けっかけ待ち

午後の東京市場は下げ幅を縮めて小幅安の展開です。
今日の外国人の買い越し基調の大きな変化はなく
狼狽売りは限定的でした。
また、連日の大幅下落でかなり過熱感は沈静化しました。
後は為替とニューヨーク市場の動向しだいで
ひとまず自立反発があっても不思議ではありません。

この水準で下げ止まれば業績の見通しの良い銘柄中心に
物色意欲が戻ってくるかもしれません。
ただし、目先11000円の壁を乗り越えるのは厳しく
なったかもしれません。

例年2月から3月にかけて調整局面を迎えるケースが多く
日本株も四半期決算の発表が終わると買い材料に乏しくなります。
これからは好材料がでたら余り強気にならず、押し目買いに
徹することも必要です。

この局面では大怪我をしない投資を心がけたいと思います。
買い時は何度もあるということを肝に命じて。

予想外の出来事には弱い

まさかこんな形で調整局面が訪れるとは予想外でした。
確かにテクニカル面では騰落レシオ、移動平均からの乖離等々
過熱気味だったのは確かです。
しかし今週急落するとはほとんどの人が予想しなかったはずです。

大量の外人買いとこれから発表になる四半期決算への期待
それと専門家の強気の見方ですっかり安心してました。
まあ、想定内のことであればこんなに売りがかさむ事も
なっかたでしょうけど。

週末のニューヨーク市場がまた200ドルを超える下げだった
ことで週明けの東京市場も下げて始まる見込みです。
下値の目処は10300円だとか10100円だとかいってますが
まさか明日はそこまで下げないでしょう。
100円から200円安くらいを予想していますが
後は外人動向しだい、それと国内の機関投資家が押し目を
買ってくるかで状況はかわってきます。

東証が新システムに移行してから大型株でさえも売買の
処理スピードが格段に早くなり下落から戻り歩調になると
あっという間に値が動いてしまいます。
前もってある程度の値段で指値しておかないと
とてもじゃないですが、買うことが出来ません。

来週の月曜日が当面の安値になると思いますが
確信があって言っている訳ではありません。
ただ、米国は金融業のウェートが高いのに対して
日本は輸出型製造業のウェートが高いという特徴があり
アジア向け輸出をけん引役として日本株には業績の更なる
増額修正が期待できます。

資金にゆとりのある人は来週はうまく押し目を拾えれば
大きな投資成果が得られるんじゃないでしょうか。
年末に高値を付けて調整中のＮ自動車などはそろそろ
押し目を拾ってもいいのではないでしょうか。

天国と地獄

昨日はうまく押し目を拾うことが出来て上々のタイミングだと
思っていたら、一夜明けたら何とザラ場で300円を超える下げ
引けは277円安の10590円。
今年上昇したほとんどを今週帳消しにしてしまいました。
金融界にとってオバマはすっかり貧乏神の役回りだ！
そんな恨み辛みを言いたくなります。

本当に一寸先は闇です。
昨日の勢いなら今日は10900円乗せ挑戦と思われましたが
誰が想像したでしょうか、今週末の終値が今年の安値に
沈むなんて。

株価の最後のよりどころは業績です。
もちろん今回相場を引っ張ったのは輸出関連銘柄なので
為替が90円を大きく割り込まないという前提ですが
まだまだ日本株は見直す余地は大きいと思うのですが

今日の下げ相場での救いはソニーやパナソニックがマイナスで
終わったのですが、意外に底堅かったことと日立がプラスで
引けたことです。
これらの銘柄には引き続き外人買いが入っているのでしょうか。

まあ今年のスタートラインに戻ったつもりで来週に期待しましょう。
日本株に関しては急激な円高の進行でもない限り来週は
戻りを試す展開になると思いますが。

とりあえず反発

東京市場の前場は一時10700円割れがあったものの為替の
落ち着きなどから押し目買いで39円高の10776円で引けた。
引け後発表された中国の2009年のＧＤＰは8.7％の伸びで
市場予想（8.5％）を若干上回った。

今週は3日続落で245円下げた。
下げてくると弱気の見通しが幅を利かせ、中国のＧＤＰの
予想以上の伸びも今度は引き締め懸念として台頭し
今年の経済の原則懸念として語られる。

それだけ今の世界経済は日米欧の不振を中国を中心とする
新興国の経済成長に依存する姿として映し出しているのでしょう。
日米とも指数が高値圏にあるので少しの物音でも時には
過剰反応する状況が続きそうです。

サムスンに勝つには

今日の日経新聞はJAL関係の記事で埋め尽くされていました。
その中で小さな記事ですが韓国のサムスンがレンズ交換式の
デジカメを発売した。という記事が目に付きました。

サムスンは液晶パネル、DRAM、フラッシュメモリー、薄型テレビが
世界首位で携帯電話も世界２位です。
そのサムスンが日本のお家芸とも呼べるデジカメを次の柱として育成する。

そのサムスンは太陽電池やリチウム電池にも参入するという記事が
以前新聞に載っていました。
サムスンの得意技は投資を一気に加速してマーケットシェアを握る。
その意思決定の速さでここまで成長してきました。
これからあらゆる分野でサムスンとの競争は激化していくでしょう。

日本のメーカーでサムスンと伍して競争していくのにはオールジャパンで
戦っていかなければ勝ち目はありません。
デジカメや携帯電話など日本にはメーカーが多すぎます。
これからグローバルに戦っていくのにはもっとスケールメリットを
伴ったメーカーしか生き残れません。
その意味では電機、精密業界で大掛かりやＭ＆Ａが起こるかもしれせん。

今日の東京市場の前場は53円高の10818円で引けました。
ニューヨーク市場の新高値、円相場も91円台前半と言う割には
伸び悩みました。
寄り付き段階での外国人投資家の500万株の売り越しが影響したのでしょうか。
先週までの熱気は感じられませんでした。
これからは決算発表を睨んで業績の良し悪しの振り分けが株価を
決定するのでしょう。
その意味ではトヨタの値動きに注目しています。