kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ユニコーン狂騒曲その後

2023-10-24 05:15:02 | 日記
23日の日経平均はほんの僅かですが、3万1000円を割れて引けました。今週も下値不安が
続く1週間になりそうです。3万1000円を割れた事から下値目途は10月4日の3万526円(ザ
ラ場安値は3万486円)になるのでしょうか。

10月安値時よりも市場環境は悪化しています。中東情勢の悪化から原油価格の上昇とそれ
に伴うインフレの高まりが懸念され先週も米国の長期金利の上昇で株式が売られました。
特に金利のとの見合いで割高感が指摘されるグロース株には売り圧力が高まっています。

米国ではナスダック指数が日本では旧マザーズ指数が特に軟調でした。東京市場でも内需
系の成長株が安値を更新しています。コンテンツ配信のUUUMやクラウドファンディング
のプラットフォーム構築のマクアケ23日に10年らく安値を更新しました。

両銘柄は旧マザーズ市場から東証グロース市場に鞍替えした銘柄です。両銘柄とも成長期
待の高い銘柄として2019年から2020年にかけて大人気になった銘柄です。マネーフォワード
やラクスルなど同時期に人気化した銘柄は揃って下げ止まらない状況です。

低金利時代から金利上昇局面になり日本でも長期金利はじわじわ上昇しています。増配も
自社株買いも期待できないグロース銘柄は環境の変化で大きな調整局面に突入しています。
この苦境の中で再び成長期待が高まった銘柄が次の主役になるのかもしれません。

アマゾンも2000年のITバブル崩壊後に成長した銘柄です。日本でもアマゾンのようにたく
ましく成長する企業が出てくるのでしょうか。一方成長企業というレッテルをもう貼れな
い企業が圧倒的に多くあるということも事実です。

最近ユニコーンという言葉がほとんど聞かれなくなりました。韓国のEC大手のクーパン
インドネシアのゴシック、シンガポールのグラブの株価を見ればコロナ禍でのユニコーン
狂騒曲だったのかもしれません。株価低迷が金融の引き締まりだけなら投資環境が好転す
れば株価の戻りは期待できるでしょうが。

コロナ禍での低金利のカネ余り環境下でのバブルだったのなら多くの銘柄の戻りは余り期
待できないかもしれません。成長株投資はもう一度その成長性と将来性をしっかり調べる
必要がありそうです。ピーク時の株価の1割程度まで下落したという事実をよく考えなけ
ればなりません。

成長株投資で大事なのはもちろん大化けする銘柄を掘り当てることですが、もし見通しが
外れたと思ったら躊躇いなくロスカットすることです。間違ってもナンピン買いで投資額
を増やしてしまうのは避けなければなりません。
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