きさ: 縦 80㎝  横 50㎝  厚み 15㎝
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする