kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

売買代金の膨らみはどんなサイン

2024-02-08 06:07:04 | 日記
7日の日経平均は小幅安(40円)で終わりました。ザラ場3万6000円を割れる場面もありました
が、すぐに戻したことなどから6000円を割れ込むと押し目買いが入るようです。先週の信用買
い残高が大幅に増加したように逆張りを好む個人投資家は押し目買いの水準を3万6000円割れ
あたりを想定しているようです。

相変わらず決算を材料に個別物色が続いています。トヨタのような時価総額が首位の銘柄が決算
の内容が伝わった2営業日で9%も上昇し10年来高値を連日更新しました。ホンダやスズキ、日産
といった他の自動車銘柄にも買いが広がりました。

先週から売買代金が4兆円半ばまで膨らみ6日は5兆円をと7日も4兆9000億円と高水準を続けていま
す。トヨタに限らず業界を代表する銘柄で好業績な企業(三菱重工、日立)が今月高値追いを続け
ている背景には株式市場に流れ込むマネーが膨らんでいることの証明です。売買だ高水準で推移
しているのは売り物をこなすだけの買い需要があるということです。このエネルギーを保てれば
更なる高値を目指すことになりそうです。

再び巨額な株主還元を発表した三菱商事も急騰しました。この急騰で商社時価総額首位に再び立
ったようです。商社セクターと海運セクターは今期減益ながら高水準な利益を背景に株主還元を
強化する企業が増えています。

成長投資や株主還元の強化は最早後戻りはできません。岩盤とみられていたトヨタグループの持
ち合い解消も進んでいます。トヨタ株高の背景は勿論好業績ですが、グループ株の持ちあい解消
による資本効率の改善も大きいようです。

京セラのように巨額な金額になっている政策保有株(主にKDDI)の行方が尚もハッキリしない企
業への風当たりはいよいよ強まりそうです。成長投資も余り行わず余剰資金をため込む企業や政策
保有株売却に後ろ向きな企業は株主総会を控えて投資家からの視線は厳しさを強めそうです。

9日はミニSQです。1月のSQは幻に終わり調整は避けて通れないとみられていましたが、1月SQ値
を上回って推移する営業日が多かったことからやはり日本株は世界市場の中でも注目が高いのでし
ょう。今週末には多くの企業で決算発表が終わり今期業績の全体像がみえてきます。

大型銘柄でも何でもいい訳ではありません。業績による選別ははっきりしているようです。ダイキ
ンは振るわない決算発表を受け一時11%安でした。積極的な設備投資で借入金が膨らみ金利上昇で
支払い利息が膨らんだことや米国や欧州で空調事業が不振でした。欧州ではウクライナ侵攻でガス
暖房からエネルギーコストに崩れたヒートポンプが売り上げを伸ばしましたが、補助金の削減やガス
価格の下落で成長にブレーキがかかったようです。

ダイキンに限らずヒートポンプに強いパナソニックや三菱電機も需要減で空調部門は不振でした。
ダイキン株は昨年7月の高値から業績低迷を先取りするように下落に転しました。年明け以降日経平
均の急伸で反発しましたが、失望決算で改めて売り直されました。来期業績が今後を占いことに
なりそうです。
今後は来期業績の品定めが活発になりそうです。
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