kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

メガバンクはどこまで買えるか

2010-12-24 08:46:59 | 日記
米国市場の金融株高から東京市場でもメガバンク3社をはじめ
金融株が今月に入り活況を呈しています。12月1日から22日
までの上昇率は三菱UFJが約12%、三井住友が13%、みずほ
が15%上昇しています。

たしかにPBRは0.7倍台から0.8倍台と解散価値の1倍を下
回っています。また需給面でみると信用買い残高はピーク時か
らおよそ半減しています。金利上昇は利幅の拡大で銀行株には
プラスに働くと囃しています。またこのところ外国人投資家の
買い注文も多く流入しているようです。

しかしRBRが1倍を下回っている銘柄は銀行株以外にもたく
さんあります。また欧米の銀行と違って日本の銀行のビジネス
モデルはローリスク、ローリターンであり今の収益構造ではと
ても大きな成長は見込めません。遅ればせながら海外進出を乗
り出していますが、成果が出るのはまだ何年も先です。

当面は国内での貸し出しによる収益と投信等の手数料収入の積
み上げしかないのが現状ですが、そもそもデフレの続く国内で
は資金需要が余りありません。また翼下の消費者金融の武富士
の破綻から再び過払い金の請求が増加しそうです。それに事業
会社との持ち合い株の解消売りも予想されます。また過去2年
続けての大幅増資で発行株数はかなり増えています。

以上のことを総合すると出遅れで一定の水準訂正は今後も続く
かも知れませんが、現在の株価から2割も3割も上昇は見込め
ないというのが結論です。
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