kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

拡大は終息へ

2022-08-31 06:49:09 | 日記
30日の東京市場は米国市場の下落にも拘わらず上昇しました。終値は316円高と
前日に割り込んだ2万8000円を回復し一定の底堅さを示しました。30日のNYダ
ウは308ドル安と続落しましたが、今日も東京市場は粘り強さを発揮できるので
しょうか。

当面の堅調さが見込める東京市場ですが、米国市場を起点とした株安に再び同調
する懸念は拭えません。6月以降海外投資家は日本株を2兆9000億円買い越しまし
たが、現物株は僅か2000億円です。残りの2兆7000億円は先物での買いです。

6月からの上昇過程で幅広い銘柄が底上げされたのは指数への先物買いが少なから
ず影響しています。相場のトレンドに追随するCTAが先物買いの主役だとすれば
いつ日本株の売りに転じても不思議ではありません。

彼らが現状のポジションを維持している間は一定の底堅さを発揮するでしょうが
今後の注意点は潮目の変化を見逃さないことです。

個別銘柄では30日物色されたようなセクターが今後も人気を集めるのではないで
しょうか。空運セクターや電鉄などこれまでコロナの感染拡大で逆風が吹いてい
た銘柄は6月以降の高値圏まで上昇してきました。東京都の感染者数は9日連続で
減少しています。特にここ数日の減少幅が大きくなっています。

全国で見ても20万人台の高水準がしばらく続いていましたが、先週から明らかに
減少幅が大きくなっています。30日は10万人を割り込みました。感染拡大が収ま
る傾向が続けば今後旅行支援策や外食支援策が打ち出されることになります。秋
の観光シーズンを控え関連銘柄には追い風です。

もっとも海外からのインバウンドが本格回復に転じるのは今しばらく時間がかか
りそうです。政府が72時間前までの陰性証明を原則撤廃したことに続き個人旅行
を解禁しなければ結果は伴いません。当面は中国や香港など2019年には全体の4割
程度を占めていた国からの訪日は期待できません。

円安で特に日本への魅力が増した欧米からの観光客を増やすには個人旅行が中心の
欧米客への支援策が必要です。感染拡大が収まれば一段の緩和が期待できます。
海外景気に左右されにくい内需系銘柄でこれまで環境悪化で物色の圏外だった銘柄
には復活のチャンスが巡ってくるかもしれません。
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